具体的に書き出すと己の浅さが見えてしまって嫌になるね

二十二時四十五分、帰宅。日中の仕事に特筆すべきことはなし。しょうもない注意を受けたこと、それをしょうもないと思うくらいにはモチベーションが無いことに気づいたこと、こっそり退職願を印刷したこと、そのくらいか。
適当に肉を焼く。味噌大さじ三のうち、一を豆板醤にすると味が濃すぎることを学ぶ。味の素は慎重に振らないとしょっぱくなることも一緒に。
『オン・ザ・ロード』を読む。SpotifyのBlues Mixからは、JazzとBluesが一緒くたになった自動生成のプレイリストからは、俺の好きな曲しか流れてこない。

昨日は散々盛り上がったが、実際に辞めるとなった時にはその理由を会社に説明しなくてはならない。それをここにまとめておこうと思う。
理由を説明する相手が二人いる。一人は退職願を渡す店長で、もう一人はそれを受け取る上層部である。
店長には本音を話してもいいだろう。しかし上層部には本音を話す訳にもいかない。できる限り円満に退社し(円満な退社など存在しないのだが)スムーズに失業保険を受け取ることが大切なのだ。
さて店長に話すべきはやはり会社への不満だろう。あまり詳細に書く必要はないが、箇条書きにして思いを整理しようと思う。

・会社のマネジメント不足
→どう考えても店舗運営の足でまといでしかない人格破綻者がいて、その人材の異動ないしはシフトの変更による効率化をどれだけ訴えてもなんの対応もしなかった。
・公休、給与など待遇面全般への不満
→部署間での公休数の違い(年間30日以上の差)や、前述の人格破綻者との給与の差がゼロなこと、ボーナス無し(しかもどうやら過去10年以上支払われたことはないらしい)
・キャリアパスの不透明さ
→上司に言われた『評価基準が存在しないから、人生の節目(結婚や出産など)のタイミングで直談判するしか昇給の見込みはない』の言葉や、店長と自分の給料の差のなさ=店長になっても給料が上がる見込みはなく、そしていつまでに店長になる、というようなキャリアデザインを組むこともできない会社の仕組み。

まあこんなものだろうか。もちろんこんなことを会社に言えば大喧嘩になることは火を見るより明らかなので、会社に対しては、会社がどうすることもできない理由を述べなくてはならない。
・出版業界全体への不満と失望
サポートが切れるまでIEでの業務を強いる問屋(切れたらEdgeでしか動かないシステムが実装された)や、永遠にFAXから脱却できない業界。ランク配本と見計らい配本という忌むべき制度。
・結局自分はやりたい事しかできない
→三年と少し勤め人をやり、己がやりたいことしかできない人間であり、できるかもで始めたことは全く向いていないことに気づいた。

これだけ揃えば十分だろう。結局のところ最後の理由が全てだが。辞めたいから辞めたいのだ。世の書店員のように、本屋という場所で働くことは誇りに思うが、それでも耐えられなくて涙ながらに、というような高尚なものなど何もない。

早めに布団に入っても書いているとあっという間に寝る時間になっている。やはり書くことは性にあっているのかもしれない。もちろん、書くことと書いたものを推敲するのはまた別なのだが。
目覚ましをかけて『オン・ザ・ロード』の続きを読む。明日も仕事である。

ちょっと追記
店長に伝える不満に、店の方針がちょっと気に食わないというのがあった。もちろん客が減っているので仕方ないことではあるが、全体としてファスト消費を受け入れるような空気が感じられ、そんなんになるくらいなら店畳めよ、と思うなど。

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