白き地平線に没する

白き地平線に没する

遠ざかってゆく君の背は
彼方の白に溶けてゆく

届かない白の風景

響き渡る高音の騒音だけが
彼の背に追いすがっては爪を立てる

白き地平線

空に浮かんだ爪跡の名残

決して止まらないはずの時が
止まった気がした

どこか遠くかもしれない。会うこともないかもしれない。 でもこの空の下のどこかに、私の作品を好きでいてくれる人がいることが、私の生きていく糧になります。