2020年、世の中に新型コロナウイルスが蔓延しだした頃、相方が地元の消防団に加入した

地域に越してきたのは2018年だったが、彼は地元の漁師🐟
仕事柄、朝が早く、日曜も休みでないことが多く、朝練が主要な集まりの消防団には加入は難しいと断っていた

それは本当のことではあるけれど
私は以前住んだ町で、消防団のなんともいえない面倒くささを嫌というほど感じていたため、出来れば参加してほしく無かった

遊びたい盛りの若者が、飲み会の終わり頃には、暗い顔をする
翌日、朝早くから練習があるから

あるいは、いじめのようなこともあると聞く

運動神経良くないが仕事がとてもできる友人が、訓練中に大怪我をしたこともあった

消防団勧誘は強制じゃない
「お前んちが火事になっても火消してやらない」ぐらいはいうけどという価値観
(だから皆入らざるを得ない)

上司がいつも眠そうで声をかければ朝練が…
とぼやき
ああ、この年の人でも辞められないのか…と思う

学校が終わっても地域の年功序列は変わらない

私もこの町の男に産まれたら街に出ていくだろう(過疎化の原因の一端)

田舎に憧れて山形にやってきた私にとって
それは恐ろしいまでに嫌な現実だった

そして、「できる範囲で参加してくれれば良いから」という言葉を鵜呑みにして、消防団に参加した相方に、昨晩、操法大会のお知らせがLINEでやってきた

ハッキリ、◯番隊に名前が記されていた

あ〜ぁ
やっぱり
だから入るなっていったのに
ただでさえいつまでも辞められないのに

今でさえ、やることが無いわけじゃない
ルールに則って役割を果たしている

それに加えて、あの(悪名高い)操法大会…

全国消防操法大会…
都道府県代表の消防団の皆さんが、迅速、確実かつ安全に行動するために定められた消防用機械器具の取扱い及び操作の基本について、その技術を競う大会

大会いります?
仕事で忙しい20〜40代にそんな負担強いて…

その大会のための朝練が大変で、消防に入りたくない、辞めたいっていう愚痴をよく聞くのに

だいたい消防団に入ってる若者なんて平日日中地域にいないんだから、地域全員で消化訓練すれば良いのでは…

消防団が成り立たないほど若者のいない過疎の村に住んでいた頃は、村人全員での消化訓練が当たり前だったけどなぁ

とにもかくにも
朝練にはいけない
操法大会の日も漁はある🐟

そういう約束で入団したんだから
操法大会は出られないし、それを許さないっていうなら辞めるっていおう

という話で落ち着いた

でもきっとうちだけじゃないよね
大抵の人にだって仕事はあるし、家族だっている

やりたくてやっているスポーツの大会じゃないのだから、大会はいらないんじゃないかと心から思う

※コロナウイルス蔓延中に、大会を無くすという話になったらしいけど、辞めさせたくない主に老害な人々の声が大きくて続けることになったと聞いた

時代に合わせて変えられないような地域は
時代とともに滅ぶんじゃないかな

私はどこに住んだとしてもたぶん地域に思い入れのない人間だから、変われないなら滅べば良いのでは…と思ってしまったよ

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