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2023.02.05 鳥坂峠+法華津峠+歯長隧道

 以前から気になっていた大洲発着の日帰りサイクリング、鳥坂峠~法華津峠~歯長隧道のルートに行ってみることに。
 まず6時47分松山駅発の特急宇和海3号に伊予大洲駅まで乗車。

 大洲付近で外を見ると霜で白くなっている。この時の気温はマイナス2℃でとても寒そう。

 40分ほどで到着。松山~大洲間の移動は普通列車も高速バスもあるが、ほぼJRの特急一択といえる。運賃も割安で距離の割に早く着く、本数も1時間に1本と地方にしてはやや多い。そして内子線内の爆走が楽しい。

 「すずめの戸締まり」で舞台となった伊予大洲駅。自転車を組み立てて走り始める。

 国道56号に合流。

 池も凍っている。大洲市は四国の中では冷え込みの厳しい都市で、冬になると氷点下まで下がるのも珍しくない。

 肱川を渡る。

 雲一つない青空が広がる。向こうに見えるのは大洲城。

 今は使われていないボウリング場。

 国道56号大洲隧道を抜ける。今では大洲道路があるため交通量は少ないが、かつてはここが宇和島と松山を結ぶ主要道路だった。

 大洲北~大洲南の間は松山自動車道の無料区間。有料区間に挟まれている。

 松山道と国道56号が並走する。

 国道197号(八幡浜・三崎・大分方面)と大洲市北只で分岐。

 国道56号は側道へ。

 鳥坂峠に向けて上り坂が続く。

 途中で旧道へ分岐する。遍路道にもなっている道へ。

 1車線の山道が始まる。

 鳥坂峠方面は右折。

 少し走ると未舗装路になった。グラベルロードで走るのは楽しい道。

 38Cタイヤだとちょうどいいフラットなダート。

 国道56号の現道もこの下にあり、車の走行音が聞こえてくる。

 未舗装区間が終わって再び舗装路へ。

 ヘアピンカーブもある。

 ここで軽トラと何台かすれ違った。

 古くからあるような石垣もあり、ここがかつての主要道路・国道56号だったことがうかがえる。

 大洲方面の山を見てみたが雪はない。

 古い標識を発見。これが旧市町村界を示すものか?

 宇和町の標識。今では合併で西予市の一部になっている。

 ごみ処理場の横を通る。ガードレールではなくフェンスが設置されている。

 ここから西予市宇和方面へは下り。

 眺めの良い下り坂。

 巨岩のある、森の中の道を進んでいく。

 上に見えるのは松山自動車道。側道から撮ってみよう。

 ここが高松西ICから200kmの地点。

 ワイヤーロープが設置されているのが見える。

 標識も至近距離で見ることができる。

 緩やかな下り坂で西予市宇和へ。

 「道路改修記念碑」であることはわかるのだが、何が書いてあるのかは分からない。

 恐竜やイノシシ、ウサギなど。今年の干支は「卯」だが西予市の中心駅は「卯之町駅」と「卯」の字がついている。これは全国で唯一である。

 宇和町の商店街。

 自転車を置いて散歩。

 「ふらっとかまどの日」これは何だろう?と思って建物の中へ。この「旧武蔵」という西予市の文化施設(https://www.instagram.com/kyuumusasi/?hl=ja)はかまど炊き体験ができる。この日は第1日曜日で、かまどで温めた餅を配っていた。

 昭和の生活を再現。

 ひな壇もあった。

 昭和の街並みの模型。

 宇和町卯之町の街並みと愛車を撮影。

 開明学校・宇和民具館へ。一般500円。

 宇和民具館に入る。パンの移動販売馬車の模型が展示されている。

 元祖クレーンゲーム。戦前に海外で作られたもののようだ。電気は使わず、ハンドルを回すことでクレーンに飴を掴ませる仕様。

 西予市宇和町卯之町は意外と標高が高く、200mほどの場所に市街地が広がる。

 昔の卯之町の模型がある。細かいところまで再現されており、見ていて楽しい。

 昔の写真機を通して、写真を撮ることができる。

 写真に関する展示が充実している。暗室の様子も再現されている。今頃の若い人だと、昔はカメラにフィルムを入れていたといってもあまりピンと来ないのではないだろうか。1997年生まれの現在25歳だが、生まれた頃には1台8万円程度と高価ながらも30万画素クラスのデジカメが出始めており、小学校に上がる頃にはすでにデジカメが普及していた。

 水中写ルンですの実物は初めて見た。

 ひな祭りが近づいているので、ひな壇の展示が充実していた。

 これは昔のラジオ。

 卯之町の公衆浴場にあった注意書き。

 給食の変遷。アルミの食器を使っていたのが懐かしい。

 パンの配膳の様子まで食品サンプルで再現されている。

 人力車もあった。

 タイプライターは今のノートパソコンより大きい。

 卯之町の伝統行事や文化に関する展示も充実している。

 開明学校へ。

 教科書にも開明学校のことは取り上げられたようだ。

 昔の「開明学校」の看板。

 教室も残っている。着物を着た若い女性が何名か訪れていた。

 学校はやや高い場所にあり、卯之町の風景が一望できる。

 開明学校は外に廊下がある造り。

 「申義堂」という開明学校の前身といえる私塾。開明学校ができてからも、この建物は移築され使われていたのだとか。

 開明学校の隣には「清泰山 光教禅寺」という寺がある。

 坂を下って自転車を置いたところに戻る。さて、つぎは法華津峠へ。

 西予宇和インターチェンジ。ここを境に松山道は有料と無料が切り替わる。まさかここで石川ナンバーの車を見かけるとは思わなかった。

 道の駅どんぶり館へ。四国一周スタンプも押印した。これからの峠越えに備えて昼食。

 左折して法華津峠へ。

 細い道で上っていく。西予市宇和の時点で標高が200mほどあるので、そこまで長い坂ではない。

 法華津峠は標高436m。

 看板は錆びていて穴も開いている。この道が国道56号だった頃からあるのだろうか…。

 峠から宇和島側に少し下ったところに大きな看板。

 法華津峠には展望台もある。大洲市出身の建築家、松村正恒氏によるもの。建設当時から窓ガラスがなかったのか、それとも撤去されたのかは気になる点。

 ちょっとしたカフェのカウンターのようなスペースがある。

 トイレらしきものは閉鎖されている。

 床下の様子。かなり古いようで、ここの展望台に入れなくなる日も近そう。

 展望台からは宇和海の段々畑や山々を一望できる。JR予讃線の線路も見えて、鉄道が通る時間帯であれば望遠レンズで鉄道の写真撮影も楽しめそう。時間が合わず線路しか撮れなかったが。

 吉田町(現:宇和島市)へ。これが1960年代まで国道56号だったようだ。その頃は2桁国道でも「酷道」があったような時代ということがわかる。

 宇和島市に入っても海側を見ると絶景が続く。

 典型的な愛媛県南予地方の風景(?)急斜面とみかん畑。

 開放感あふれる(時々ガードレールもない)楽しい道だった。

 国道56号の現道に合流。現道側にも法華津峠の案内があった。

 2車線の道で宇和島市吉田方面へ。今回は宇和島市街地まではいかずに、ここで山の方に向かっていく。

 愛媛県道279号西谷吉田線で山越え。

 松山道の高架橋が見える。

 吉田側は急坂急カーブの険しい峠道だったが、三間側は標高も高いため坂は短かった。

 橋は工事中。仮設橋を通って川を越える。

 県道31号宇和三間線に合流し、西予市方面へ。

 しばらくは2車線が続くが、センターラインがなくなって上り坂も急になっていく。

 歯長隧道。愛媛県の積雪情報ライブカメラの撮影箇所でもあり、以前から名前を知っていて気になっていた隧道の1つ。宇和島市と西予市の境になっている。

 対向車とすれ違った。

 ここから西予市宇和まで下りが続く。

 山道が終わり、川沿いに出てきた。

 肱川に沿って西予市宇和方面へ。

 国道56号に合流し、西予市宇和の市街地を進んでいく。西予市役所はガラス張りの新しい建物で目立っていた。

 国道56号沿いには店も多い。

 徐々に店が少なくなってきた。車も減ってきた。

 帰りは現道の方の鳥坂峠を越える。旧道に比べると緩やかな上り坂が続く。

 この県道標識は何かおかしい。「愛媛」と書くべきところが「愛媛県」になっている。珍しいものを見た。

 注意喚起の看板もお遍路さんをモチーフとしたもの。四国らしい。

 鳥坂トンネルを拔ける。このトンネルの向こうは大洲市で、市街地までは8kmほど。

 雪が積もっていないため、チェーン規制の標識はカバーがかけられてあった。四国で唯一、大雪時にはスタッドレスタイヤでも走行不可でチェーンが必要な区間となっているので注意。
 チェーン規制の区間は全国に複数箇所あるが、北陸や山陰など雪国が多く、愛媛県でその区間に指定されているのは少し意外に感じる。

 大洲市街地はもう少しだが、急な下り坂が続く。徐々に暗くなってきた。

 愛媛マラソンの通行規制に関する注意喚起。当日は混みそうだしどこに行こうか…。

 大洲隧道を抜けて、いよいよ大洲市役所のあるエリアへ。

 夕焼けの肱川を越える。

 18時過ぎに伊予大洲駅に到着。日が長くなったので暗い中走るのが最小限で済んだ。

 自転車を分解する。

 「すずめの戸締まり」でも出てきたディーゼルカー。

 特急宇和海で松山へ。チケットレス特急券がJR四国にも導入され、松山〜伊予大洲間は少しだけ安くなった。

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