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ピエール=ロラン・エマールが現代音楽と古典を交互に演奏したピアノリサイタル

2023年12月1日(金)19時、

現代音楽のピアニストとしての第一人者ピエール=ロラン・エマールのピアノ・リサイタルへ行ってきました。

場所はヤマハホール、銀座7丁目にあるビルの8Fに観客数333名、音の響きにこだわった二階席を有するホール。

ピアノ・リサイタルのプログラムは前半がハンガリーの現代音楽作曲家クルターグ7曲とバッハ9曲、後半はクルターグ15曲とシューベルト40曲、なんと全部で71曲、

現代音楽と古典を交互に演奏します。

前半は「クルターグ、バッハ、クルターグ、バッハ・・・」、後半は「シューベルト、クルターグ、シューベルト、クルターグ・・・」というプログラム。

上下黒の装いでステージに現れたエマールはクルターグの小曲「ピアノのための遊び 第5巻 前奏曲とコラール」から弾き始めます。

Youtubeに楽譜付きの動画がありました、約2分の動画ですが、最初の10秒くらい聴いていただければピアノ・リサイタルの出だしの雰囲気がわかるかと。

エマールが「ピアノのための遊び」を弾く際には、前のめりになったり、のけぞったり、身体が少し硬直した状態で、右手のみとか、左手のみとか、ときには指一本での不思議な演奏となり、

その後に、よく知られたバッハの「平均律クラヴィーア曲集第1巻」や「フーガの技法」、シューベルトの「ワルツ」や「舞曲」が正攻法の演奏で続きます。

この、新・旧・新・旧・・・の対比がとても心地よく、聴いていて楽しい演奏でした。

ピアノを習ったこと(私はありません)がある方にとっては、きっと、このプログラムの曲は「以前、よく練習したものだ」と思ったことでしょう、そういうねらいもあったのでは。

そして、現代音楽、クルターグの曲!

私は今回のリサイタルで初めて聴きましたが、すっかり魅了されました。

Youtubeで見つけた動画ですが、クルターグの曲を演奏するとなると、こういう表現方法もあるわけですね。(約15分の動画、2分過ぎから普通に座って演奏します)

この動画の8分過ぎ、チャイコフスキーとバルトークとバッハへのオマージュが面白かった。楽譜にはどう書いているのでしょう?(08:28 Hommage a Tchaikovsky、 09:07 Hommage a Bartok、 09:32 Hommage a Bach)


読んでいただき、ありがとうございます。

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