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⑥アデレードのワイン工場とイケメンフランス人

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シドニーを早々に去り、ここアデレードにやってきた理由は、ワイン工場の仕事があったからだ。ゴールドコーストで知り合った日本人が、以前そのワイン工場で働いていたらしく、話を聞いて少し興味があったのだ。

彼に話を聞くまでは、アデレードという街の名前を聞いたことはあったが、興味はほとんどなかった。しかし人は不思議なもので、話を聞いて、少し興味を持つと、どんどんその事が気になりだすのだ。

ここで少しアデレードがどんな街なのかを説明しておこう。アデレードは、実はオーストラリアで5番目に大きな地方都市で、1836年に自由移民を受け入れた初めての都市だ。アデレードの特徴は街並みにあって、碁盤の目に区画された街の周りには、公園や緑が豊かに配置されている。歩いていてとても気持ちの良い街だ。

写真の時計台は、魔女の宅急便のラストで飛行船が引っかかるシーンのモデルとなった時計台だ。また、セントラルマーケットでは、新鮮な野菜や果物、肉や魚介などが売られていて、アデレード市民の台所と呼ばれている。日本人が少なく、留学するのにも穴場となっている街だ。

知る人ぞ知る!?シンゴズバックパッカーズ

ワイン工場で働くためには、あるバッパーに宿泊して、そこから仕事を斡旋してもらうのが一番の方法らしい。そのバッパーが、シンゴズバックパッカーズだ。地球の歩き方にも載っているらしいこのバッパーは、日本人の奥さんとオージーの旦那さん夫婦が経営しているバッパーで、名前の由来は、息子さんのシンゴ君の名前をとって、シンゴズバックパッカーズと名付けられているそうだ。

ここに宿泊している半数の人間がワイン工場で働いている。国籍は日本・台湾・香港・韓国・フランスがほとんどだ。僕が行った時には、ちょうどタイミングよく次の週から働ける事になった。

オーストラリアで、ついに初仕事をゲットした。

ワイン工場は、オーストラリアの会社なので、もちろん給料もしっかりしていて、時給こそ良くはないが、法廷賃金が守られている。まあそれが当たり前なんだけど、ジャパレスなんかで働くと、半数以上が違法賃金なのだ。ちなみにワインファクトリーは時給は17.50ドル。

ここで頑張って稼いで、1ヶ月後にはシドニーに戻りたいと密かに思っていた。

ワインファクトリーの仕事

いよいよワインファクトリーの仕事が始まった。朝7時半頃に、同じ宿に宿泊しているフランス人の車に乗せてもらって工場まで行く。アデレードの7月はなかなか寒い。朝、震えながら車に乗り込み、15分ほど走ったところで車の暖房がいい感じに効いてきたところで工場に到着する。仕事は8時から15時まで。途中休憩が入るが、休憩中もお給料が発生する素晴らしいシステムだ。

このワインファクトリーで、ワインボトルのラベルを剥がしたり、ボトルを磨いたり、箱詰めしたり、とにかくワインを出荷できる状態にすることがここの仕事だ。そういえば3日間ひたすらボトルケースのフタを取り続けたこともあったが、あれは腱鞘炎になるかと思った。

ここで働いているバイトは、ほとんどが台湾人、残りが日本、韓国、フランス人だ。台湾人は本当に仕事熱心で、常にスピードを求めてきた。どんなに頑張っても時給だから給料は変わらないのだから、そこまで全力でやる必要があるのかと思ってしまったのだが。

フランス人と社員のオージー達は、常に楽しむことを忘れなかった。もちろん仕事はちゃんとやるが、抜くところは抜くし、笑いを忘れない。一緒に働くのが楽しかった。

そしてフランス人は優しい。コンテナから大量のワインケースを荷下ろしする地獄のような仕事がたまにあるのだが、体格のいい彼らが、大体僕の分も半分以上手伝ってくれた。ありがたい。

フランス人の友人

ワインファクトリーの仕事と、シンゴズバックパッカーで一緒だったフランス人のJとは、お互いギターが弾けるという事で仲良くなった。彼は金髪の超イケメンだが、めちゃくちゃ屁がくさい。しかもどこでも屁をこきやがる。でも本当にいいやつだった。彼が仕事をやめ、別の街に移動する前日に一緒にギターのセッションをしたのはいい思い出だ。

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