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国際マウンテンランニング連盟への寄稿とSTORY1日本語版


数年前から国際マウンテンランニング連盟(World Mountain Running Associaation、以降WMRA)の選手委員会のメンバーとして活動を続けている。

昨年は大会が軒並み中止。今年は昨年よりは状況が改善されているもののまだまだ先行きは不透明だ。とはいえ、マウンテンランニングを国際的に普及させたい思いは連盟に関わる皆の共通の思い。そこで、SNS発信に加え何名かがそれぞれの得意なテーマで5〜8月にかけて寄稿することとなった。

僕はこのストーリー1の他、あと7本各々8本づつ寄稿するので40本!なかなかのボリュームだ。それぞれ読み応えのあるものを目指して書いているし、僕のものに関しては英語訳前の日本語の原文を都度noteで更新するのでぜひどんな事を書いているか読んでください。


寄稿原文


日本語原文

「2012年最初のW杯挑戦@スロヴェニア 」

僕のレースは2006年から始まる。日本国内のレース出場と合わせて、マレーシアキナバル山、サイパン、香港、ハワイ、コロラド、オレゴン、ユタ。アジアから始まってアメリカへと各国を転戦。そして2012ついにヨーロッパへ上陸。その初めての舞台がスロヴェニアで行われたマウンテンランニングワールドカップ「Tek na Grintovec」だ。

ところかわればスタイルも変わる。もちろん、イベントの進め方や雰囲気も。

特に驚いたのは前日のレースブリーフィングだ。国際枠の選手を集め夕飯を兼ねながらレースの説明を受け一人ずつ名前を呼ばれゼッケンを手渡される。決して堅苦しい雰囲気でなく家族同伴で夕食を共にしながらの会なのでとても親しみやすい雰囲気だ。当たり前だけど、ヨーロッパの選手が多く、地続きであることや多分他のレースで度々一緒に走っているからだろうか皆、親しげだ。近くに座った選手たちは僕にも親切にしてくれ説明と食事に加え、ドーピングテストの同意書へのサインなどを行った。

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マウンテンランニングでは国際的に普及しているスポーツとしてアンチドーピングのポリシーを貫いているが、僕がこれまで出場した各国の大会ではドーピングに関する話題は出てこなかったので、初めてドーピング問題に触れた瞬間だ。W杯に出たいと思うようになって、自宅近くで開業するスポーツドクターがテニスとセーリングのナショナルチームに帯同している事を知りアドバイスをもらうようにした。また、僕は生まれつき喘息が重いことから処方される薬や日々の生活で摂取するものに気を使うようになり心の準備はしていたが、国際的な大会でアンチドーピングの最前線に立たされ思いをその時感じた(国際的な大会を転戦している人からすれば当たり前の話だと思うが、この時の僕のように右も左も分からないまま世界に飛び出そうとする人もいると思うのでこの点はきちんと触れておきたい)。 

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「Tek na Grintovec」は登山口から約9kmの間に2000mを駆け上がる本当にタフなレースだ。スタートして数kmは林道進み、登山道に入ると一気にその勾配のキツさはます。中腹にある山小屋を超えさらに山頂へ。ともかく前の選手を追いながら、ただひたすらに登る。ヨーロッパの選手は体が大きくて足が長い。同じペースで走っているとどんどんと差が開いていくので食らいつくこちらは必死だ。一方で小柄でも身軽で4つ足動物のようにひょいひょいと登る選手もいる。体格はどうにもならないが自身の個性を生かし皆上手に登る。山が身近である選手が多いからか身のこなしが柔らかい選手が多い。空身で走るマウンテンランニングはコンスタントに給水がある。これも特徴の1つだ。2000m登ると気温は約12度下がり、加えて稜線にいるので体感気温はかなり下がる。レース中は無我夢中だが風が強くフィニッシュしたら皆さ一目散に山を下る。けれども、しんどさを通り越して登る価値のある素晴らしい山だ。レースの結果は1時間44分で28位。個々の選手の力強く柔らかい身のこなしに圧倒され、そして険しい山であるにも関わらず熱い応援。タフだけれど素晴らしい経験で僕はマウンテンランニングに魅せられた。これが僕の最初のワールドカップだ。

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実はこの時僕にとって1つの大きな出会いがある。国際マウンテンランニング連盟の理事を長年勤めており、スロベニアのマウンテンランニングの顔とも言えるTomo Surfだ。これ以降、毎年のようにスロベニアで行われるW杯出場の際やその他の大会で会い、他の理事や各国選手同様に本当に親切してもらった。大会に出るためにオーガナイザーと行うやり取りや渡航先での滞在やアクセスについてなど毎回日本から渡航する僕にとっては本当に温かく接してくれる世界中に広がるファミリーのような存在だ。

残念ながら2019年の第20回大会をもって終了となってしまったがぜひともまた登りたい山だ。

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なお、今回の寄稿にあたり英語の得意な友人にアドバイスを求めている。それをさらにネイティブに英語を話す連盟の方にチェックをお願いしている。寄稿をするにあたり協力してくれる友人へ感謝をするとともに、この機会を実りあるものにしたい。


【今後の予定】
5/22(土)Lemonade TRAIL RUN~逗子の裏山トレイルと限定公開まんだら堂やぐら群を楽しもう~
5/23(日)トレラン保護者向けテーピング講習会

6/20(日)ジュニアトレイルランニングスクール〜逗子のローカルトレイルを走ろう〜
9/26(日)第6回NAGANO Jr TRAILRUN in 富士見高原
10/17(日)第13回TOKYO Jr TRAILRUN兼-U15ジュニアトレイルランチャンピオンシップ

11/7(日)逗子トレイル駅伝2021兼U-12ジュニアトレイルランチャンピオンシップ

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2017-04-28 18.07.02 のコピー


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