日々色んな履歴書を拝見して、知ったこと
こんにちは。フジコです。
私は新卒入社8ヶ月で会社を辞め、今は派遣社員として働いています。
こちらの記事にも書いたのですが、派遣という働き方は楽しい!
少なくとも、今の私には合っています。
今回お話ししている、“たくさんの履歴書を見る”という経験ができているのも、派遣という働き方があったから。感謝しています。
(余談ですが、派遣は邪険にされるかと思いきや、繁忙期のお手伝いさんという感じなので、大変ありがたがられます。また、残業や人間関係のストレスもないため、自分の時間がしっかりとれます。派遣期間延長の話し合いの際に、社員になる交渉もしやすいので、緊張する採用面接なしで、自分が気に入った就職先を選ぶこともしやすいと思います。)
今の就業先では、採用や社員の方の入退社にかかわる仕事をしています。
それに伴い、毎月たくさんの履歴書を拝見します。
多くの履歴書を見ていて思うのは…
ほんっっっっっっとうに色んな人がいる!
よく、「一つの会社には3年留まるべき」とか「新卒2年未満で辞めたら仕事ないよ」とか言うじゃないですか。
そんなの関係ねぇ!(はいっ、おっぱっぴー☆)
すいません。伝えたい思いが強すぎて取り乱しました。
でも、色んな人の履歴書を見ていて、一般論なんて本当に関係ないなと思うんです。
もちろん、一般的に言われているような、程よく長い就業と転職を繰り返している人もいます。
その割合は、私が見ている履歴書全体の50%くらいですかね。
(もう少し少ないときもある印象です。)
そういう方は、
「あ~おにぎりで言うと塩だなぁ。失敗もしないし大成功もしないけど、1人こういう人がいてくれると本当に助かるんだよなぁ。それに、変わり種ばっかり食べてると無償に塩むすび食べたくなるし、有難く感じるよなぁ。」
みたいな感じです。
(社会人2年目のペーペーが何言ってんだよ、と思った方、おっしゃる通りです。)
対して、私のように最初に入社した会社を1年未満で辞めていたり、
新卒入社じゃないにしても、1年や2年も働かず職を変えていたりする人も、たくさんいます。
ここで面白いのが、1つの仕事を短期間で辞めている職歴がある人も、
長く続けている職歴が必ずあるということです。
私が嫌で嫌でしょうがなくて辞めた新卒入社の会社では、
入社式のときから、こんなことが言われていました。
「楽しめる人は、なんでも楽しめるんだよ。
あなたがこの会社を楽しめないとしたら、それはあなたの責任なんだよ。
そういう人は、どこに行っても楽しめないから、結局長く続かないんだよ。
自分で楽しみを見つけられて、長く続けられる社会人が評価されて成功するんだよ。」
めちゃくちゃ嘘でした。
いや、嘘ではないかもしれないけど、事実でもない。
だって、短い職歴も短い職歴も、どっちも持つ人の例をいくつも見たからです。履歴書上の話ですが。
私の経験からも、そういった履歴書からも、
「やっぱり人にはそれぞれ、合う環境と、合わない環境があるんだ。」
と分かりました。
当たり前のことなんですけどね。
同じ考えを持つように指導された会社の中に居たら、外のことなんて分からなくなりますよね。
当たり前に、人はそれぞれ違って、それぞれ得意なことも、苦手なことも違って、
社会人らしさが得意な人もいれば、苦手な人もいるよなぁと思います。
長く続けていれば、そりゃあ、苦手なこともある程度はこなせるようになるでしょうから、
社会人も無難にこなせる日が、皆くるんでしょうけど。
私はむやみやたらに退職を勧めたいわけではありませんが、
色んな選択肢や環境があることを知っていると、強くなれるということはお伝えしたいです。
「今の会社のこういうところが不満だけど、ほかの会社もみんな同じなのかな…?」
「会社や上司の言っていることは正しくて、私が間違っているのかな…?」
こういう考えをずっと持ち続けている方は、転職し、ほかの環境を見てみることも、心が晴れる1つの手段になるかもしれません。
比較することで初めて、
・会社という組織のある程度のしょうがなさ
・逆に、120%で頑張らなくても仕事があって、お給料がもらえることの有難さ
・そうは言っても、おかしなことを言う会社はやはりおかしいという事実
・上司だって人間だということ
・私だって人間だから何でも我慢できるわけじゃないこと
・自分が未熟だった部分
・だけど譲れなかった信念
などなど、
1つの会社に居続けたら気付けなかったことに、たくさん気付くことができます。
そして、居心地がよくて長く続けた場所があったり、妙な違和感を感じてすぐに辞めた会社があったりして、
自分の働く上での価値観が見えてくるのです。
そういう人には、言葉に重みがあります。
履歴書を見ていても、淡々と正社員で、同じ業界で職を変えてきた人が書く100点満点の志望動機よりも、
正社員やらアルバイトやら、何もしていない空白の期間があったり、クリエイティブな仕事からルーティンワークまでやっていたりする経験を持つ人の、
「いろいろ経験したけど、この仕事とこの働き方の、ここに魅力を感じます。」
といった素直な言葉のほうが、グッときます。
文章だけで惹かれます。
(「音楽活動をしていて2年間アメリカで活動をしていましたが、やはり日本が好きです」との自己紹介で、事務として採用された人もいました。)
経験が少ないからそれしか選べない人と、色んな選択肢があることを知っている中で選んでくれた人とでは、
“人材”というビジネス的な観点は置いておいて、
どちらのほうが人間的に魅力的に見えるでしょうか。
採用や教育にかかる費用も多いので、すぐに辞めそうな人をとりたくないのも事実ですが、
成長に可能性をかけてみたいと思うのは、やはり後者です。
恋愛に置き換えて考えてみましょう。
「あなたのような人しか知らないから、あなたのような人が好きです。」
と言う人と、
「色んな人を見てきたけど、あなたのここが素敵!」
と言ってくれる人。
自分も好きになってしまいそうなのは、やはり後者ですよね。
色んな選択肢を知っているということは、
自分自身が行動するときに楽になるだけではなくて、
誰かを信頼させる材料にもなります。
だから、1つの環境や考えに縛られずに、
色んなことを経験して、
色んな選択肢を知って、
色んなことを考えて、
言葉に説得力のある人間になりたいなと思うのです。
また、自分の頭で深く思考できる人が、もっと増えたらいいなとも思います。
自分の頭で思考して判断している限り、
それは一時的に失敗したとしても、絶対にあなたの経験値になります。
何かを続けるときも、辞めるときも、決断するときも、
周りに流されるのではなく、自分の頭で考えましょう。
失敗しても大丈夫です。
思考できるあなたは、どうにかする方法を絶対に見つけられるから。
熱く語っていたら、長くなってしまいました。
語る記事は辞めます、という宣言はもう辞めます。
私はこれからも語っていきます。
自分の行動と経験から、自分の頭で考えた想いを記録するために。
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