東京異次元紀行〜北千住の謎の魔法の洋館

東京は、僕にとって様々な顔をもった異次元を感じさせる都市である。

ある日、北千住に降り立った。
かつて学生時代に千葉県の柏市にすんでいたこともあり、北千住といえば東京のゲートウェイのような存在だった。
「高輪ゲートウェイ」ならぬ、「千住ゲートウェイ」とでも言おうか。

それはさておき、しばらく散策していると、かつての日光街道の宿場町として栄えた面影を今も感じさせる。

そんな感じで、しばらく散策

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イブン・バットゥータ『大旅行記』 まったく読めなかったのに書評

以前住んでいた大宮のマンションから徒歩3分。歯をガリガリ削られた歯医者の目の前に最近大宮区役所が移転した。新しい図書館も併設された。
 さいたま新都心・大宮界隈は、私の引っ越した後に私の当地に残していった住民税や礼金を元手に、新たな公共施設が作られたり、コクーンというショッピングモールは大幅増床してヨドバシカメラもできたりと、ここ5年で変貌。私のこんな街に住んでみたいという理想を次々に叶えている。

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サラリーマンと家族と逃げ道とドリナ(四十歳紀行 プロローグ)

緑色に湧き立つドリナの水量が、一見出口もないような切り立った山壁からどっとくり出すあたり。そこに、均斉のとれた大きな石の橋が、ゆるやかに弧を描いた十一のアーチに支えられて、かかっている。いうなればこの橋を基線として、起伏の多い盆地が、扇状にひろがっているのだ。
(イヴォ・アンドリッチ著 松谷健二訳『ドリナの橋』)

2017年11月。一般企業に12年働いているしがないの40歳サラリーマン。完済まで

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Get wild and tough ~印度紀行【後編】~

バラナシへ向かう寝台列車は既にホームに着いていた。

発車まであとわずかという時間なのにも関わらず、僕は改札すら潜っていなかった。

タクシードライバーのジャイミーと、周囲のインド人も引くような口論を道端で繰り広げていたからだ。

インドに着いてから一週間、うんざりするほどの長い時間をこの男と共に過ごしてきた。

最初は陽気なインド人だと思って気を許していた。しかし、日を重ねるごとに彼の本

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愛媛弾丸観光記 松山編 街はマンダリン色に染まる?

こんにちは、なほみです。

小さい会社なのでゴールデンウイーク10連休!とはいかず、
辛うじて例年と同じぐらいの連休数だけ休んだつい先日。
初の四国となるダンナを連れて、愛媛に弾丸旅行に行ってきました!

愛媛は、兄の奥さん(義姉)の実家があるので
今回もお世話になってきました。
義姉の実家なので血縁的には何もないんですが、
わたしが一番下の妹さんと同い年で仲良くしていることもあって
折に触れて遊

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紀伊田辺~熊楠顕彰館~

そんなわけで、いまつきあっている彼と昨年の9月はじめ、残暑というにはまだまだ暑い時期に紀伊田辺の「南方熊楠顕彰館」に行ってきました。

金魚カクテルのUさんに熊楠について熱弁をふるわれてその存在について意識するようになり、その後も何人か「熊楠は、偉人だ!」と熱愛するひと何人かに出会い、Uさんから借りパクした「猫楠」で興味をもっていたので、ちょうどシンポジウムがある情報を得て、都合のついた彼と一緒に

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寄付すること:パフォーマンス、メトロ、マイノリティ

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 アメリカでは行動することが評価されるのではないか、と思う。
 私は宿泊先からマンハッタンの中心街に行く時やマンハッタンの中を巡る時、ほぼ毎日地下鉄に乗っていたのだが、1日のどこかで必ず誰かがコインの入った袋を鳴らしながら電車内を歩いていくのだ。しかし、ただ単にコインが入った袋を持って歩いているのではない。車両から車両へと移っていくとき、彼は乗客に袋を見せながら、そして乗客にお金を募った。また

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何度でも言うけど台湾がめちゃ楽しかった話

さて、イギリスのYMSビザが再び抽選で外れてしまったり、それならばとカナダのICIビザを全て自力で手続きしたりと、そんなこんなで再び海外、今回はトロントへ飛び出しました。

前回の死ぬほど長いマルタロンドン留学記のnoteを読んでくださった方から
「割愛されてたエピソードも読みたい」といった旨のお声を何人もの方々から頂けて
「よーし!」と思っていたのに、いや、いるのに。。。

なかなか書けない。

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肥前国風土記メモ

古代五風土記の一書、現在の佐賀県・長崎県に当たる肥前国風土記を読み、印象に残った箇所のメモ。
今回も現代語訳に近くなってしまったが……まあとりあえず。

●総記
 ・崇神天皇の治世、肥後国益城郡朝来名の峰にいた土蜘蛛・打猴(うちさる)、頸猴が軍勢を率いて朝廷に従わなかった
 ・朝廷は肥君らの祖・健緒組(たけをくみ)を派遣し征伐
 ・健緒組がそのついでに国を巡検、八代郡白髪山に泊まった
 ・その晩、

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不肖神主の私めが、貴殿に幸多からんこと、お祈り申し上げる。
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2001/9/11-2019/3/29

On Kawara, "Sept. 13, 2001" (2001), Akira Ikeda Gallery, Liquitex on Canvas.

 3月29日、9.11記念博物館を訪れた。博物館の中を回りながら思ったことは、なんとも偏っているということだ。博物館に足を踏み入れ、最初に目にするのはなんといっても、”Trying to Remember the Color of the Sk

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