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神様がくれたのは…

今日は、いつもより少し長いです。

実は、昔からあまり得意ではない恋バナ。
誰にも言わなかった本音のお話。
ただの、私の恋バナ凝縮編。
今回は、興味のある方だけで大丈夫です。笑

<目次>
1、初めての彼氏
2、歪んだ20代
3、ターニングポイント
4、神様がくれたのものは…

教訓1:「男と仲良くすると、面倒くさいことになる。」
教訓2:「モテると、面倒くさいことになる。」
教訓3:「彼氏がいないと、面倒くさいことになる。」
教訓4:「彼氏がいても、面倒くさいことになる。」
教訓5:「恋愛って、最高なのかもしれない。」
教訓6:「出会いも別れも、プレゼント。」


1、初めての彼氏

私は、中学生の頃にいじめに悩んでいました。
その原因は、呆れるような話。

当時、私が仲良くしていた男の子のことを、
リーダー的な女の子が好きだっただけ。

「あいつ、調子にのってる。」
「可愛子ぶってる。」
「男たらし。」
そんなことを言われたのが、始まりでした。

その男の子が、私をかばったりするようなんてことがあれば、
私へのいじめは、どんどんと加速する。

教訓1。
「男と仲良くすると、面倒くさいことになる。」

そんな私に、初めて彼氏ができたのは高校生の時。

人生に3度あるという『モテ期』が訪れていました。

だけど、私が高校時代に恋をした人は、1人だけ。
高校時代を思い返すと、彼だけが出てくる。

彼は、オシャレで、カッコ良かったのです。
腰パンって分かるかな?
あの当時、ズボンをずらして腰で履くのが流行っていました。
その彼の履き方が、最高にセンス良かったの!(私的に!)

クラスの中で、あんまり喋らなくて、目立つような行動もしない。
でもね、存在がね!目立つのよ!

決して、人と群れるタイプな訳ではないのに、
いつも友達に囲まれている人だった。

その人のこと。
長い時間をかけて知って、
長い時間をかけて仲良くなって、
長い時間をかけて好きになって、付き合った。

すごく幸せだった。

絶賛モテ期中だった私は、
多くの人に告白されたけれど、他の人なんて目に入らなかったです。
私は、一度好きになると、とてつもなく一途なんです。笑

でも、やっぱりコソコソと声が聞こえてきました。
「ちょっとモテるからって、調子のってる。」
「ブスのくせに!」etc...

教訓2。
「モテると、面倒くさいことになる。」

2、歪んだ20代

高校生時代の彼氏とは、
私が看護学生になってしばらくした頃に、終わりを迎えることになりました。

看護学生の「合コン」のお誘いは、めちゃくちゃ多い!
あの当時は、合コン全盛期なのか!?笑
週末は、合コンで予定が埋まる!
ナンパも、ものすごく多い!
友人の紹介話も、後をたたない!

出会いは山のようにある。
歩いているだけで、誰かと出会う。
毎日のように、新しい男と出会う。

「出会いがない」なんて、あの当時は考えたこともない。
「この人、誰だっけ?いつ、出会ったっけ?」そんな感じでした。

私は、それだけの出会いがあったにも関わらず、
誰にも興味をもてませんでした。

それでも合コンに参加していた一番の理由は、友達付き合いのためだったと思う。
看護学校の友達は、今でもよく会う。

中学生の時にいじめにあったり、友人関係に悩んでいた私にとっては、
ようやくできた友達との時間を壊したくなかったのかもしれない。

興味がない男であっても、
お金がなかった学生時代に、
タダで美味しいご飯を食べさせてもらえて、
カラオケに連れて行ってもらえて、
気分が良くなるような言葉をもらえる。
正直、悪くはなかったのです。笑

私は、ニコニコ愛想良く、それなりに楽しく過ごすことはできる。
男に、満たしてもらうことを期待していたのなら、
これは、虚しい時間だったかもしれない。
男に、満たしてもらおうと期待していなければ、
それなりに楽しい時間でした。

だけど、時々は考えることもありました。
高校時代の彼と過ごしていた時間とのギャップに。

誰にも興味がもてず、
誰かも分からない男から、毎日のようにくる連絡に疲れていた頃。

バイトが一緒だった人に、何度となく付き合おうと言われていました。
何度となくお断りしていたが、
バイト先の皆んなが、付き合うことを勧めてくるのです。

「カッコ良くて、有名大学に通っていて、バイトが一緒で、
ふじこのことを大好きでいてくれるよ!
それの、何がダメなの?もったいないよ!」

心の中で「私の気持ちっていう大切な項目が抜けてるよ!」って思ったけれど、
もう、その頃の私は、なんだか、
この言葉を聞くことも、断ることも面倒くさくなっていたのです。
そして、付き合うことにしました。
この頃からかな…。少しずつ何かが歪み出した気がします。

教訓3。
「彼氏がいないと、面倒くさいことになる。」

私には「好きじゃない人とはSEXをしない」という、
強いモットーがあった。

だけど、この彼と付き合った時に、
「付き合っていない人以外とはSEXをしない」というモットーに変えました。

その理由は、
付き合っている彼氏にバレて、面倒くさいことになったら嫌だから。。。
あの当時の私は、本気でそう思っていました。

彼氏ができても、
変わらず合コンには行って、ナンパに付いていく日もありました。
別に、大好きで付き合っている訳ではなかったから、
そんな私が嫌なら、別れてくれればいいと思っていたのです。

自分がフルのは面倒くさい。
また、バイト先の人達に色々と言われるのも面倒くさかったのです。

20代の私は出会いも多く、何故かモテ期が続いていました。

時が経ち、就職した頃の私は、
仕事のことで頭がいっぱいで、
友達や同僚や、仲間と過ごす時間が大切で、
正直、彼氏のことなんて、どうでも良くなっていました。

仕事を始めると、
友達付き合いで行っていた合コンに参加する機会は減っていき、
彼氏がいると、色々な誘いも徐々に減ってくるので好都合でした。

そして、私は仕事に夢中になりました。
時々、不満を口にする彼氏に対して、
「じゃあ、別れればいいじゃん。」と言うのが、口癖でした。

「付きあうのはいいけど、私の人生の邪魔はしないで!」
というのが、
彼に対する私の本音。

執着しない。
嫉妬もしない。
束縛もしない。

でも、それはね。
ただ興味がなかっただけ。

友人達が、彼氏との悩みを話してくれても、全く理解できない。
「なんで、たった1人の人に、そこまで一喜一憂できるの?
もっと他に、大切なことないの?」
とか、心の中で思っていました。

結婚をしていく友人達にも、全く興味がわかない。
「本当に、男が幸せにしてくれると思ってるの?バカじゃない?」
とか、心の中で思っていました。
私には、結婚願望が全くなかったのです。


そして、
「あぁ、面倒くさいな…」って思う度に、新しい彼氏に乗り換えました。
仕事熱心で、忙しい人が好きでした。
私と会う時間が、なかなか時間が作れない人。
それが、私に取って最高の彼氏だったのです。

見た目が良くて、
お金を持っていて、
仕事が忙しくて、
私を自由にさせてくれる人。

そんなことを思う私は、さっさと彼氏に捨てられるかと思いきや、
いつも、割と長いお付き合いができていました。
そして、20代のうちに2度もプロポーズをしてくれる彼が現れたのです。
普通なら、喜ぶべきポイントなのでしょうが…。
私には、結婚願望がなかったのです。

教訓4。
「彼氏がいても、面倒くさいことになる。」


3、ターニングポイント

結婚願望はないが、プロポーズをしてくれた彼は悪くない!
私は、心の中でそう思っていました。
「私には、どうせこの先も恋愛は無理だ。この人と結婚するか…。」って。
自分に納得して、彼との結婚の準備を始めることにしました。

そう決めた時、
「結婚したら、もう恋愛できないんだよ。
人生の中で、ちゃんと恋愛したいと思わないの?
高校時代にしていたような恋を、もう一度でもしたいと思わないの?」って、
声が聞こえてきました。

「このまま結婚していいの?」

私は、30歳を迎えた時。ずっと、この問いを繰り返していました。
結婚式の準備をしながら。ずっと、この問いを繰り返していました。

そんなことを考えていた頃。
20代でめまぐるしく出会っていた中の1人と再会することになるのです。

ひょんなことで、再会した私達。

結婚準備を進める一方で、時々彼と会うようになっていきました。
始めは、結婚の準備が楽しくなくて、気分転換をしていただけでした。

彼は、恋愛関係の話を、私に全く聞いてきませんでした。
私の興味のある話を、ゆっくりと聞いてくれるのです。
彼は、よく仕事の話を聞かせてくれました。
自分の夢や目標を、キラキラした表情で話すのです。
それは、とても楽しい時間でした。

20代で出会った頃には、聞くことも、話すこともできなかった話。
少しずつ少しずつ、時間をかけて彼を知り、
少しずつ少しずつ、心を開き、
少しずつ少しずつ、好きになりました。

長い間、面倒くさいと切り捨てていたことが、愛おしくなった瞬間でした。

結婚の日取りも、両家の顔合わせも終わっていたのに、
私は、結婚をやめたいと伝えました。

彼と付き合える保証はなかったけれど、
自分の気持ちに気付いたら、結婚するなんてできなくなったのです。

その後、結婚を辞めて、彼と付き合うことができました。
それは、高校生の時以来、10年以上ぶりの恋でした。

すごく幸せだった。
その時初めて、結婚したいと思ったのです。
間違いなく、ここが私のターニングポイント。

教訓5。
「恋愛って、最高なのかもしれない。」


4、神様がくれたものは…

幸せ以外に、言葉がみつからないような毎日。
でもね。
彼と過ごす毎日の中で、今までの自分が、
どれだけ嫌なヤツだったのかを、日に日に思い知っていくのです。
私は、散々なことをしてきた。
私は、本当にバカだった。

そして、ようやく神様は動き出します。笑

ある日。
彼が、仕事で海外に行くことが決まったのです。
私達は、お互いに仕事の話をいっぱいしてきました。
彼の目標も夢も知っている。
そのために、努力してきたことも知っている。
海外赴任は、彼の目標であり、夢の第一歩だった。

私は、笑顔で送り出すことにした。

「私も一緒についていきたい」が、言えなかった。
「僕についてきて」とは、言ってもらえなかった。

私たちは終わった。。。

「あぁ、バチが当たったんだ。。。」って、思った。

泣いても、泣いても、彼はいない。
上手く笑えなくなった。
頭が回らない。
仕事が手につかない。
食欲もない。
何の気力も起きない。
私の世界から色がなくなった。

人生で初めての経験。
人生の、どん底ってものを味わう。(私的に…笑)
もう、ダメだ。
限界だ…。

「彼に会いに行こう!」

そう思って、パスポートを手に取った時。
コロナが流行した。

出来事が最善なら、彼とは会わない方が良いということだろう。

「あぁ、バチが当たったんだ。。。」って、思った。

私は、高校生で初めて彼氏ができた日から、
いつも、誰かがそばにいてくれた。

いつも、当たり前に誰かがいてくれたから、
ずっと分からなかった。
それが、どれだけ幸せなことか。

「私の人生の邪魔をしないで!」なんて、よく言えたよね。
「どうでもいい…。」なんて、よく言えたよね。

私と出会ってくれて、好きになってくれて、そばにいてくれて、
こんなに感謝できることないのにね。

自分が、心底嫌になった。

それでも、あの時。
やっぱり私は、結婚しなくて良かったと思う。
あの時に結婚していたら、私は人として終わっていた。
人の気持ちも、分からないままだった。

「一度、1人になってみなさい。」って、神様に言われた気がした。

彼と別れた後は、
全てがどうでも良くなったり、
淋しさに耐えられなくなったりして、
もう、誰でも良いから付き合いたいと思うことがあったり、
もう、誰とも付き合いたくないと思うことがあったり、
彼を超える人なんて、この世にいるのだろうかと思うことがあったり、

ようやく、昔に友人達が言っていた言葉の意味を理解できた。

私は、また10年位は、
好きな人はできないのだろうか…と思ったりもする。笑

初めての彼。
20代でお付き合いしていた人達。
結婚の約束をしていたのに、別れてしまった彼。
また、人を好きになるという経験をさせてくれた彼。

今、出会ってくれた全ての人に、感謝している。

これは、神様の試練なのか?

それとも、
人を好きになるという経験。
誰かを失うという経験。
悲しさ、淋しさ、苦しさ、孤独。
優しさ、温かさ、愛おしさ、幸せ。

そんな、忘れられない日々は、
「人間らしさを、思う存分に味わいなさい。」という神様のプレゼントなのか?

あなたは、どっちだと思う?
私はね…。

教訓6。
「出会いも別れも、プレゼント。」

ふじこ




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