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富士通社員が集まる「こそだてベース」から見えた社内風土


「こそだてベース」ってなに?

「こそだてベース」の利用イメージ画像
「こそだてベース」の利用イメージ

こんにちは。富士通広報IR室の片野です。
本日は、富士通のデザインセンターと人事部門が2023年春にローンチした「こそだてベース」についてお話したいと思います。「こそだてベース」は、育児当事者が日々の困りごとを書き込み、先輩パパママ社員がコメントを残す、いわゆる掲示板のような空間です。「子育て中のパパママとその周りのメンバーが互いに理解しあい、より気持ちよく働ける環境をつくりたい」という一人の社員の想いから誕生しました。富士通のデザインセンター内で2022年7月からミニマムに始まった「こそだてベース」は、今年から全社に展開され、役職や部門の垣根を超えた交流が生まれています。(パパママだけでなく、一緒に働く「育児の理解を深めたい!」と思う社員にも利用が広まっています

「こそだてベース」全体図の画像
「こそだてベース」全体図。主に4つの島からできている

「こそだてベース」は、4つの島をモチーフに構成されています。①育児に関するイベントや制度の情報が集まる島②先輩パパママとつながることができる島③仕事・子育て両立の知恵を共有する島④ちょっとした疑問を解消する島があります。思わず書き込みたくなる、眺めたくなるような温もりのあるコンセプトやデザインで、利用者数も徐々に増えつつあります。
そんな「こそだてベース」の活動に共感し、現在運営を担当しているデザインセンターの田中さん、濱谷さんからコメントをいただきました。

デザインセンター内での運営から始めて1年半ほど経ちますが、男性で育休取得された方が復帰する際に「こそだてベース」という拠りどころがあったことで気持ち的に安心して職場復帰できたというコメントをいただき、改めてこういった場をつくる意義を感じられました。また今後はこういった情報交換の場で集まった情報をコラムとして社内で発信していく動きも企画中です。現在、育児と仕事に奮闘している人はもちろん、こういった働き方に興味を持つ人など、誰もが気軽に触れてもらえるような形で発信できればと思っています。(田中さん)

私自身コロナ禍の2021年に出産、2022年4月に復職しました。その際「こそだてベース」が特に気持ちの面で支えになりました。最初は参加側でしたが、同じく支えになったという男性社員の声もいただくなど、この活動に意義を感じて翌年運営側に入りました。今後は発起人の想いである「誰しもが働きやすい環境」、そんな組織になるよう活動していきたいと思っています。(濱谷さん)

富士通らしい社内風土

富士通は、マテリアリティ(経営における最重要課題)の一つとして人々のウェルビーイングの向上を掲げていて、社員とその家族に対しても幸せをサポートするための様々な制度や取り組みがあります。私(片野)自身、男性社員でも利用できる育休制度「出産育児サポート休暇」を今年10月に利用したのですが、その際に社内の育児関係の取り組みを色々と調べて感じたことがありました。富士通社員は、会社の制度や取り組みをただ活用するだけではなく、「どうしたらより良いものになるか?」「新たに〇〇といった取り組みが必要ではないか?」を自ら考え、社内に向けて発信し、周りを巻き込んで多様な視点を取り入れながら活動する人が多いです。また、会社としても柔軟にそれらを受け入れ、制度や取り組みに反映させる、そういった多様性を歓迎する社内風土があるように思えました。今では普通になりつつある男性の育休ですが、こういった先輩社員の活動の積み重ねのおかげで、安心して育休を利用できる環境がつくられたのだなとありがたく感じました。

育児に関する社内の取り組み

育児に関する社内の取り組みとして「こそだてベース」を中心にご紹介しましたが、その他にも様々な取り組みが行われています。その一例がこちらです。
現在・未来の子育てコミュニティ~育(IKU)ペディア~: 人事部門が立ち上げたMicrosoftのVIVAを使った出産・子育てに関する情報発信の場。1,400名以上の社員が登録し、情報収集に役立ています。
男性育休ワークショップ:2022年11月から、富士通社員が自主的にワークショップを開催し、育休経験者と参加者の直接対話型のワークショップや育休取得希望者をメンバーに持つリーダー向けのワークショップには、合計100名以上の男性社員が参加しました。

2023年開催ワークショップのグラフィックレコーディングの画像
2023年開催ワークショップのグラフィックレコーディング
2022年開催ワークショップのグラフィックレコーディングの画像
2022年開催ワークショップのグラフィックレコーディング

僕の育児奮闘記(おまけ)

最後に私の育休エピソードをお話できればと思います。
私自身、9月に第一子が産まれ、育休を取得しました。私は部署異動後、すぐに育休を取ることになったため、自分のキャリアへの影響や周りの方の反応などが気になったのが本音です。そんな時、救われたのは、上司が私に育休取得後の具体的なミッションを提示してくれたことでした。当時の私には、「育休がんばってね」より「育休取得後もまた一緒にがんばろうね」の方がありがたい言葉でした。

育休取得後も波乱に見舞われました。難産を乗り越えた妻は、重度の股関節炎を発症したのです。1ヶ月の安静期間を余儀なくされ、まともに歩くことすらできませんでした。初めての育児は、私のワンオペにさらに介護が加わったのです。なぜ寝ない?なぜミルクを飲まない?わからないことだらけで、泣いている赤ちゃんに何度も謝っていました(隣では足の痛い妻がもっと泣いていました)。

そんな窮地を救ってくれたのは、家族や同じく育児に奮闘する仲間たちでした。育児の手伝いやアドバイスなどにとても助けられました。育休が終わる頃、泣かさずに沐浴を入れられた時には、大きくガッツポーズをしたのを覚えています。

この育休を通し、私が感じたことは、育休はあくまで制度であり、育休を通して育児と仕事とどう向き合うかが大切ということです。そして、それは一人で悩まず、人を頼って良いものだということです。私の育児は団体戦でした。今は頼りになる妻とダブルスを組んでいます。今後も私は積極的に人を頼り、人に頼られる存在になろうと思います。またそのようなコミュニティが今後もたくさん増えると良いと感じました。

※ちなみに私の娘は9月19日の“育休を考える日“に産まれました。あなたのおかげでたくさん育休について考えさせてもらいました。

関連リンク
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