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「ザ・コーチ 最高の自分に気づく本」からのつづきです。

星野は大蔵より先にいつもの公園に到着し、花びらをすっかり落とした桜の木の下でベンチに座り、先週出された質問「夢やゴールの設定を妨げるブレーキ」について書き留めた『目標の達人ノート』を見返ししていた。

そこへ大蔵が愛犬バッグを連れてやってきた。大蔵の奥さんお手製のスープに加え、今日は卵焼きを美味しそうにいただいたあと、いよいよ勉強会が始まった。

星野「ブレーキの1つは、負の感情です。たとえば自分の夢やゴールに対して人から批判や非難や評価を受ける。その時感じる苦しさや切なさ、それと自己否定感です。会社でも目標を立てて仕事をしていますが、結果だけを見て自分の価値を決められたときの無力感や寂しさです。『だからおまえはダメなんだ』と、人格そのものを否定されるような叱責もブレーキになると思います」
大蔵「他者と比較されて、自分の欠点ばかりあげつらわれる体験を小さい時から繰り返すと、その人は学習性無力感に陥ってしまうことがあります。
自分の夢やゴールや目標の成果を、他人の物差しで測ったら、その人に自分の幸せを明け渡したことになります。夢やゴールや目標は、自分の成長と幸せのために設定するものなのです」

大蔵からは、ほかにも夢やゴールや目標に対する「無知」と、「変化に対する恐れ」や「選択と切断に対する恐れ」という2つの恐れがあると。

ではどうやったらブレーキを軽くできるかについて大蔵が語る。

大蔵「ブレーキの力は、夢やゴールや目標の大きさに比例します。つまり、夢やゴールが大きいほど、ブレーキも強力だということです。ゴールや目標は、大きさを変えると立てやすくなります。もし、大きなゴールや目標を設定することにブレーキを感じたら、小さいゴールを数多く立てるようにすれば、ブレーキが軽くなります。そのときにポイントになるのが、自分のゴールを、こんなもんじゃダメだと、自分で評価しないことです。
大蔵「ゴールや目標についての知識が乏しい人には、ゴールや目標に対する知識をちゃんと教えてあげることでブレーキが軽くなります。
他にも、夢やゴールや目標に対するビリーフ、つまり信念を書き換えてみる。目標を立てたら最後までやり遂げなければいけないではなくて、『目標は、あくまでも通過点なので、いつでも再設定していい』とか『目的には最後までこだわるほうがいいが、目標はいくつも選択肢がある』というように書き換えてみる」

以前にも、スタハ東京主催のオンラインイベントで、スタットアップ起業家の方々が口を揃えて、「いきなりスケールを狙うのではなく、小さく始めて見る。そこからのフィードバックを反映させる。その繰り返し」みたいなことを、リスクの観点からおっしゃっていましたが、心のブレーキを軽くする観点でも、とても大切なことなのだなあと感じました。


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