今までマーケティングの相談を受ける中で、いかに商品やサービスの企画や売り方、伝え方などに、新しいアイデアを盛り込めるか、腐心してきた。相手にいかにインパクトを与えられるか？　でも、売上を上げる方法はそれだけではないことを知った。

それに気づかせてくれたのは、地元のスーパーチェーンの店長だったが、会話の中で売上を上げるのはどうしたらいいんでしょうかね？と逆質問してみた。

わたし的には、食品スーパーの場合、メーカー品は価格でしか差別化できないので、いかに生鮮三品で特色を出すかがキモとなると考えたが、返ってきた答えは、「当たり前のことをきちんとやる」こと。それは革新の真逆ではないか･･･。

品切れを無くす。関連買いをしてくれるような陳列をする。各エンドにマグネット商品を置いて客導線を伸ばす。もちろん売り場作りだけではなく、接客や清掃もしかり。すぐに売上が伸びるというわけではないが、じわじわ効いてくるということだった。

でも、店長のような、その道のプロが見えなくなっていることを、第三者（素人）の視点から気づかせてあげるということも、アドバイザーの役割でもあるのだろう。「戦略・戦術」、「鳥の目・虫の目」という言葉があるように、視点こそ違うが、どちらも大切なことには違いない。