貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol292 スタイリストを目指していたはずのアシスタントが「私、アシスタントのままがイイです。」と…言われ、対応に困った経験ってございますか?

 警察署に就職すれば、警察官を目指し、飲食業に就職すれば、料理職人を目指し、バス会社に就職すればバスの運転手を目指し、病院に就職すれば、看護師や医者を目指す。当然、美容室に就職すれば、美容師を目指すのは、当たり前の話ですよね。
 当然ながら、「一日でも早く一人前の美容師を目指しましょう!」と考えるのは普通のことなのでしょうが…スタイリストを目指していたはずのアシスタントスタッフから「私、スタイリストになりたくないです。アシスタントのままでいいです。」との発言。そういうスタッフに面食らった経験ってございますか?
 今でこそ少なくなりましたが、私の会社でも過去に数名そんなスタッフがいました。
 その時は、今ほどの人材難ではない時代でしたので、美容師を目指さないのであれば、それは必然的に転職を余儀なくされていました。
 ところが、現在では、未だかつてない求人難ですので、辞められるよりは、アシスタントスタッフとして、残留して欲しいと考えるのも、やむ負えないかも知れませんね。
 ただ、そういう例外的なスタッフを一人作りますと、さまざまな問題がでてきます。
 スタイリストにならない…ってことは、スタイリストになるための練習は一切しない…という事ですよね。当然、練習を頑張っているスタッフとは空気感が違ってきます。そうなりますと、同僚からは、やる気の無いスタッフに映ってしまいます。
 また、そのサロンに新人を入れた場合、練習をしない先輩とどう向き合っていいのか?微妙な関係になりますよね。最悪は、新人さんまで感化されることもありますよね。
 どちらにしても、サロン内の一体感は失われやすくなりますよね。
 ではどのように対応すればいいのか?なのですが…「これが正解です!」とは言えませんが、私なりの考え方と対処法をお伝えいたします。
 私なら、白黒はっきりさせようとします。せっかく美容学校を経て美容師を目指して就職したのであれば、最後まで美容師を目指させると思います。 それがどうしても嫌なら本人の判断で転職を選んで頂くようにします。
 法的にクビにはできませんので、あくまでも、会社的にはその子に対して、立派な美容師になるために全面的にサポートする方向で話を進め、絶対にあきらめない姿勢で臨みます。
 そうなんです。会社的には、絶対にあきらめない…という心構えが大切だと思います。
 会社は絶対にあきらめないので、最終的には、本人が根負けして『もう一度頑張ってみます!』となるのか、それとも『すいません、私のために一生懸命言ってくださったのですが…』と転職を選ぶのか?を本人の判断で選択してもらうようにします。
 どうしても、アシスタントとして残留して欲しいのであれば、苦肉の策ですが、正社員ではなく、アルバイトでの雇用に切り替える…という方法があります。これなら、美容師を目指して練習しているスタッフに悪い影響は出にくいですよね。※あまりお勧めはできませんが…苦笑
 
 『もう一度美容師を目指したい…』と思って頂けるような説得方法は、第2弾でお伝えさせて頂きますね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?