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心動く日本の蒸留酒。再び盛り上がりつつある焼酎・泡盛 


こんにちは、安井郁子です。
記事を読んでくださる方、応援してくださる方、いつもありがとうございます。今日は、焼酎・泡盛に関してです。

本格焼酎&泡盛の日

本格焼酎&泡盛の日が11月1日であったのは、ご存じでしたか?
その日には、11月1日の19時30分から21時まで、YouTubeにて、焼酎の日の特別動画が日本酒造組合中央会さんより配信されました。
見逃がした方はこちらからどうぞ。

本格焼酎&泡盛の日
〜造り手、出し手、呑み手の三者三様の『酒トーリー』から紐解く〜

〇出演:土田 晃之さん<司会>
    枡田 絵理奈さん<アシスタント>
    比嘉 康二さん<バーテンダー>
    永峯 侑弥さん<バーテンダー>
    仲里 彬さん<造り手(瑞穂酒造)>
    中村 慎弥さん<造り手(中村酒造場)>

〇主催:日本酒造組合中央会


わたしも、美味しく、経済的にもやさしい焼酎・泡盛も盛り上げていこうと、酒類業界関係者向けのセミナーにも参加しました。

焼酎・泡盛セミナー

飲食ラウンジ・貸会議室として貸し切りも、お料理の相談もできる神楽坂のインテリジェント・ロビー・ルコさんにて、焼酎と泡盛に関してのセミナーとキーデッシュの会が開催されました。
主催は「酒類の需要促進委員会」さんです。

まずは、東京国税局 鑑定官室長松丸先生による焼酎の基本を押さえる講義、そのあとに、沖縄国税事務所の鑑定官大野先生による琉球泡盛のあつい講義を聞かせていただきました。

本土復帰50周年という歴史的節目の年に、琉球泡盛に注目


泡盛の貯蔵について、仕次ぎについてなど、専門的なお話しも聞くことができました。

焼酎の原料別のブラインドテイスティングが行われる際には、原料がお米ということでか、球磨焼酎と間違える方もいらっしゃいますが、クース(全量を3年以上貯蔵された泡盛)で甕貯蔵の泡盛ですと、カラメル様の香りやドライフルーツの独特の香味が顕著になり、琉球泡盛の個性がはっきりしてきます。

泡盛の仕次ぎは、シェリーのソレラシステムに似ているもので、減った量を継ぎ足していく手法ですが、現在は行っている酒造メーカーも少なく、沖縄ではむしろ、飲食店や愛飲家の方々が行っているようです。


「仕次ぎの定義」を検討中


泡盛の問題、これからの未来を考え、仕次ぎの定義について検討もされています。
使用容器、仕次ぎの継ぎ足す分量、仕次ぎの頻度、仕次ぎの回数、貯蔵容器について(甕貯蔵だけにするか)…等々。

お酒の貯蔵年数表示についてですが、現在「異なる貯蔵年数の古酒を混和した場合は、最も貯蔵年数の少ない古酒の年数を表示する」(混和(ブレンド)酒と表示する場合は混合割合を表示する)と国税庁により規定されています。
例えば、泡盛の5年古酒に、4年古酒を継ぎ足すと、表示としては「4年古酒」となり、値段的にも5年古酒であることが反映できにくくなります。
規約にそっての厳格化もされておりますが、一般的な熟成酒と泡盛とでは、歴史的な熟成に関する概念が違うこともあり、少し悩ましいところもあるようです。

一方で、泡盛でも、香味豊かなクースとは対照的に、割り材としても使いやすい、「和酒のハードリカー」を目指す、かろやかな商品も開発されています。幅広い意味での泡盛はこの両輪ともを、目指されるようです。


泡盛は、今、進化中です!


タイトル画像の冊子「AWAMORI CONCEPT BOOK」は、泡盛がこれから目指す姿を「ブランドアイデンティティ」としてまとめたものになり、なんともかわいらしいイラストとコピーで描かれていますが、「泡盛の存在意義は」、「泡盛の価値は」、「泡盛の未来は?」と、ロゴマークに込めた思いが、ぎゅーっとコンパクトにつづられています。

「あ」のマークがの意味は、「わもり」
そびごころ」「はは」「りがとう」
いしている」
!」という気づき等の「」を意味しています。


内容的には、以下のサイトからも概要をご覧いただけますので、こちらを ご紹介しておきますね。楽しく学べますよ!


キーディッシュの会


講義のあとは、原料違いの焼酎と料理のマッチングを実際にお料理を食べながら実践的に学ばせていただきました。

原料別の焼酎の試飲が行われました。
度数が高いので少量で試飲をしていきます。

焼酎とのペアリング実践では、色々なメニューに合わせていきました。

上から二段目にゴーヤチャンプルと青パパイヤチャンプルも。
特製弁当の内容


特別な記念の十年古酒

こちらの「沖縄国税事務所創立50周年記念 10年貯蔵古酒」は、100%10年古酒になります。
泡盛としてはくせがなくきれいめな熟成感の中に、カラメルやバニラ、ドライフルーツ等の香りが凝縮されており、食後に、そのままチェイサーと飲むのも良いと思いますが、食中酒としては、43%と度数が高いので、水割りでも楽しみました。
 
 ゴーヤチャンプルは家庭でもちょいちょい作る(スパムでなく豚肉ですが)ことがありますが、
青パパイヤはなかなか販売しておらず、久しぶりに食べましたが、美味しいペアリングでした。
この熟成古酒の水割りは、ボリューム中程度以上の料理やデザートであれば、合わせやすく、当日のローストビーフやチョコナッツブラウニーとも相性がよかったですよ。

濃厚ミルク味、マカデミアナッツ、チョコレートアイスクリーム等に原酒をかけても美味しそうです!

琉球泡盛

琉球泡盛というと、沖縄旅行で地元で飲んだり、沖縄料理屋さんで飲むお酒というイメージが強いかもしれませんが、もっと日常的に、カジュアルに飲んでもらいたいですね。

気持ちがちょっと疲れているときでも、沖縄で大切に育まれてきた琉球泡盛を飲めば、陽気なバカンス気分になれますよ!!


国税庁により、琉球泡盛は平成7年6月30日に
酒類の地理的表示(GI)に指定されています。


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