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主人公はわたし

私の自分でも気に入っている性格の中で、人に興味を持ちすぎていないということがあります。
この性格のおかげで知らないことも多いですが、その分少しばかりハッピーな毎日を過ごせていて、そこが自分でも気に入っています。
今日は私のお気に入りの性格の一つをお話します。

この性格に気づいたのは最近でした。
私は人に興味を持ちすぎていないようなのです。
興味がないわけではないのですが、必要以上に知ろうとしないところがあります。
なんでもかんでも聞こうとするのではなくて、その人が話すのを待ちたいというか、その人が話したいと思うことを聞きたいと思うみたいです。

ことに、人の恋愛事情にあまり興味がありません。
仲の良い友達でも、その子が話してくれると喜んで聞くけれど、自分から聞こうとはしないみたいです。
知ってほしいことであればその子が話してくれるだろうと思うし、話さないということは私が知らなくてもよいことなのだろうと思います。
なので自分から深入りしようとしません。
知らない方が幸せというのもある気がするからです。

また、噂話にもあまり興味がありません。
だれがだれを好きだとか、だれと付き合っているとか、だれと別れたとか。
この手の話に全く疎いです。
テレビで報道される芸能ニュースも同じくあまり興味がありません。
良いニュース、悪いニュースともに遅れて知ります。
良いニュースは聞くと喜びますが、悪いニュースだとどうしてこんなことまでみんなに流しちゃうんだろう?と記者の人を少しかわいそうに思います。それが仕事だということもわかっていますが、なんだかいたたまれない気持ちになります。
こんな調子で必要以上に人に興味を持っていません。

思い返せば、これは小学生のころからその兆候がありました。
○○ちゃん△△くんに告白されたらしいよ、のような噂話を耳にするのは決まってかなり時間が経ってからでした。
「え~知らなかった~!」と言うたび、友達に「ぴぴちゃん、情報が遅いよ~」と笑われていました。
「情報をキャッチするアンテナが低いのかな~?」なんて友達に笑っていたのも覚えています。

たしかにまわりの友達と同じように、運動場で遊んで、国語や算数を習って、歌いながらお家に帰る毎日を送っていたはずなのに、そういう噂話がびっくりするくらい耳に入ってこないんです。
いつも誰かしら友達といっしょにいたのに、なぜか噂話を知らずに毎日を過ごせているんですね。
遅れて噂話を知るたびに、本当に不思議に思いました。
みんないつ、だれからその話を聞いているのだろう?と。

中学高校大学と進んでも、これはあまり変わりませんでした。
気づいたらだれかとだれかが恋に落ちていて、気づいたらみんながそのことを知っていました。
気づいたらだれかとだれかが喧嘩していたし、気づいたらまわりの人たちがそれについて頭を抱えていました。
本当に知らない間に人と人との間でいろんなことが起こっているんです。
そしてそれをびっくりするくらい知らずに、あたりまえに毎日を過ごしていたのです。

最近気づいたのが、私はだれがどうしたという話に興味があまりないということです。
人の恋愛事情も、仲の良し悪しも、だからなあに?となってしまうみたいです。
生きていればだれかを好きになることはあるし、喧嘩もするし、過ちを犯すこともあると思います。
それをまわりにいる第三者の人たちが取り上げてどうこう言っても仕方がないように感じてしまいます。
聞いても、人間だしそんなことあるよね~となります。
だからゴシップとか噂話とかに本当に疎いです。
芸能人のだれが不倫したとか、だれがだれを殺めたとか言う話にもあまり興味がありません。
興味がないので耳に自然と入ってきません。
けれど、それがなんだかいいみたいです。

私は人から聞いた話で、先入観を持って人に接したくありません。
噂は噂、ゴシップはゴシップ、ニュースはニュースです。
本当かどうかもわからないし、誰だって生きていれば恋をし、失敗をし、ときに過ちも犯すことだってあると思うからです。
それに、噂や人伝いで聞いたその人の恋や失敗や過ちの中には、直接自分が関係しなかったことだってたくさんあります。
それなのに、1回そんな話を聞いたからといって、その人と距離を置いたり、はやし立てたり、こんな人なんだという誤った印象を抱いたりしたくありません。
私は自分の目で見て、耳で聞いて、感じ取ったことを信じて、自分で判断しながら人と関わっていきたい。そう思います。

人に興味を持ちすぎなくたって何も不自由しません。
知りすぎる方が心が忙しくなる、そんな気がします。
なので、私は人から聞いた話に翻弄されるのではなくて、そのとき目の前にいる人との時間を大切にしていきたいです。
そもそも私は噂話が本当に耳に入ってこないんですけどね。
でも、意識的に噂話をお休みすることもたまにはいいのかななんて思います。
毎日の生活の主人公は私です。
私や、目の前のあなたが主人公のお話がもっと増えるといいな、そんなふうに思います。


今日のチョコレート
「私が主人公のチョコレート」

こちらのチョコレートはフランスのパリにあったスーパーで出会ったものです。
スーパーに売ってあるチョコレートですら、かわいいなんてさすがパリですね。

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