1974年（昭和49年）7月21日発売のさくらと一郎の「昭和枯れすすき」。150万枚を売り上げ、1975年オリコン年間ヒットチャート1位を記録した大ヒット曲です。40年以上前の歌ですから若い方のみならず中年の方々も知らない人は多いかも知れません。突然、彗星のごとく現れた無名のデュエット歌手が唄う「昭和枯れすすき」、歌詞の冒頭が衝撃的です。
(一郎)「貧しさに負けた～」
(さくら)「いえ 世間に負けた～」
衝撃的な暗さ！メロディーもまた暗いんです。圧倒されました。日本全国、この暗～い歌に包まれてしまったんですから1974年は大変でした。「東アジア反日武装戦線」がビル前に爆弾をしかけ多数の死傷者を出した三菱重工爆破事件。ウォーターゲート事件によりニクソン大統領が辞任。フィリピン・ルバング島に２８年間潜伏した小野田元少尉が帰還。長嶋茂雄が現役引退、サッカーの王様ペレも引退。ユリ・ゲラー来日で超能力ブームなどなど混沌と不安に世の中は包まれました。（ホントかなぁ。日本で本物が見られると大騒ぎになったモナ・リザ展開催、佐藤栄作がノーベル平和賞受賞、王者ジョージ・フォアマンと挑戦者モハメド・アリが対戦し、アリが劇的な逆転KO勝利をおさめた「キンシャサの奇跡」もこの年でした。また地域気象観測システム「アメダス」が運用を開始。セブンイレブンが「コンビニ１号店」を開店したのも、この年でした。）

　というわけで、延々と「昭和枯れすすき」、(一郎)「貧しさに負けた～」(さくら)「いえ 世間に負けた～」をご紹介しましたが、私も負けてしまいました。ダイエットに負けたのです。「昭和枯れすすき」に倣って言えば
「ダイエットへの思いが弱くて負けた～」
「いえ、食欲がその思いに勝って負けた～」
こんなくだらないことが言いたくて1974年を延々と紹介していたんですね。全く歌詞とダイエット失敗は関係ないですが。

　結局、1500グラムも増えて、翌朝には600グラム減って、翌日には更に200グラム減ったけど、再び500グラム増えたところでギブアップです。敗北宣言です。

　まあ、振り返ってみれば体重減らすぞと言いながら、全然ダイエットになりそうもない朝食を食べ続け、やる気の無さ全開の日々でしたから仕方ありません。意志が弱いんです。しかし、これ以上体重が増えるとホントにヤバい！っていうレベルになりますから、敗北宣言というよりも休戦宣言にしておいた方が良いかもしれません。

　でも考えてみて下さい。今から10年生きるとして、3650回＋うるう年2回で3652回、朝食を食べるのです。20年生きるとすれば7300回＋うるう年5回で7305回、朝食を食べるのです。にもかかわらず好きなものを食べることができず、常に体重を考えたメニューをいただかなければならないなんて耐えられますか？（痩せれば何食べたって良いんですけど）

　ホントは夜ご飯も作ったりしたいんですが、奥様が作らせてくれません。朝だって一人分も二人分もたいして変わりませんから奥様の朝ごはんを一緒に作ったって良いんです。しかし、私の作ったものなど食べたくないそうです。じゃあ何を食べているのかと言えば、毎日トーストにジャムを塗るか、ハムとスライスチーズをのせて食べています。たまに目玉焼きを作ったりもしていますが、同じようなものを飽きずに食べています。まあ、それは当人の勝手なんですが、とにかく朝食は私にとって貴重な一食なのです。それを痩せる保証もないダイエット食にするなんて、できるでしょうか？

　さて、休戦したところで食べるのはスパゲッティ・ナポリタン。ナポリタンは11月6日以来です。前回使ったナポリタンソースが残っていましたから、それを使いました。前回は茹でたスパゲッティにソースを和えて出来上がりという手抜き１００％の朝食でしたが、今回は仕上げにコクを出すためマヨネーズを足すという技も駆使して、より丁寧に仕上げました。レトルトソースを使っているので胸を張って自慢できるほどでもありませんが、渾身の一品です。