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『五輪書』に学ぶ、型崩しの考え方

宮本武蔵が晩年に書き残した『五輪書』。
書中には「有構無構」という言葉が出てきます。

「有構無構」が意味するところは、「構え(型)はあるが、構えはない」です。一見矛盾しているように思えます。

私なりに噛み砕いてみます。
「基本となる構えはあるが、状況や相手に合わせて構えは変えたり崩したりするものである。型にとらわれているようではダメだ」といったところでしょう。「有構無構」を説いた宮本武蔵もまた、状況に合わせて武器や戦い方を変えていたことで有名です。

「有構無構」の考えは、セールスライティングにも通じます。ユーザーの状況や欲求レベル、個性に合わせて、最適なコピーの書き方は変わるものです。

たとえば、興味関心型の広告から流入したユーザーとリスティング広告から流入したユーザーでは、最適なLPの長さや構成は変わってきます。扱っている商品や価格によっても変わります。

「◯の場合は△」といった決まった答えはないのです。その都度、ユーザーの特性や商品の強み、競合などを総合的に見て、構成を考えていきます。私自身、セールスコピー を20年近く書いてきましたが、型どおり書いた経験はほとんどありません。

では、型は必要ないのかと言えば、そうではありません。
型は知っておいたほうがいいです。型を構成する各パーツがどのような働きをしているのかを知れば、人の心理が分かります。心理が分かれば、状況に合わせて柔軟に対応できるようになります。

有名な型を集めた記事も書いていますので、参考にしてください。

▼【完全網羅】セールスライティング9つの型(テンプレート)
https://the-saleswriting.com/sales-writing-type/


型を捨てる前提で作られているコピー教材

私が2010年から販売している教材に『売れる文章設計法』があります。思考プロセスに沿ったコピーの型を提唱しているのですが、教材の中で私は「型どおりに書かなくていい。状況に合わせて変えていい」と伝えています。この頃から、型に依存するリスクに対して警鐘を鳴らしていたのです。

自画自賛になりますが、少なからず10年以上も前には宮本武蔵と同じ「有構無構」に辿り着いていました。

まず、思考プロセス(型)を知る。
思考の流れを見極めて、その都度適切だと思う形に変えていく。こうした柔軟性に対応できるものだけが、型を真の意味で使いこなせるのです。

【関連教材】
理論と経験に裏打ちされたセールスライティング教材
https://the-saleswriting.com/lp/sales-writing-materials/

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