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避難所の次の住まいについて知っっておきたいこと(ぼうさいペディア#6)

避難所の次の住まいについて知っっておきたいこと(ぼうさいペディア#6)

前回(第5回)のぼうさいペディアでは、避難所の生活のお話をしました。避難所の生活は大きな自然災害でも3ヶ月、最長でも6ヶ月で次の住まいに移ることになります。

今回は、この、避難所生活の次の住まいについて、詳しく説明していきます。

今回の説明のポイントは、避難所生活の次の住まいは、
①自宅が壊れた場合、すぐに住めない状態であれば応急仮設住宅に入ること
②修理すれば自宅に住むことができるようであれ

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壊れた自宅を再建するときに知っておきたいこと(ぼうさいペディア#7)

壊れた自宅を再建するときに知っておきたいこと(ぼうさいペディア#7)

前回のぼうさいペディアでは、自宅の壊れ方で応急仮設住宅に入るか、自宅の応急修理を行うかの選択肢が分かれることについて説明しました。

この応急仮設住宅に入った方や自宅の応急修理を行った方は、その次に、自宅を再建したり、修繕をしようとします。この際には、大きなお金が必要となります。今回は自宅を再建するための支援の仕組みをお話します。

この場合に味方となるのが、国と都道府県の予算で被災者に支給される

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実は、身近に迫っている自然災害(ぼうさいペディア #1)

実は、身近に迫っている自然災害(ぼうさいペディア #1)

前回は、わたしが、ぼうさいペディアの全体で何を伝えたいかを書きました。今回は、ぼうさいペディアの内容をお話する第一回です。

まず、自然災害のきほんをお話します。教科書みたいな話ですけど、どんな自然災害になる可能性があるかをちゃんとしらないと、自分や家族の命を守ることはできません。

一方で、商売のために危機をあおる、間違った情報も残念ながら多いのも事実です。

ここでは、国の機関が発表している、

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被災者への支援は、三つのフェーズに分けて進められます(ぼうさいペディア #2)

被災者への支援は、三つのフェーズに分けて進められます(ぼうさいペディア #2)

今回は、大きな自然災害がおきたときに、実際に、被災された方に対して、国や自治体が行う支援のおおまかな姿を説明します。

地震などの大きな自然災害が起きた場合には、起きた直後から3日間と、それから3ヶ月から6ヶ月、それ以降の三つのフェーズに分けて、国や地方自治体の様々な支援が行われます。

この三つのフェースでそれぞれ被災した市民の方の心構えが異なりますので、それを説明します。

また、この三つのフ

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災害時の防災情報の集め方(ぼうさいペディア#3)

災害時の防災情報の集め方(ぼうさいペディア#3)

前回は、大きな自然災害にあった場合の支援が、三つのフェースに分けて行われること、そして、それぞれの段階で、被災した私たちの心構えが違うことを説明しました。

今回は、大きな災害が起きたとき、起きそうなときに、情報をどのように集めたらいいかを整理して説明したいと思います。ちなみに、大きな災害が起きたとき、起きそうなときの情報の集め方には、一つの正解というものはありません。

また、一つの情報源にアク

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命をまもるために、その時にやるべきこと(ぼうさいペディア#4)

命をまもるために、その時にやるべきこと(ぼうさいペディア#4)

第三回のぼうさいペディアで、自然災害の直後3日間は自力で行き抜くという話をしました。

この「生き抜く」前提として、まず、自然災害の直撃から自分と家族の命を守らないといけません。

この命を守るための行動を行うためには、とるべき行動についての知識が必要です。

ただし、残念ながら、地震や台風のときに「これをすれば絶対安全」といった簡単なルールというのはありません。それは、災害の規模や種類、そのとき

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避難所の生活で大切なこと(ぼうさいペディア#5)

避難所の生活で大切なこと(ぼうさいペディア#5)

第4回のぼうさいペディアで、自然災害の直後3日間は自力で生き抜き、そのあとの避難所の生活をする時期(応急対策期)では、困った時に声を上げようという話をしました。

今回は避難所の生活をとりあげます。

前回お話した、地震などが起きた直後の対応は、みなさん一人一人の状況に応じて臨機応変に対応するもので、具体的な正解となる行動はありません。

これに対して、避難所の生活というのは、市町村が提供するもの

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元内閣防災官房審議官  ぼうさいペディア始めます

元内閣防災官房審議官  ぼうさいペディア始めます

最近、大きな自然災害が頻発しています。

初めまして、佐々木晶二と申します。

私は長く行政で働いていたのですが、その中でも災害に関する法整備などに長く携わってきたこともあり、FUKKO DESIGNに参画させてもらいました。

簡単に自己紹介させていただきます。私は、阪神・淡路大震災の際には、建設省(当時)の都市計画課という部署で復興のための法律を担当していました。地震が発生した日からずっと役所

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