見出し画像

それではいつも通りの一句 ^^;(相変わらずの駄作)

だいたい充実してないときは、他人が気になるのよねー

【給与明細を見せ合う社員対応は?】

給与明細を見せ合う社員ですが、これはある程度仕方ないかもしれません。

完全にやめさせるのは難しいでしょう。

その中で、ある程度、抑止したいのであれば、「(なぜ見せ合うのか)理由を聞く」、「一定の配慮や節度を求める」などはあってもよいでしょう。

「見せ合うこと」に メリットもあれば、当然、デメリットもあります。そのメリット、デメリットがあることも(分からない方は、なかなかご理解いただけませんが)伝えていくのも大事ではないでしょうか。

それでは、いつも通り対応を時系列で考えてみましょう。
 
(1)なぜ給与明細を見せ合うのか、その「理由」を本人に聞く
まず「見せ合う理由」を確認してみましょう。
(間違っても問いただしたり、尋問してはいけませんよ)

単なる興味の範疇なのか、会社の給与(評価)等に、不満・不信感があるのかなどです。
その内容によって、会社の対応も変わってくるからです。

前述のとおり、社員同士が給与明細を見せ合うのは(自分のものであるので)、本来は、自由で問題ないものと考えられます。

ただ、給与明細ネット上に掲載するなどすると、会社の規則やモラル上も超え、法的な責任問題にも発展しかねません。

(2)基本は容認方向でも、「節度」に言及
業務時間中に給与明細を見せ合っているならば、「職務専念義務違反」などな話になります。ただ、業務時間外に給与明細を他の社員に見せることは、すごくよい行為ではありませんが、少なくとも問題のない行為になります。

ただ、給与明細を見せ合うことで、それまで仲の良かった社員同士が、仲たがいするなどは枚挙にいとまがありません。

世知辛い話ですが、お金が絡むと、人はいろんな感情を抱くことも多いものです。

(3)給与明細を見せ合うことで、職場の雰囲気がまずくなることがある
お願いベースの話になりますが、会社として「給与明細を見せ合うことがよくない」「望ましくない」と考えるなら、その考え方、理由を伝えなければなりません。

(2)でも書きましたが、僕がこれまでの経験で思うのは「給与明細を見せ合うことで、それまでよかった人間関係が崩れることがある」です。

実際に給与事務処理を扱う社員の方なら分かると思いますが、ある程度、「割り切れる」方でないと給与事務担当はできません。

も他人の給与をすべて見ることができる立場にあるので、「妬み」「ひがみ」がない、そして「口の堅さ」がある、精神的な安定に無い方は給与計算担当はできません。

そういった今、まさに給与事務を任されている、「しっかりした感覚の持ち主」である、給与担当者であっても、他人の給与を羨む、僻んだりするような感情が起こることは、そりゃー、人間だから時には当然あるでしょう。

ましてや、他者の給与を見ることが少ない方でしたら、「他人の給与を見る」といろんな感情が生じやすいのです。

そういったことで「見せ合う事」のデメリットも説明しても悪くはないです。
 
(4)見せ合う事を禁止はできないが、ルールとして禁止することはできるかも(抑制)
あまり積極的にお勧めはできませんが、会社ルールとして「給与明細を見せ合わない」と作ってもよいです(繰り返しますが、お勧めはしません)ただ、一定の抑止力は見込まれます。

就業規則などの公文書に定めるというよりは、まずは社内慣習でもよいので、「給与明細を見せ合わない」文化をつくってもよいと存じます。
ただし、その程度にしておきましょう。

あまり就業規則なので「給与明細を見せ合ってはいけない」と記載すると、
ウチの会社なんだか、社員を拘束するよねー」と反感を買うもとに、なり兼ねません。
 
(5)出来る限り、給与の基準を明瞭にする
なかなか難しい面もありますが、最終的には「給与の基準」を明確にできて、誰もが納得できるなら、それが一番いいです。

ただ、どんなによい基準を作って、納得しない人もでてくるでしょう。

それはもう致し方ないです。会社としてよい基準を作ったなら、それに基づき「給与支給しました」ということでよいのではないでしょうか。
 
【まとめ】見せ合うことを「禁止」は難しい
給与明細を社員同士が見せ合うことを完全に禁止するのは難しいといえます。一番よいのは、今すぐとは難しいかもしれませんが、誰もが納得できる給与基準を作ることです。
(ただ誰もが納得できる基準を作るのは、なかなか至難の業です)
 
そういったことを理解した上で、会社として「給与明細を見せることをやめてほしい」なら、ゆるめの禁止ルール(社内慣習)をつくったり、あるいは「給与明細を見せ合ったこと」によるデメリットを伝えるのがベストです。

会社利益誘導の話ではなく、せっかく仲が良かった関係を壊すもとになることがあるを伝えてもよいでしょう。

あなたもご経験があるとは思いますが、何でもかんでも、オープンと言うのは一見良さそうですが、ちょっとしたことでバランスを崩して関係悪化も少なくありませんし、そういった例も数多くみてきました。

さて、みなさまの会社ではいかがでしょうか。

それでは、また ^^ /


【今日の要約】「私は忙しいから、要点だけ読みたいっ」と、
お急ぎの方&せっかちな方^^; は、こちらをどうぞ^^

社員同士が給与明細を見せ合う行為の禁止は難しい。
その中で可能な範囲での対応は、次のとおり

  1. 理由の確認:社員が給与明細を見せ合う理由を聞くことで、その背後にある動機や不満を理解

  2. 配慮、節度を伝える:社員に対して、給与明細を見せ合う際の節度を求める。業務時間中の行為に対しては職務専念義務違反とする可能性を指摘す

  3. デメリットの説明:給与明細を見せ合うことのデメリットを説明。人間関係への悪影響を及ぼす可能性も指摘。

  4. 社内雰囲気の形成::給与明細を見せ合わない社内文化を推奨し、それをゆるやかなルールとして導入する。

  5. 給与基準の透明化:長期的には、給与の基準を明確にし、公平性を高めることで、社員が納得できる給与制度を構築

「あくまでお願いベース」であるが、これらの対策を実施することとで社内社内雰囲気の安定を図る。と同時に、給与制度の公平性を改めて検討する。


▼今日の内容に関連して、音声配信もしています^^; 
自ら「ふくちゃん」という恥ずかしさ。。。^^;
あくまでお堅い仕事を払しょくし、お堅い文章になりがちな「労務トラブル」「法的な話」を分かりやすく伝え、親しみやすさを出す「キャラづくり」なのでお許しを。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
こそっと書いている ^^; 姉妹ブログ
「処遇改善加算」のことだけを書いているブログ
(だいぶマニアック)
※ まだ構築中のため出来は粗い・・・ 鋭意改善中

「社会福祉法人」のことのみ語るブログ
(こちらは、まだまだ工事中)・・・鋭意改善中


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
■ここから下は宣伝(笑)
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

・令和4年12月21日発刊
 採用がうまくいく社員100人までの会社がやっていること

 もしよろしければ。いかがでしょう^^;
・令和5年 3月14日重版(二刷)
・令和5年1月29日 令和5年5月30日
 amazonランキング「人事・労務管理1位」

・令和5年12月21日 発売より1年継続
 amazonランキング「人事・労務管理100位以内キープ

すごいでしょ 笑

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

令和4年1月16日発刊
職場の問題・トラブル 77の解決法

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

「採用がうまくいく社員100人までの会社がやっていること」
メディア等掲載状況
<メディアの皆様、ご紹介いただき本当にありがとうございます!>

12月28日(水)プレジデント・オンライン様
休憩室に電子レンジがない・・・・
なぜか社員採用に失敗してしまう中小企業が見落としている6カ条


1月18日(水)東洋経済オンライン様 1回目
採用難でも好人材が応募してくる会社のひと工夫


1月25日(水)東洋経済オンライン様 2回目
「採用面接で聞きづらい質問を聞くテクニック」


2月1日(水)東洋経済オンライン様 3回目
前職を短期で辞めた応募者を中途採用する注意点


1月26日(木)ライフハッカージャパン 様
印南敦史の「毎日書評」
応募がこない・・・中小企業が採用で
成功するために忘れてはいけない「3つの視点」


2月28日(火)ライフハッカージャパン 様
印南敦史の「毎日書評」
【音声配信】
♯175 応募がこない・・・中小企業が採用で
成功するために忘れてはいけない「3つの視点」


3月25日(土)ダイヤモンド・オンライン 様
採用面接で応募者に嫌われず
「仕事の能力・積極性・協調性」を見抜く方法【質問集付き】

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?