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廃棄予定の島のクロモジをアップサイクルする挑戦

海士町ではクロモジをふくぎ(福来)と呼び、昔から葉や枝を細かく切り、煎じてお茶にしたり、五右衛門風呂に入れ、ゴトゴト煮出して入浴していました。

クロモジの木といえば、
和菓子などに添えられる高級爪楊枝の材料として知られていて、木の表皮が黒く、枝や葉は上品なすっとした香りが特徴です。


枝に黒い斑点があるよ

海士町のクロモジ(ふくぎ)は島のハーブティーとしても親しまれ、鎮静作用などの一般的な成分に加え、炎症をしずめる作用の高い成分が含まれているそう!
飲むことで胃腸の炎症を和らげてくれて、体調不良や肌荒れなどで悩んでいる方にもおすすめです。

森で採取したクロモジ(ふくぎ)は、
海士町の「さくらの家」で選別してくれているのですが、「ふくぎ茶」にも「ふくぎの湯」にもできない廃棄予定の枝葉があります。

ふくぎ茶として製品化されるクロモジの葉
左:ふくぎの湯として製品化する葉 右:廃棄予定の葉


口に入れたり、
入浴剤として使用できない枝葉が、量は多くないですがどうしても出てしまうんです。

そこで、
廃棄予定の一部のクロモジをわけていただき、
「島のほけんしつ蔵」で蒸留に挑戦!

チャレンジの成否は、
乾燥し、かつ廃棄予定の枝葉でも
十分な「クロモジの香り」が出るかどうか。

香りを抽出することができれば、
フローラルウォーターにしてお部屋で使ったり、ピローミストや、サウナのロウリュウォーターとしても活用できるかもしれません。



蒸留すること1時間。

どうかなぁ、
だめかなぁ、
香りが出てくれたらいいなぁ、
と眺めながら待ちました。


すると、
でた!めっちゃ香る!

初めての蒸留体験にも興奮したけれど、
廃棄予定だった枝葉からも十分な香りを
抽出できたことに感動!

これで捨てなくてよいかも!


今後は、
・廃棄として出た状態のそのままのもの
・粗く断裁したもの
・粉末にしたもの

などで香りが変わるのかどうかを試作していきたいとおもいます!

とっっっても小さなアクションだけれど、牡蠣の殻やサザエの殻の活用で難航していたことを考えると、確実に進んでる感じと地に足がついたこの感覚が心地よいです。



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