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「ならずもの」知られざる天才経営者の人生とは

こんにちわ!熱血セールスマン・タツです。本日は日本のIT業界を切り拓いた天才経営者の一生を追った一冊を紹介します!まるで映画のような波乱万丈の人生。経営者として劇的な成果を残しながらも、ほとんど表舞台に姿を現すことのなかった男の経営哲学に迫ります!

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「ヤフージャパンの生みの親」、井上雅博を知っていますか?

本書の主人公は井上雅博。この名前を聞いてもピンとこない人がほとんどかと思います。僕もこの本を読むまでどんな人物だか知りませんでした。井上雅博という名前を知らなくても、彼が実質的な創業者として経営していた会社の名前を知らない人はいないはず。井上氏は日本を代表するインターネットカンパニー・ヤフージャパンの初代社長です。

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ソフトバンクグループの中核企業として莫大な利益を稼ぎ出し、近年ではZOZOの買収やLINEとの経営統合など業界全体に大きな影響を与えています。また東京都副都知事の宮坂学や「シン・ニホン」の著者で慶應義塾大学教授の安宅和人などの著名人を輩出しています。

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このように、日本のIT業界において楽天と双璧をなす巨大企業に成長したヤフーですが、その初代社長である井上氏の人物像は意外なほど知られていません。

「ソフトバンクグループの大看板として君臨してきた孫に対し、井上はあくまで腹心という部下の立場を貫いてきた。」

社員数わずか3名から、20年強で売上高1兆円、時価総額3兆円に育て上げ16期連続増収増益という偉業を成し遂げたこともほとんど話題になりません。

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そんな井上氏は2012年に突然、ヤフージャパンの社長を退任。2017年に趣味で出場していたクラシックカーレースの交通事故で逝去。60歳での他界は業界に大きな衝撃を与えました。本書では井上氏の生い立ちから、ヤフージャパンでの成功、そして晩年の趣味の世界まで丹念な取材で明らかにしています。

都営団地で生まれた井上氏は東京理科大学に進学。アルバイト先のパソコンベンチャー・ソードでプログラミングに出会います。そのままソードで海外に関わる業務をこなし、1987年にソフトバンク総合研究所に契約社員として入社。1992年にソフトバンク本社に異動すると、孫正義の右腕としてネット関連企業の買収に奔走します。

そして、1996年米国ヤフーとの交渉を経てヤフー・ジャパンを設立。そこから同社は破竹の勢いで成長を遂げていきます。ITバブルでヤフー・ジャパンの株価は高騰し、井上氏の資産は1000億円以上とも言われています。

ITのカリスマ経営者と趣味人。取材を進めるうちに知った井上の姿は、日本の伝説的な実業家とまったく異なっていた。

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箱根、パリ、ハワイに超豪華な別荘を持ち、クラシックカーやワイン、葉巻、レコードなど趣味の世界にも徹底的なこだわりを見せていました。そんな井上氏はイメージ通り型破りな仕事人でした。

ヤフー・ジャパンで井上氏の懐刀として活躍した松本さんは「孫さんはまさにアントレプレナーという意味での天才で、事業における情熱がすごい。そしてその天才を乗りこなせる井上さんの経営者としてのスキルは、それに匹敵するほど非常に高い」と評しています。

井上の後継社長としてヤフーの「爆速経営」を推進した宮坂学さんは「井上さんはヤフーを創業しましたが、ひとつの企業の設立というだけにとどまらない。日本のインターネット産業をつくったというほうが適切でしょう。かから起業家ではなく、産業家なんです」と最大限の賛辞を送っています。

それだけの能力を持った大経営者・井上雅博。彼の数奇な人生とその人間としての魅力を余すところなく楽しめる一冊です。

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