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海士町で「循環を体験する」ちいさな博物館やります!

「手を洗った後のタオルって必要?」

これは7年前に
バリ島を旅していたときに出会った、
子どもたちの会話です。

洗面所で手を洗ったあと、

「どうすればロールタオルの使用量を減らすことができるか?」

について真剣に話していたことに、
衝撃を受けました。


いままで僕が
何の気なしに消費してきた
紙や電気、水や資源を、
彼らはとても大切に扱っていたんです。

「かっこいいなぁ」

5・6歳の子どもたちに対して、
純粋にそう感じられたのは、
はじめてだったかもしれません。


その後、子どもたちは、
「バリはあったかいから手を振ればすぐに乾くよ!」と斬新なアイデアを提案。

学校も子どもたちの考えを採用し、
洗面所のロールペーパーは廃止されたと言います。

廃棄が出なくなるばかりか、
輸送コストも削減しました。



彼らの姿に驚きを抱いてからというもの、
本当に小さなことだけれど
暮らしの中でできることに、
僕も取り組むようになりました。

リサイクル素材のファッションを楽しんだり、
地域の食材を選ぶようになったり、
生ゴミを乾かして捨ててみたり。
壊れたものを捨てずに修理をして長く使ったり、
みんなで共同購入したり、シェアしたり。

誰でもできることで、
大きな声で言うことが憚られるものばかりです。

でも、
バリ島の子どもたちとの出会いのおかげで、

「どうしてこれを買うんだろう?」

「どうしてこれを捨てるんだろう?」

「どうしてこれを作るんだろう?」

と自分の中に問いを持つことができるようになりました。


彼らとの出会いから7年。

海士町や沖縄に移住し、
海や山、川といった自然に、
より近くで暮らすようになって、
その意識はより自分ごとになった気がします。

4月22日から2週間。
海士町のホテルEntôにあるジオラウンジで
仲間たちと「ちいさな博物館」を開催することになりました。


それが、
隠岐サーキュラーデザインミュージアムです。

サーキュラーとは、
生産→消費→廃棄といった
一方通行のデザインを見直し、
循環と価値を高めるもの。

島内にはすでに循環がデザインされた
取り組みがたくさんあり、それらを紹介する取り組みです。

声を上げるほどではないかもしれないけれど、
自分たちの暮らしの中にある実践を紹介し、
僕自身もあらためて「暮らし」を見つめ直すきっかけとなったら嬉しいです。

開催まであと5日。
まったくもって未完成な状態ですが、
このプロセス自体を楽しみたいと思います。

ぜひ海士町に遊びにきてくださーい!




ーー 開催概要 ーー
・期間:2023年4月22日(土)~5月7日(日)
・場所:Entô 新館 Annex NEST1階 ジオラウンジ
・住所:島根県隠岐郡海士町福井1375-1
・主催:任意団体隠岐サーキュラーデザインラボ


海士町は島根県の離島。本土から北へ60キロ、フェリーで約3時間です。島のキャッチコピーは「ないものはない」。ないものを嘆くのではなく、すでに身近にある豊かさに目を向ける大切さを表しています。



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