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自分で作った偽情報に注意する

世界経済フォーラムが開催

スイスのダボスで世界経済フォーラム(World Economic Forum)が開催されています。
https://www.weforum.org/events/world-economic-forum-annual-meeting-2024/

2024年のテーマは「信頼の再構築」

2024年は、透明性、一貫性、説明責任など、
信頼の原動力となる基本原則に焦点を当ててます。

このテーマを、レジリエンスに置き換えて私なりに考えてみました。

失敗した時、試練や挫折を感じた時、
周囲に信頼できる人がいると、
弱音を吐け、励まされ、助けを求められます。

社会的な支援がある方が、
無視されたり非難されるより、
心理的な回復が早く、レジリエンスがあります。
人との良好なつながりには、信頼関係があります。

世界幸福度ランキングの指標にも、
社会的支援、政府への信頼 があることから
「信頼できるかどうか」は人々の幸福にも関係しています。

ダボス会議では、国家間の信頼関係が
様々な地球規模のリスクへの対応に不可欠だと捉えています。

グローバルリスクの発表

世界経済フォーラムで毎年発表されるグローバルリスク。
急速な技術変化、経済の不確実性、地球温暖化、紛争を背景に、
今後2年間に直面するリスクは、高い順に以下の通りです。 

1.誤った情報と偽情報 
2.異常気象 
3.社会の二極化
4.サイバー不安 
5.国内武力紛争 

ちなみに、人手不足は22位、感染症は23位、
異常気象に起因しない自然災害は33位です。
各リスクの後ろに、「~による経済の低迷」をつけると分かりやすいです。

参考: グローバルリスクレポート2024(概要)
https://www.weforum.org/publications/global-risks-report-2024/digest/
サイトの一番下に全リスクの順位がのっています。

このリスクの順位、どう思われますか?

リスクの1番が、「誤った情報と偽情報」を意外に思いました。
ついに情報がリスクになる時代です。

誤報やデマで動くのが危険なのは分かります。
信じていたことが間違っていた、実は嘘だった。
データ改ざんや隠ぺい(情報を開示しない)も含まれたり、
AIが導いた情報にも誤りだったとなれば、
何を信じてよいかわかりません。

誤った情報で、莫大な損失が生じたり、
選挙で間違った人を選出したり、
取返しのつかない方向に社会が進んでいったりすることは考えられます。

だから、今年のテーマが「信頼の再構築」なのかと納得です。

偽情報を心理的に置き換えると

情報が脳に入ると、感情が生まれ、思考や判断につながります。

誤った情報は、「思い込み」を引き起こします。
偏った情報は、「偏見(バイアス)」になります。
一部の情報で、「妄想」が膨らみます。

直感は、早い脳の動きですから、
偽情報で直感的に動くこともあると思います。

直感で行動する前に、検証する必要もありそうです。
深呼吸して「これで正しいのか」と立ち止まる。
スピード重視、コスパ優先を見直す必要があると思いました。

不安や焦りや怒りなど
ネガティブ感情がある場合、
自分で勝手に偽情報(思い込み、偏見、妄想)を
作り出している可能性があります。

「脳内偽情報」に振り回されないために、
どうすればよいかを考えてみました。

・ 立ち止まって深呼吸、一旦落ち着く
・ 悪い面だけでなく、良い面も見る
・ 先入観をなくし、正確に捉える
・ 過去や未来ではなく、今にフォーカスする

そして、どうするか決めた後は、楽観的に行動する。
考えてばかりでは前に進みませんから、
あとは出たとこ勝負で。
失敗も、素早く回復できるとレジリエンスです。

世界経済フォーラムをきっかけに、
心理面で考えてみました。


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