仙台育英高校・須江監督から学び、取り戻したい日本人の「倫理観」
おはようございます。
先週金曜から夏休みに入り、日々甲子園を楽しんでいます。
特に注目したいのが、昨年度の甲子園を制した仙台育英高校の須江監督。
昨年優勝したときに「青春って、すごく密なので」という言葉はコロナ禍で人間関係が少し薄くなってしまった、特に中学・高校・大学の3,4年をすべてコロナ禍で過ごした学生や先生達には響いたのではないかと思います。
その須江監督、昨年の宮城大会準決勝で戦うはずだったけど、メンバー内にコロナが蔓延した為辞退した仙台南校のイメージカラーであるオレンジの時計を身にまとい、甲子園を戦ったことも非常に感動的でした。
浪花節が大好きな40代の私には刺さりまくりでしたww
つい先日の試合で、聖光学院を破ったあとのコメントにも「とても強かった」という言葉を繰り返したと言われています。相手への気遣いも、昨年から継続して伝わってきますね。
この須江監督から、我々は非常に大切なことが学べるんじゃないかと思っています。それが、タイトルにも挙げた「倫理観」です。
倫理観
人として守るべき善悪の基準や考え方、モラルなどですね。
須江監督の倫理観、挙げると下記でしょうか。
=======
①人の気持ちを深く理解
「青春って、すごく密なので」という発言から分かるように、学生達がただ野球を頑張ってきただけでなく「いつもより非常に厳しい状況のなかで、さらに頑張ってきた」ことを高く評価しているからこそ出る発言だと感じました。
ただ頑張っているだけでなく、なぜ(Why)頑張っているのか、頑張れているのか。
ここまで深く理解できる監督って凄いと思います。
②その気持ちをねぎらい、代弁する発言
優勝した学校の先生だからこそ、公共の電波で色々と発信出来ます。多くの経営者や政治家のような俗物とは違い、須江監督はそこでも多くの人の気持ちをねぎらい、代弁しています。
学生や学校関係者の気持ちを代弁した「青春って、すごく密なので」。東北勢の気持ちを代弁した「宮城の皆さん、東北の皆さん、おめでとうございます。100年開かなかった扉が開いたので、多くの人の顔が浮かびました」。そして、先ほど勝負した聖光学院の選手や関係者の気持ちをねぎらった「とても、強かった」
しっかりとした倫理観が備わっているからこその発言ですね。
③思いやりの自分ゴト化
仙台南校の分まで頑張るぞ!ということを自分ゴト化し、それを意識し続ける為のオレンジの腕時計。
人は行動から作られます。こうすべきだ、こうしてあげたいという気持ちを持ち、そしてそういう行動をとるからこそ、その気持ちが倫理観として備わった人間に成長することが出来ます。しっかり自分ゴト化してきて、成長されてきたんだと思いました。
=======
須江監督は今40歳だと聞いてます(私よりいくつも若い)
その若さでも、そこらの色んな部長さん、経営幹部、経営者よりも「須江さんを上司にしたい!」という人は多いんじゃないでしょうか?
ちょっと横道にそれますが、大リーグ・エンジェルスの大谷選手にも同じような倫理観を感じ取ることが出来ます。須江監督よりも、一般の人(高校野球ファンじゃない層)にも、オオタニさんの方が分かりやすいかもですね。
最近、電車に乗ることが増えました。
そこで気づくのが、乗客の倫理観の欠如。
コロナ禍でもマスクをしない人達や、足を伸ばしてダラけた姿勢でスマホをいじる人達。
腕を広げスマホゲーム(パズドラ的な?)に熱中し隣人に腕をぶつける人達。
カバンを席に置き2席分を確保しつづける人達。
ある鉄道会社の幹部の人と話したことありますが「あきらかに、昔と比べ変な人が増えている」と嘆いていました。
こういう人を増やさないように、須江監督や大谷選手のような「倫理観ある人」の行動をもっとメディアは報じて、讃えるべきだと心の底から考えています。
日本の崩落は政治や経済ではなく、市民の堕落から始まるのかと思います。
なんとかいい人から学び続けて、そして自分でも実践し、倫理観を育んでいきたいと考えます。
今日はここまでです。
いやぁ、監督だけではなく選手の姿勢も含め、甲子園は「倫理観の塊」であることは間違いないです。
みんな、見てて清々しいほどの礼儀正しさ。
こういう生徒が、そのままの礼儀正しさで大人になり、また周りの大人のいいロールモデルになってもらえればと思います。
では!
合掌!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?