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転職迷子になって独立したけど、事業で苦悩しないと接種できない栄養が不足してナツメグに入社しました

NutmegLabs Japan(ナツメグラブス ジャパン)株式会社で執行役員 VP of Sales & Marketingを務めている藤田佳佑です。

節分の時に全力で鬼をやった写真です。
3歳の娘はめちゃくちゃ泣いていて豆を投げてくれませんでした。

私は独立志向は無かったのですが、自分のキャリアを考える必要があったので前職を退職してから6ヶ月間、自分で会社を作って経営支援業・営業支援業をしていました。
そして独立して2ヶ月目くらいに「これはやばい。。。こういう、経験の切り売りみたいな仕事は自分には合わない。。。栄養不足で死んでしまう。。。」ってなりました。

このnoteは、節分の鬼の写真と、人それぞれ楽しめる環境は違うよねという話と、ナツメグという会社を知ってもらう話を書きました。


👹 自己紹介

簡単に私の経歴を書きます。

2013年〜2021年:アライドアーキテクツ株式会社 執行役員本部長。
マーケティング支援SaaS事業のPL責任を持ったり、ビジネスサイド全般を担当してました。
↓みたいなイベントに呼んでもらっていました。
『標 -しるべ-』営業&マーケティングのちからを養う1日(SATORI社)
CRO JAM - 急成長SaaS企業が実行するレベニュー組織のつくり方 -(FORCAS社)

2022年:株式会社カミナシというスタートアップでマーケティングとインサイドセールスの部門を担当。

2023年:自分のキャリアを考える時間が必要だったので、自分の会社を作って独立。経営支援業・営業支援業を始める。

7月からナツメグで業務委託を開始しました。
CEOの中口から「金沢で経営合宿するから金沢行きましょう」と言われ金沢に行き、「沖縄のお客様の提案入って欲しい」と言われて案件に入っていたら「沖縄行きましょう」と言われて沖縄出張しました。「業務委託なのになかなかディープなところまで任せるタイプだなこの人」と思いました(沖縄出張したお客様からはその後ご発注していただけてめちゃくちゃ嬉しかったです)。

2023年10月:ナツメグに入社。業務委託で関わって「この事業は熱い… 10年後の日本の武器になる産業を作る仕事だ…!」と思って入社しました。

👹 独立して2ヶ月目くらいに栄養不足で死にそうになる

前職を退職して自分の会社を作ったら、ありがたいことに知人から声をかけてもらえたり、XでDMをいただいたりして、複数社のスタートアップでお仕事をさせてもらいました。
会社を作ったと言っても、私一人で業務委託をしていたので個人事業主やフリーランスみたいな仕事です。

実際にこういう仕事をやって思うのは、フリーランス・業務委託はどれだけ当事者意識を持って仕事をしても結局は外野であり、事業にフルコミットして、明確な責任を持つ当事者になるのとは大きな壁があるということです。事業の真ん中に入って「なんでこんなに必死にやってるのに上手くいかないんだ」って苦悩を抱えながら、でも走るしかないから走り続ける。そういう仕事でしか得られないものがあると思うんです。事業の当事者をやることでしか摂取できない栄養があるんですよ。
たぶん人によるんだと思いますが、自分はこの栄養が必要なタイプだったので、独立して2ヶ月目あたりで「栄養失調で死ぬかもしれない」的な感覚になりました。
ただ「自分もう38歳だしなー。初期フェーズのスタートアップいくのたぶん次が最後だもんなー。ちゃんと会社のこと理解しないとノリと勢いでは転職できないなー」と思って栄養失調になりながら会社探しをしてたら「ナツメグいいやん」ってなりました。
このnoteを書いてる時点でナツメグにフルコミットしてから5ヶ月経ち、毎日栄養を摂取できていてとても健康です👹

自分がフリーランス・業務委託的な働き方をして思うのは、20代後半〜30代前半くらいの人が、会社に縛られずに会社勤めよりも稼げるからみたいな理由でこういう働き方をするのをたまに見るのですが、マジで止めたほうが良いなって思いますね。
どれだけ素晴らしいアウトプットをしていたとしてもフリーランス・業務委託は結局は外野なんですよね。自分で覚悟を持って意思決定をして、逃げずに責任を持って実行するというヒリつく経験をしないで数年過ごしちゃうと、ビジネスの足腰とか胆力とかが取り返せないくらい周回遅れになっちゃうと思うんですよね。

すごくベテランで特定領域のスペシャルな専門家の人になると、戦うフィールドが違うので全然話が違うんですけどね。
なので「会社に縛られずに、自由に」みたいな働き方は、多くの人は年取ってからやればいいんじゃないかなって私は思っています。

👹 ナツメグは、観光事業者の”稼ぐチカラ”を上げる会社

このnoteを読んでくださる方の多くがNutmeg(ナツメグ)という会社を知らないと思うので、会社の話をします。
ヒトコトで言うと、観光事業者の”稼ぐチカラ”を上げるサービスを提供しています

ここで言う観光事業者とは、テーマパーク事業者・クルーズ船事業者・ダイビング事業者などのことで、旅行で楽しむ観光先・訪問先です。
こういう観光事業者の”稼ぐチカラ”がどれくらいなのかというと、国土交通省が発行した2023年度版観光白書によると、全産業の雇用者報酬の平均が472万円に対し、観光業は254万円と約半分でとても低いです。

出典:国土交通省 2003年度版観光白書

観光業の雇用者報酬が低い要因は、観光白書の中では「付加価値額が低く、稼ぐチカラが弱い」と結論付けられています。
付加価値額を上げるには売上を上げる必要がありますが、ここに観光産業の構造的な壁があります。それは、数十年間ずっと販売活動の大部分を旅行代理店やWebメディアに任せきってきたことです。

販売活動を旅行代理店や専門Webメディアに任せきることの何が問題なのか。それは「自社のお客様のことを良く知らない」ということです。

BtoBの事業で言うと「サービスは開発した。自社の営業部隊はゼロなので営業活動は全て販売代理店に任せる。自社のSFAに入っているエンド顧客情報はゼロ件」みたいな状態です
かつての人口増加期のように「旅行代理店に商品を卸せば旅行代理店が大量に売ってくれる」という状況であればなにも変えなくて良いのですが、お客様とお話すると「30年前は売上の70%が旅行代理店だったけど、今は10%から20%」と多くのお客様が言います。Webが普及し、個人の行動が変わったんですね。

そんな中、観光事業者は個人の行動の変化をただ眺めていたわけではなく、コロナ禍もあり専門Webメディアの利用が増えました。そして、Webメディアを利用する経験を通して「Webメディアじゃなくて自社直販したいな」と思う事業者が徐々に増えて来ています。ただ、そもそも観光事業者の業務に合う直販システム(EC事業者が使うカートシステムみたいなもの)が無く、また、これまでやってこなかったので直販を伸ばすノウハウはあまりありません。
観光事業者向けのWebサービスを展開するベンチャー企業もいくつかありますが、基本的には「Webの旅行代理店」の立ち位置のサービスが多く、構造的には変わりません。

ECで言うと「自社直販やりたいな」と思う事業者が増えてきているにも関わらず、Shopifyやecforceのような優れたシステムが存在しないため、ずっと楽天やamazonなどのショッピングモールだけで販売しているような状況です。 食品や化粧品などのEC企業を見ると、ショッピングモールは使いつつも自社直販を基盤として、顧客データを収集・活用し、お客様のLTVを伸ばすCRMに注力しています。
観光業もそうなるべきであり、ショッピングモールしかない現状はとても偏った状況だと我々は考えています

Nutmeg(ナツメグ)は、この構造をひっくり返して、観光事業者がノウハウが無くても自社直販を伸ばせ、観光事業者の業務フロー・観光事業者特有の顧客接点に合わせたSaaSを開発しています。

多機能で、最終的には旅行者に触れるBtoBtoCサービスです。

単純なアナログ業務の負担を軽減する業務システムではなくて、売上のトップラインを上げることができるので、Nutmegは観光事業者の”稼ぐチカラ”を上げるサービスなんです

そして、日本にこの領域をやっている会社がいなくて、グローバルの覇者もいないんです。多機能なBtoBtoCのサービスなので作るのめちゃくちゃ難しいんですよ。
ナツメグは開発力を優先するために本社は米国(San Francisco)にあって、創業初日から日本と米国で事業展開をしていて、真剣にグローバルNo.1を取りに行く戦いをしています

グローバルNo.1って言えたらかっこいいっす

👹 ナツメグに決めた理由は、CEOが良い感じなのと、グローバルNo.1というでかい博打を打つため

転職を考えるときはいろんな重要な要素がありましたが、Nutmegが良いなと思ったのは↓の理由です。

  • CEOが成熟している。いろんな組織運営を経験しているので、経営として未熟な意思決定や、感情先行の打ち手を打つ確率が低い。

  • 開発力めちゃくちゃある。「え この1つの機能だけで事業やってるスタートアップあるじゃん」くらいの機能を3ヶ月で作れちゃうくらい開発力ある。

  • 創業CEOがプロダクトに没頭している。

最終的には「日本が世界から求められて外貨を稼ぎまくれる産業って、エンタメ・飲食・観光くらいだよなぁ。観光業はこれから絶対伸びる。どうせスタートアップで働く博打やるなら、日本の数少ない成長産業をすごく成長させる社会貢献をして、10年後に『グローバルNo.1サービス』って言えるかどうかの博打を打つくらいが楽しいよね」というのが僕の入社理由です。
このnoteを書いている今はNutmegに関わってから8ヶ月経っていまして、リソースの8割はプレイヤー業務なので新規営業をやっています。毎日楽しくやっています。

👹 一生採用に注力しています

最後まで読んでいただきありがとうございました!

「もしかしたらナツメグちょっと面白そうかも」
「グローバルNo.1を目指すの良いね」
とかを少しでも思っていただけたら、是非EntranceBookを見てみてください〜。


2025年は青鬼をやろうかなって思ってます

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