藤本薪(fujiphone)

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藤本薪(fujiphone)

藤本薪(Maki Fujimoto) https://linktr.ee/fujiphone 小説や日記を書いていこうと思います。

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イマジナリィコンベアァ

君が仕事を納めるとき、仕事もまた君を納めている 仕事納めしました。藤本薪です。 過度にシステマティックな飯屋は疲れます。 繁華街の牛丼チェーンのランチなど 店員さんはピリピリしながら、如何に効率よく客に飯を配り、金を集めるかのRTAをしているかのようです。 僕はこの場合店員さんが主人公だと思っているので、 不文律を破らぬよう、迷惑をかけないよう、できるだけスムーズにシステムに乗れるようアンテナを貼るのです。 昔colormalのイエナガくん、さん、が以下のようなツイートを

    • 歌詞ヲタ発明歌詞②『ヘルプ!(feat.をとは)』&『nothing』

      前回ずとまよの『花一匁』について語り過ぎたやつの続き 今回はこれ Kijibato-『へるぷ!(feat.をとは)』 一瞬でわかる。 イキヅラそうな人に向けた イキヅラそうなジャケットで イキヅラそうなタイトルの イキヅラそうな曲調で イキヅラそうな歌詞ですね やっぱりね? こんだけ書けばどれかは共感できるだろって感じ イキヅラいよねぇの曲、はいかに共感を得られるかの勝負です。 周りの皆んなと違うよねぇわかるわかる僕もそう。 って感じ そこでサビ 最短距離でそれを

      • 歌詞ヲタクが選ぶ2023年上半期の発明歌詞①

        ごあいさつ お久しぶりです。藤本薪です。 初めましての方向けに 私はボカロPやバンド活動をしています。 過去にこんな曲を作ったりしました。 歌ってみたを貼るくらいプライドがない 音楽をやってきたので歌詞には一家言あります。 一家言あります!!! 歌詞が好き過ぎて洋楽にはあんまり興味がありません。 何言ってっか わっかんねーから。 絵画のように意味と音の情景美しい歌詞や、 それ自体が楽器になるようなリズム感の素晴らしい歌詞など様々ありますが 僕は"発明している"歌詞が

        • 蹴る毛布

          人形劇ををつくりました。 デザインを猫を堕ろすでお世話になってます イカリヤマナツさん 人形制作を深夜Twitterでお世話になってますあかのみやびにさん にしていただきました。 クレイジーでラブリーでキッチュでフレンドリーなメメざわとナコソになってとても嬉しいです。 そして、この『しょーとしょーとてんごく』の制作をサークル【蹴るモーフ】でやっていきます。 蹴るモーフとは 蹴るモーフとは文学フリマで一緒に出展してる師走とやっているサークルです。 (あー新しい固有名詞

        イマジナリィコンベアァ

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        • リマインドすき家
          2本

        記事

          芸術(吐血・嘔吐・排泄)

          突然ですが、最近全然曲が作れません。 DAW(パソコンで曲作るソフト)を前にして、音を組み合わせれば音楽はできますが なんとなくそこに魂が入っていないような気がして発表しようという気になれません。 そこで今回は私が10年ほど前から考えている芸術排泄理論のお話をします。 音楽排泄理論私は芸術を作り出す人には三つのパターンがあると思っています。 ①血を吐くように作る人 ②うんこするように作る人 ③ゲボ吐くように作る人 突然汚い話ですみません。 これは私がずっと昔から考えて

          芸術(吐血・嘔吐・排泄)

          【短編小説】最後の〇〇

           大好きなアイドルの最後のライブに行き、最後のチェキを撮った。 まゆゆんとはいつもと変わらない笑顔で、他愛もない話をし、握手をしてから両手を振って別れた。  今日は私にとっては最後となる特別な日だったが、口に出して伝えることは出来なかった。  新宿MARZを出たら外は既に夜で空気は冷たかった。電飾の明かりのせいか、歌舞伎町は昼みたいに明るかった。私は会場の熱気を体内に込め逃がさないよう、マウンテンパーカーのファスナーを上まで上げた。  呼吸をするたび体内に冷気が入り熱気が逃

          【短編小説】最後の〇〇

          【占い】うお座B型のあなたの2023年の運勢

          うお座でB型のあなた あなたは人からよく器用だと言われるでしょう。 始めたばかりの事でも大抵人より上手にこなせるので学生時代はそれなりに褒められ、自己肯定感を持って生きることができたでしょう。 また、人の顔色を伺う癖があり 自分の気持ちや意思よりも和を尊びがちです。 目指すところである最大多数の最大幸福に、自分の幸福は勘定されていない為不満が溜まって 「なぜ自分ばかり」などとしんどくなる時があります。 しかし、この器用さと優しさ(人の顔色を伺う癖)は学生時代でこそ重宝しま

          【占い】うお座B型のあなたの2023年の運勢

          【短編小説】ゾーンに入る

          博士「遂に完成させたぞ、『神経を研ぎ澄ませる薬』じゃ!」 助手「おお!何ですかそれは」 博士「よくボクサーが、パンチが止まって見えるなどというじゃろ。あれは神経が研ぎ澄まされている状態なのじゃ」 助手「なるほど」 博士「いわゆる"ゾーン"というものじゃ、あれは類まれなるセンスを持った人間が、尋常ではない努力をし、極限状態で発動する状態…それを凡人でも体験できるのがこの薬じゃ」 助手「それはすごい!天才だ!天才博士!」 博士「はっはっは!早速飲んでみぃ」 助手「は

          【短編小説】ゾーンに入る

          [短編小説]ワレモノ注意

           夕飯後、食器を洗っていたらグラスを割ってしまった。  一人暮らしの長い独身女としては今更これしきの事で慌てたりはしない。しかしかなり細かく割れてしまった様子で、私は慎重に破片をシンクから取り除き、紙袋にしまっていった。そしてシンク内や台所近辺に掃除機をかけた。  慎重に作業をしていたつもりだったが、どこかで指先を切ってしまったようだ。水にぬれた指先には血がにじんでいた。  幼いころは良く祖母に 「ガラスで指を切ると、細かいガラスのかけらが血管をを通って心臓までいくよ」  

          [短編小説]ワレモノ注意

          【短編小説】明日着る服

          明日着る服  彼は背が高くスラっとしているため基本的にどんな服を着ていても似合ってしまう。県の名前を冠した大学であるものの、キャンパス自体は山奥に存在し、彼が歩いているとかなり目立つ。そのくらい彼は整った容姿をしていた。  しかし大学ではユニクロとGUの服以外の服を着ているところを見たことが無い。それは彼自身が自分のポテンシャルを理解し、素材で勝負しているなどといったこだわりがあるわけではなく、単に安く、服に何のこだわりもないため毎日ユニクロの服を着ているのだと後で聞いた。

          【短編小説】明日着る服

          死ぬ事以外かすり傷!

          身体を張る芸人が言うとエネルギッシュで前向きな言葉に聞こえますね 僕が言うとどうでしょう 「死ぬ事以外かすり傷」 世捨て人の響きですね。 最近死ぬ事以外かすり傷だと思います。 世界中の人に嫌われて、好きな人に振られて、仕事クビになって、住む家がなくなって それでもまぁいいと思います。 よくいえばケ・セラ・セラ。 要するに人生どうでも飯田橋です。 それはもちろん良く転がるに越したことはありません。 でも、「こうなりたく無いから頑張らなくちゃ」とは思えません。 実は一年前に

          死ぬ事以外かすり傷!

          [短編小説]ラジカルシンキング

          女の部屋で机を挟んで二人の女が話している。 「ここに5個のリンゴがあります」 「うん」 「これをふたりで均等に分けるにはどうしたらいいでしょうか?」 「まあ、まずは2個ずつ配って…」 「うん」 「そうすると一つ余るから、それを半分に切って分ける」 「そうね。それが普通ね。でもリンゴには個体差があって大きさや重さが違うかもよ?」 「なるほど…それなら重さを測った上で、均等になるように最後の一つを切るかなぁ」 「そうすると確かに量に関しては平等ね」 「うん。半

          [短編小説]ラジカルシンキング

          【短編小説】今更サマー

           〇  夏の曲を夏に書いていたら夏が終わった。  世の作曲家たちはどのようにして季節の曲を作っているのだろうか。仮にクリスマスの曲をクリスマス直前にリリースしたかったら遅くとも夏の終わりには作詞・作曲を完成させなくてはならない。果たして夏に作るクリスマスソングに情緒が乗るだろうか。  作詞・作曲に限らず作文や絵画でも共通して言えることだが、創作というのは想像力が命である。そのため季節の曲を作るのが苦手な私はきっとクリエイターとして不向きなのだろう。  『失恋』や『絶望

          【短編小説】今更サマー

          [短編小説]ごめんね。そういうことだから

          「シンくん!誕生日おめでとう!!」 「ありがとーー!部屋に呼んでくれてうれしいよ。こんなに部屋も装飾して…」 「今日はね、一年記念日でもあるから気合い入れて部屋をデコらせていただきました」 「ありがとうございます、さすがです。センスの塊!」 「でししっ、恐れいります」 「実はねープレゼントを用意しております」 「えーありがとう!なんだろう」  麻衣ちゃんは立ち上がってもったいぶりながらクローゼットに手をかける。「ジャーーン」と麻衣ちゃんがクローゼットを開けると何人かの男女が

          [短編小説]ごめんね。そういうことだから

          [エッセイ]他人の疝気

          バンド[猫を堕ろす]にてサポートギターを弾いてます藤本薪です。 薪という名前は新しさ・新規性が無いことはしないという心情のもと新しいに草冠で薪です。マキと読みます。 明日2/12 名古屋で猫を堕ろすのライブがあるため現在、名古屋に向かっております。 前日入りして名古屋を満喫してやろうという魂胆です。 大雪の心配がありましたがどこも快晴でした。 これだけ大々的にニュースになり国民に警戒を呼びかけていたにもかかわらずここまで晴れてしまうと、晴れの予報を宣言した気象予報士の事が心

          [エッセイ]他人の疝気

          【エッセイ】理詰め天国 ゴールド

          実家に帰ったら「同棲するらしいが、結婚はしないのか」と両親や祖母に言われた。 そういうこと言わないと思っていたので驚いた。 そういえば会社の上司にも言われたな。 別に不快とかではなく、僕にはまだ何となく結婚とかの資格がないと思っていた。 しかし割と世間の人は軽率に結婚していくらしい。 彼女に「あまり長生きするつもりはないので老後の事は考えてない」と言われてしまった。 かなり悲しかったけど何も言い返せなかった。 言いたい事はたくさんあったけど何も言い返さなかった。 理詰めは

          【エッセイ】理詰め天国 ゴールド