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何度も死のうと思ったんですよー

私が26年間の 教員時代に行った個人懇談時間親御さんと
共に過ごした時間 のべ
ざっと 1000時間強

個人懇談のセミプロになれる時間です
これは今も 面談を続けているので
ズバリ 更新中でしょう!!
目指せ1万時間!!!


担任数は
一般の先生方に 比べて少ないのですが
お一人あたりは1時間が普通
2時間もザラでした

私はあえて たっぷりと時間を取る方でした

今となったらもっと短い時間で
満足を得る方法もあったのかなあと
思いますが、、
なんでたっぷりの時間をとっていたのかというと

お母さんとのラポール作り
お母さんとの安心安全を作るためです

お子さんの成長のための意図を伝えている
お母さんの悩みに一緒に向き合うから

クレームにならない
お母さんの安心安全が

お子さんの成長に向かって一緒に歩むための
唯一の方法だと思っていたからです。

具体的には三つ

①毎日の様子変化をできるだけリアルに伝える
どんな時間、ここの場所で、先生との距離感の中で
どんな表情でどんな行動をした? 
エピソードを 丁寧に お伝え

この丁寧さが お母さんの話すきっかけになり
仲良くなれるきっかけになりました
 
実は家でもこんなことが、とか 
家ではできないんですとかって
そこから相談になることもありました

②毎日の連絡帳に労力を割かない
(子どもがいる時間内の作業、書く時間に追われるから)

そのコミュニケーションのフォローを含めたいから
連絡帳を書いている時間に 子どもから目が離れてしまうことは
子どもの成長のチャンスを見逃すのは
違うと思っていたから
毎朝 簡単な連絡帳の鏡文を作っておいて ノートに直接
貼り付けていました これは妙案だなあと
今でも思っています
ほんとは公式ラインとか、アプリなどの仕組みを使うことで
もっとシステマチックにできたらよかったのにって思います
    学校は遅れてるからねーー〜 😭

③子どもの成長の宝箱の鍵はお母さんが握っていて
鍵を開いてもらうためには
お母さんの本音を訊くことが必要不可欠だから


そんなふうに懇談を進めていると

実は、、、って
お母さんの本音が聞けるようになってきます
宝箱の鍵を見せてくれる瞬間です

本音にはいろいろありますね 本音は 

学校に預けていることは人質みたいなものだ
とか
ご主人との関係性のこと
とか
実はこどもが可愛いって思えないこと
とか
本人兄弟の存在が心配なこと
とか
殺そうと思ったこと
一緒に死のうと思ったこと
とか、、、、

たっぷりの時間の中で
安心安全の場を作り、
そうしてやっと

過去の感情を
今の不満を
未来の不安を
教えてくださるお母さんです

障害理解をしたくてもできない自分
ご主人、ご両親、、たくさんのものに挟まれながら
毎日 子育ての難しさから 逃げたいと思いながらも
逃げられない、
なんとかしないといけなかった毎日
なんとかも なっていない毎日

そんな中で
学校に対して

必要以上にペコペコするお母さん
必要以上に現実を見ようとしないお母さん
必要以上に攻撃的にならざるを得ないお母さん

一緒に死のうと思ったとおっしゃるというのは
割と時間が 経っていることが多いので
その頃には
あっけらかんとお話しされるお母さんが多かったです
 この頃のお母さんは宝箱の鍵を一緒に開けてくれます


車の運転中 ノンブレーキで
お子さんと
このままつっこんでしまおうかなーみたいな 
 そんな感じて仰っていました

当時の若かった私は その言葉を何人からも訊き、
そして 何も答えられず、、
その時のことを想像し、
そして目の前にいるお母さんに
敬意の態度を表現することしかできなかったです
宝箱の鍵、見せてくれてありがとうございますって

命懸けで産んだ我が子を殺そうと思うこと

それって 母親としてツラいの範疇を超えてるし、
従来の子育ても
自分がたどったやり方も通用しない
正直 障害のあるこの『難しい子育て』 があります
それなのに
1人で抱えてしまわざるを得ない環境になっています

この時の何もできなかった経験が
教員を辞めて
家族の支援をしたい
もっと早い段階で鍵を見せてもらいたいって

そして1日も早く
家族で笑顔になって元気になってほしいと
思ったきっかけかもしれません

何より
そばにいたかったんです


そのツラい気持ちが少しでも短く済みますようにと
鍵しまっててもいいですよ
でも
お母さんを独りにしたくない
そばにいさせてねと

お母さんたちを見ていて
二手に分かれました

困っているお母さんこそ
周りを避け、孤独に
独り になろうとします

と同時に
困っているお母さんこそ
周りを巻き込み、賢く、優しく、明るく
環境を作られるような活動的な
独りにならない
お母さんたちもたくさん見て来ました

私は後者のそんなお母さんたちに育てられたからこそ
今の私の活動は
恩返しのつもりなのかもしれません

1人では恩返しの数はたかが
知れています
鍵を見せてもらうのにも時間がかかります

でも今の私はチームになっています

小児の訪問看護
まだまだ世の中にはない事業、、、

看護師さんという職業は

メンタルも体調も崩れた絶不調の時に
寄り添える力のある 優しくて パワーのある人たちです

改めて
1人の命を 育てる難しさを実感します

だからこそ 一緒に、、、
子どもが好きな看護師さん 急募!!!!!!
2024  春🌸          福音より









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