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米国防総省、中国の核保有は二年で二倍と警鐘!

2023/11/12

https://www.youtube.com/watch?v=BIwn966raDQ

■  中国の軍事技術が大幅に上がった

ディフェンスニュースドットコム(10月19日)
『中国は2020年以降、核兵器を2倍以上に増やしたと国防総省が発表』
中国の核兵器は過去3年間で2倍以上に増加したことを受け、国防総省高官が核戦力の大規模な拡大と呼んだ。人民解放軍の中国軍事力報告書によると、2023年5月時点での中国の兵力は、約500発の運用可能な核弾頭を保有している。
最後に数字が示された時2020年の報告書と比較すると、その時は備蓄量は200基前半と言われていたので倍増している。
国防総省は依然として中国が2030年までに1000発以上、2035年までに1500発以上の運用可能な弾頭を保有すると予想している。
しかし、国防省高官は背景について記者団に、これまでの成長が予想よりも早いことを認めた。関係者はこれまでの予測の一部を上回っており、2030年以降も差し引くとこの傾向は続くと考えられると述べた。報告書によると、中国の核開発は弾頭自体に限定されているわけではなく、陸海空の運搬システムの在庫を増やしており、さらには北京政府はこの成長を維持するために必要なインフラに投資をしているという。
さらに報告書によると、また中国は2022年に300基の大陸間弾道ミサイルサイロを収容する3つの新しい固体推進剤のサイロの建設を完了した可能性も高く、一部の大陸間弾道ミサイルがおそらく既にサイロに積み込まれている可能性があるという。

ミサイルサイロはミサイルの大型ミサイルを格納する建築物だが、これも倍増してきている。確実に射程内なので日本はますますまずいのだが、一番の問題は、なぜ中国がここまで急激に軍事力を高めたのかである。もちろん以前から核の研究は行われてきた。それは大学の研究機関で研究されているものを、留学生を利用して中国に持ち帰って、その学んだことを移転することをずっと続けてきた。

宇宙航空レベルの技術、核ミサイルの開発などには、もっといろんな技術、素材であるとか工作機械が必要となってくる。その工作機械や素材は、いったいどこから出てきているのかに謎が残っている。


■  日本の軍事技術が中国に流れていく

それに関しても自由財経のサイトからニュースが出ている。この元のニュースは日経アジア

『中国による工作機械や半導体チップのグローバル購入により、1000発近い核弾頭の製造につながる可能性がある』(11月7日)
米中技術戦争が激化し、中国はあらゆる手段で制裁回避を図る。それはチップだけではなく、マザーマシンと呼ばれる工作機械もある。現代の製造業の中核をなす先進的な工作機械が中国の核開発計画にあることが判明した。
日経新聞は、中国の核開発計画が制裁を回避して世界最先端の工作機械を手に入れ、核兵器の近代化を加速させ、極超音速ミサイルの開発を進めていると指摘。
米国は約1770発の核弾頭を保有し、ロシアは約1674発の核弾頭を配備。中国との差は大幅に縮まってきている。
中国工程物理学会は2020年以降、インテルやエヌビディアなどの米国の企業製チップを繰り返し入手しており、同期間は1997年に米国の輸出ブラックリストに含まれていた。
報道によると、中国工程物理学会の購入には、工作機械なども含まれており、最も多いのは日本企業製、その次に台湾、ドイツ、アメリカ、スイスとなっており、中国の核実験室のサプライチェーンの広さを示している。
2020年1月から2023年7月の間だけでも、中国工程物理学会が購入した可能性がある機械企業の製品は80社以上、産業用ロボット世界最王手のファナックや台湾の安川電機のモーター製品、シーメンスなどの技術や製品、半導体関連製品も含まれている。

この二つのニュースを合わせると構造が見えてくる。以前から警鐘を鳴らしてきている輸出規制を守らなければ、日本の軍事技術が外国に拡散してしまうきちんとトレースを、販売された製品がどこでどのように使われているのか、使われなくなった後は、どのように処理されているのかを常にトラッキングできるようにしないと、最終的に密輸で中国に流れる。

第三国が使用した後に中古品を販売したという形で第三者の会社、あるいは二流三流のディーラーを使って、危ない橋は三流ディーラーに任せて、捕まったら切り捨てるということをやりながら、いろんな経路で迂回輸入を中国はしているのだ。

一生懸命色んな国が中国に技術を渡らないように取り締まろうとしても取り締まり切れていない。それ以上に実のところは真剣に取り締まっていないと疑える。

この中国に対する技術移転を早く日本がセルフコントロールする、自制する。商売よりも、自国の安全を優先しないと、中国がどんどん強くなり、中国の核弾頭の射程距離内に今入ってしまっている。

核の傘とか核を共有するなどと言っても、どちらの核の傘に入るのか。アメリカか中国かということに究極はなりかねない。そういう事態に今追い込まれている。

もう10年近く、日本は輸出規制の管理がかなり緩くて制裁もしない。日本企業に対して制裁もしない。中国企業に対して制裁もしないでダダ漏れのザル状態で軍事技術を中国に輸出してきた。

パナソニック半導体のTPSCOなどのレーダーに係る半導体チップを焼いている工場まで、中国のフロント企業に売却してしまう。それを事前に愛国保守派の政治家に申し入れをして、陳情して、これはぜひ企業買収を止めなければ、日本は中国に軍事技術力を抜かれてしまう。レーダー技術が抜かれてしまうと、あれだけ警鐘を鳴らしたにも関わらず、日本政府は議員がグルになってみすみす中国に渡したのだ。

そういったことを考えると、日本はもっと積極的に、軍事技術が海外の国に出て行くことをコントロールして行かないと、中国の脅威がますます高まるばかりである。

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