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■ダンサー人生[第七話]

あなたは、自分の中の「本当の姿」を知っていますか?そして、その本当の自分に変身する鍵を手に入れましたか?誰も知らない、本当の自分に会いたいですか?yesであれば、この話(ストーリー)をヒントに、本当の自分に会う鍵を見つけてください。■■■

 ある平日の夜、その男性会員さんと、スポーツジムで待ち合わせをして、例の件で、とある場所に向かった。振り返ってみると、あの時、インストラクターからの告知があり、その直後に男性会員さんから誘われた。私は、その全てをまるで予想してたかの如く、即日、参加を決断してきた。従来から、というのが正しいか、性格上というのが適切な表現なのかは分からないが、以前の私は、決断が遅かった。私としては、人並みだと思うが、過去を振り返ってみると、結構、決断をためらったり、あやふやにしたり、そもそも、断ることが多かったと思い返す。そんな過去の自分の行動の無さと、決別するかのように、また、回想した過去の記憶を消し去る様に、頭を左右に振ってみたりした。そうしているうちに、その男性が運転する車は、市街地を抜けて、隣町との境にある小山を超えて行こうとしていた。その男性は、教職関係の仕事をしている、私よりもひと回り年上だった。童顔の私は、この男性から学生だと思われていたようだった。男性との会話からそう読み取れた。車中でお互いの自己紹介をした。この日までに幾度となく、ジムで会った際にお互いのことを話ししていたから、その中での気になったことだけ聞いたりした。この男性とは、今後ももっと仲良くなれそうだ。そう少し先の未来を想像しながら、会場に向かいもう間もなく到着する頃には、自分の中にある重い扉が少しずつ開いた。これから新たな人々と出会い、知り合うことで、これまでの自分からお別れして、新たな自分に飛び移るような、そんな気持ちが出てきて、少しソワソワしていた。会場は、この地に引越してからははじめて訪問する場所だった。各種の芸術活動をする個人や、団体に貸し出ししている公共の施設でかなり大きなスペースだった。いろんな団体が様々な活動をしていた。私達は、施設入り口の案内表示板に書いてある予約団体名を確認して、会場を探した。そこは、会場入り口左側の巨大ホールで、大人数での演劇やリハーサル用に作られたプロ仕様の設備が揃った立派なスペースだった。しかし、それよりもその中にいる想像をかなり上回る大勢の人々がそこに集っていたことの印象の方が勝った。余裕で100人を超える人々がいただろうか。私が、来たところは間違っていないのか。不安が頭をよぎった。そして、私達はエアロビクスの女性インストラクタを会場内に探そうとしていた。

◆本当の自分に会うポイント◆      ① 新しい環境やそこに集う人々、その中にいてワクワクを感じよう。

② あなたは新たな階に繋がる階段の、最初の一歩を踏み出した。その勇気を褒めよう。そして、自分自身を褒めよう。

第八話に続く

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