好き短: 母さんにごめんと言えたその後で飲むカルピスはちょっぴり濃い/草流

本日の好き短(#好きな短歌の感想を書く)は、こちらの作品です

母さんにごめんと言えたその後で飲むカルピスはちょっぴり濃い/草流

希釈用カルピスだと、毎回微妙に濃さが違ったんですよね。さらに友達の家だとちょっと濃い、とかね。なんとなくカルピスが濃いと得したような気分になっていた記憶があります。お母さんにきちんと「ごめんなさい」が言えたあとは、ちょっぴり濃くしてくれてくれてたんでしょうか。もしくは、ごめんと言いながら泣いちゃって、涙で口の中がしょっぱくなったあとに飲んだカルピスだからいつもより甘く感じたのでしょうか。
それにしても大人になって「カルピスウォーター」を飲んだときは衝撃を受けました。そんなに濃くないのにおいしかったから。これで良かったんだ、そんなに濃くなくてよかったんだ!ということに気づいて。


焦げた匂い立ち込めたとて母の手は美味なる物を作り続ける/みすゞ

こちらもお母さんが登場する短歌。多少焦げていてもおふくろの味はそれ込みで美味、ですよね。「作り続ける」も良いなとおもいました。多少の焦げなどには動じず、黙々と料理を作り続けるその感じが出ているなあと


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