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みなさん、おはようございます。
ウェルビーイング・ビジョナリーコーチ
お金とビジョン実現の両立を後押しするパートナー
フジガッキーです!

きょうのテーマは、「感情を動かす」です。

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昨日は、保証協会の専門家派遣で、ある企業さんへ訪問しました。当初は価格転嫁をどうやったらスムーズに交渉を進められるか、といった相談内容でしたが、なにやらそうもいってられない状況に急転してきたようでした。

入りと出のバランス

そうもいってられない状況とは、メイン受注先からの受注が4月に入りほぼ半減してしまったことを受け、資金繰りの見通しが立てられなくなったということでした。

社長をはじめ、臨席された金融機関担当者の顔までも不安そうで浮かない表情でした。売上が今後大幅に減少することにより、毎月固定的にかかる支出が重くのしかかってくる。

わたしからは、

「今後の資金繰りが不安なのですね。う~ん」
「そしたら、もう一度入りと出のバランスを見直してみましょう!」

心配ごとは社員のこと

社長としても、固定費のなかでも一番大きいのが人件費。それは百も承知。簡単に人を切ることなどできない、だから苦労している。

そんな無言の表情がうかがえました。

「そうですよね、受注先にも事情があるのかもしれません」
「まずは受注減少が短期的なものか、しばらく続くのか、誠意を持ってお聞きしてみましょう」

でも、短期間にしても長期間続いたとしても、その間に大切な社員を休ませたり、辞めてもらったりしないといけないのかと天を仰ぐような場面もありました。

感情が動く

たしかに、入りと出のバランスといわれて、「入り」が減るのだから当然「出」もそれに見合うまで減らさないとバランスしない。しかも「出」のなかで一番大きいのが人件費で、見直しは簡単ではない。

周りも、いまの人出不足の状況の中では仮に受注が回復した場合に、一度辞めてもらった人の補充など簡単ではないし、戦力になってもらうまでにも時間がかかる。じゃあ、どうするか?

「もしかしたら、いまは仕事がなくて休んでいただくことにしても、その期間に給料以外にも今後に備えた教育訓練費用などを助成する制度が活用できるかもしれませんよ!」

わたしからこう話すと、社長がパッとこちらに振り向き、身を乗り出すようにして、「そうなのですね!自分でもググって調べてみたいと思います」

やる気スイッチに火が付いたような、とても明るい表情に一変した、感情が動いたのが手に取るように分かった、とても印象的な瞬間でした。

「入り」の部分に着目することでもバランスは考えられるのではないか。そんな発想で発した言葉でしたが、相手の感情に寄り添う中で、意外な盲点に気づいていただけた瞬間に立ち会ったのでした。


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