【新しい薬剤師の職業選択先】動物専門の調剤薬局
実は先日アンサングシンデレラの最新刊についてお話ししました。その時に書いた話で動物病院専門の調剤薬局の話が出ました。
実は有名だったのかすらわかりませんが、私は知りませんでした。正直驚きを隠せません。
確かに今までなかったことに疑問すら持ったことがないですが、動物病院の調剤薬局があればとてもいいと思います。
自分も動物好きで、ほかにも動物好きな薬剤師はたくさんいるのではないでしょうか？
今回はこの動物病院専門の調剤薬局についてお話していきたいと思います。
※いかんせん自分も最近知ったことなので間違いや、詳しく書けないこともありますがご了承ください💦
１．動物専門の調剤薬局とは【現状の動物病院は？】
動物病院は多忙です。その中でお薬のお渡しはかなり手間がかかるといっても過言ではないです。アンサングシンデレラでもお話がありましたが、薬は患者ごとに投与量が異なります。なので割ったり、粉砕したりしなければならないですよね。動物ではなおさらですよね。人間よりもはるかに小さな動物や、人間よりも大きな動物もたくさんいるのですから。
さらにそれを調剤できるのは獣医師か薬剤師に限られます。しかし動物病院でなかなか薬剤師を雇うのは金銭的にも厳しいようで、獣医師が診察の合間にしていたり、看護師が補助していたりするようです。
かなり大変ですよね、ダブルチェックもできないから間違いにも気づきにくいし、在庫面や調剤でしてはいけないことなどありますよね。
そんななか2020年4月に動物病院専門の調剤薬局が東京にて開設しました。調剤薬局名12薬局（わんにゃんやっきょく）と洒落た名前ですね。嫌いじゃないです。
こういった薬局のモデルもいいなと思います。
ちなみに自分もよく知らないのですが、動物病院で使用している薬剤の7割が人間と同じ薬を割ったり、粉砕して使用しているようですね。
２．メリットは？
動物病院と調剤薬局を分けるメリットは何があるのか。
あくまで推測ですがかなりの数のメリットがあると思います。
〇動物病院のメリット
１．業務量の軽減
２．コスト削減
３．不良在庫の軽減
４．調剤ミス、処方間違い軽減
５．薬剤師を雇う必要がない
〇患者のメリット
１．待ち時間の短縮
２．薬に対する安心
３．薬に対する相談ができる
４．薬に対する工夫をしてもらえる
などなど考えればいろいろありますね。実際にはどうかわかりませんが。
デメリットをあえて挙げるとすると・・・
１．患者側の金銭が上がる
２．病院に行った後薬局に行く手間がある
ぐらいしか思い浮かびませんね。
３．動物病院専門調剤薬局側でできること
調剤薬局では今までできなかったことができることがあると思います。
１．最新の機器で調剤できる
本の中でも触れていましたが、動物病院では高価な機器を取り入れることはなかなかできません。しかし調剤薬局ならば分包機や粉砕機などを取り入れることができそうですよね。
２．薬の工夫ができる
動物に対して投与する場合、動物が薬を飲まなかったり吐き出してしまうなどがあります。それを粉砕したり、水に溶かしたりなど考えることが薬剤師にはできますし、獣医師よりも詳しいことがあります。
またしてはいけないこと、例えば割ってはいけない薬などもわかりますよね。
３．間違いを減らせる
普通の調剤薬局と同じでダブルチェックをすることで間違いをかなり減らせると思います。特に動物では小児と同じように薬の投与量計算もたくさんあると思われます。それに対してダブルチェックがないというのは何とも恐ろしいものです。そういった意味でも薬剤師が関与する意味は大いにあると思います。
４．ジェネリックを使えて金額を抑えられる
動物病院だとなかなか採用薬の見直しをしないと思いますが、薬局であれば薬を見直して高い薬をジェネリックにできます。そういう意味でも金銭面は改善できるかもしれません。
５．服薬指導
動物病院ではなかなかできない薬の説明や飲ませ方、注意点などを説明できますよね。コンプライアンスは飼い主にもよりますがそこに寄与できる可能性もあります。
４．今後は？
給料面やほかにもあるのか調べてみたいのですが、詳しくはわかりませんでした。
東京だけでなく近くにもあったらいいですよね。
問題点としては調剤報酬がどうなるのか？
これは言い値になってしまうんですかね？ たくさん増えれば法律上もしっかりしそうですが。
またもし地方でやるとしても、動物病院が院外に処方を出してくれるかどうか。いくら調剤薬局を立てても外に処方を出してくれなければ薬局はつぶれてしまいます。
そういう意味でも近くに存在する動物病院いくつかと相談して同時期に院外処方化なんてできるととても現実的になるのではないでしょうか。
将来的にはたくさんできて薬剤師の新しい職業選択先になればいいなと思います。
もしかしたら動物認定薬剤師なんてできるかもしれないですね。
今回は詳しく書けなくて本当に申し訳ないですが、お読みいただきありがとうございました。
また参考になるようなことや、面白いことなど見つけましたら書いていきますのでどうかよろしくお願いします😌
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最後まで見ていただいてありがとうございます。 もしサポートいただければ、今後の活動の経費にあてたいと思います。よろしくお願いします😊