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2022.08.20 愛南町・宇和島ツーリング【1日目】

※2022年9月にTwitterで投稿した内容を加筆修正

松山〜宇和島〜愛南町城辺:輪行

 2022年7月にも愛南町・宇和島方面にツーリングに来ていた。しかし、その際シフトワイヤーが切れるトラブルで、愛南町の高茂岬や由良半島には行けなかった。そこで再度輪行で行くことに。

 この日は朝5時起床。始発の特急宇和海に乗ろうと松山駅へ。なんか見たことあるロードバイクが停まっている、と思って声をかけたら金沢に住む、大学の後輩で驚いた。これから今治まで普通列車で輪行し、そこからしまなみ海道を渡るらしい。

 松山から1時間半ほどで宇和島駅に到着。ホテル併設の立派な駅舎と広々とした駅前広場。
 この日に行く愛南町は鉄道が通っていない。国鉄時代に宇和島〜宿毛を繋ぐ線路の計画はあったのだが、結局建設はされなかった。また、この辺りは空港空白地帯としても知られる。同じく愛南町一本松と宿毛市の境に、高知西南空港の計画はあったのだが建設されていない。

 宇和島自動車の路線バスで愛南町の城辺バスターミナルまで輪行袋に入れた自転車を持って乗車。今回は「えひめいやしの南予デジタルフリーパス」を利用。松山〜宇和島の自由席特急券と、宇和島自動車バスのフリー乗車券がセットで6000円。
※えひめ南予きずな博期間の2022年3月〜12月の期間限定発売

城辺から高茂岬へ

 9時15分、城辺バスターミナル着。バスから降りて自転車を組み立てる。

 愛南町には「鯆越」(いるかごえ)という珍しい名前の地名がある。山と海に挟まれた狭い土地に、家と漁業関係の施設が密集している。

 鯆越から久良方面へ向かう。このときは曇っていた。

 漁港施設道路の標識は初めて見かけた。一般の方も通行できます、との案内。

 天嶬鼻へは県道が繋がっていて、そこに行こうと思っていた。しかし通行止めなのは残念。見た感じだと、とても面白そうな道だった。2022年10月末まで工事とのこと。

 旧西海(にしうみ)町へ。途中で錆びた標識を見かけた。外泊と船越と書いてあるのがうっすら見えた。

 急勾配のヘアピンカーブを下っていく。

 海の近くを走ろうとすると急坂の繰り返し。10%以上の坂は当たり前に出現する。

 半島で唯一のコンビニ「ヤマザキショップ」で昼食を買う。ここでは手づくり弁当も売っていたので気になったが、食べやすいおにぎりにした。旧西海町の看板も近くにある。
 ここからは飲み物も手に入りにくいエリアのため、2Lのペットボトルの天然水を買って再び走り始める。夏のサイクリングでは水分を多く持っていく必要があり、その分も自転車が重くなってしまい走りにくさを感じる。早く涼しくなってほしい…。

 安全速度の標識自体、あまり見かけないのだが、ここでは文字が青色。とても珍しい…。

 旧西海町役場の前を通過し高茂岬方面へ。港が一望できた。

 西海町武者泊にて。愛媛県道300号は広くなったり狭くなったりの繰り返し。リアス式海岸なのもあって、三陸の海沿いを走ったときを思い出した。

 県道にしては狭く、カーブの多い道が続く。武者泊集落を上から眺める。高茂岬に向けて登りが始まる。

 とても海沿いとは思えない景色の中。たまに海が見える。道路の標高は200mほど。

 愛媛県道でよくあるキロポストのステッカーもあった。「高茂岬船越線」という路線名。高茂岬までは4km。

 険しい地形で眺めがいい。もちろん自転車で走るのにはきつい道。

 高茂岬にて。木が生えていない険しい地形で、北海道にありそうな風景。四国でもこういった風景を見に行けるとは思っていなかった。

 高茂岬は2つの県道の起終点になっている。「篠山」も同じ愛南町の地名だが、ここからは54kmもある。

高茂岬〜外泊〜猿鳴

 愛媛県道34号に入っても狭い道が続く。落石も大量にある。

 しばらく山道を走って、現れたのは「外泊集落」海と山に挟まれた急斜面。石垣の間を階段で登っていく。
 空き地もあったのだが、元々は家があったような雰囲気だった。車が家の近くまで入れない、などを考えると今の生活様式からは不便なのだろう…。

 外泊を出発し東へ向かう。中泊、内泊という名前の地区を通過。

 船越のYショップで水を補充。次は愛媛県道294号で「中浦」方面へ。

 県道やそこから分岐する林道のような道を通り、御荘湾沿いの中浦方面へ。昼間なのに暗い。

 愛南町中浦にて。県道は集落内を通り狭い。ここからさらに、猿鳴(さるなぎ)に向かう。海沿いだからか看板の塗装が剥がれていた。

 猿鳴(さるなぎ)に向かう道はずっと狭いわけではなく、2車線幅の広い箇所もあるので離合の心配はない。その代わり、狭い箇所はとことん狭い。

 路面に苔の生えているような険道を楽しんだ。険道を抜けると視界が開ける。

 愛南町・猿鳴。細い道を走らないとたどり着かないような秘境とも言える集落。県道は集落に向けて15%程度の急勾配で一気に下っていく。ブレーキから手を離すといくらでも速度が上がってしまうので、もちろん徐行が必須。

 ここが県道という証拠を写真に収めた。地形の険しさ、道の険しさからも、なかなか来ることのできない場所。

猿鳴〜一本松

 帰りは急な上り坂。急坂対応のギア比にはしているのだが、それでも登っていくのは困難。
 来た道を戻り中浦方面へ。

 愛南町・中浦を再び通過。旧中浦小学校は4階建ての立派な校舎で、あまり古さを感じられず廃校とは思えない見た目。

 愛媛県道293号で東へ。御荘湾の海沿いを快走。近年改良されたのだろうか、2車線の広い道が続く。

 御荘湾沿いの景色。海の上に浮いている小屋のようなものがあった。夕暮れの中、国道56号に合流。ここまでの道のりはカーブが多く距離の割に時間がかかった。

 道の駅みしょうMICで四国一周スタンプを押印。ここが1か所目。


 ここから宿までは10kmの道のり。いくつかのトンネルと標高の低い峠を越える。

 19時半に宿に到着。1か月前から予約していた「一本松温泉あけぼの荘」に宿泊。ここは野菜ちゃんぽんとパフェのセット(1200円)が美味しくておすすめ。
 ご飯を食べてから宿の中の温泉へ。前回走ることができなかった愛南町の高茂岬周辺を走ることができて満足。
 この日は23時頃就寝。


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