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【受験勉強】入試1週間前〜当日 の過ごし方

受験というのは、野球少年の人生にとっての甲子園のようなものです。しかし、受験生はそれほど本番までどのように過ごすかを意識して過ごすことは少ないです。
今回は、受験生が入試当日までどのように過ごすかをまとめようと思います。


0.受験の本質は「落ちない」ことにある


受験の目的は、その学校に合格することです。となると、その本質は受験で「落ちない」ことにあるのではないでしょうか。

何を当たり前のことをと思われるかもしれませんが、ここで伝えたいことというのは、なにも入試本番で自分の最大限(過去最高点を取るとか)を発揮する必要はないということです。要するに、大きなやらかしをしなければそれでOKなのです。

もちろん、チャレンジで受験をすることもありますからケースバイケースではあるのですが、その場合にも大きな失敗を防ぐことは価値があると思いますので、その視点で記事を読んでいただけたらと思います。

1.入試1週間前〜前日までにすべきこと

〈生活編〉

◯生活習慣を整える

入試の多くは朝から始まります。そこで、朝に自分の最高潮を持ってくるようにしなければなりません。

人によっては、夜遅くに勉強する方が勉強が捗るという人や昼寝をする習慣がある人もいるません。しかし、入試の1週間前くらいからは、生活習慣を整えていく必要があるといえます。

目安は、小・中学生であれば直前期も学校の授業があると思いますから、1時間目の授業で万全の状態で挑めるような身体になっているかを確かめてください。そのときコンディションが今日が入試でも大丈夫だというなら、OKです。逆に、少し眠たかったり、気持ちが入り切らないようなら、寝る時間や起きる時間、睡眠時間の量になんらかの改善が必要だということです。大学生は、学校の授業がもうないことも多いでしょうから、小・中学生と同じ状況を自分で作り出す必要があるかもしれません。

◯体調を整える

生活習慣にも近い話ですが、身体のコディションが悪くては敵いません。入試の1週間前くらいからは、無理をして勉強することよりも、休むことを優先させてください。

2時間の勉強時間で得られるものよりも、2時間睡眠を削ることの方がこの時期は損失が大きいと言えます。前者は10点くらいの点数UPに繋がるかもしれませんが、後者は30点以上の失点に繋がるリスクがあります。自分の理想的な睡眠時間を取ることを優先させてください。

◯想定外を減らす準備をする

受験に想定外(トラブル)はつきものですから、そのトラブルをできるだけ事前に予測して、準備を進めることで防ぎましょう。

①試験会場への行き方:
必ず確認しておきましょう。集合時刻に間に合わなかったのでは、スタートラインにすらたてません。

自信がないようなら、当日までに自分で会場に行ってみるのも1つの手です。特に、大学入試は大学内にキャンパスや建物が複数あるので、自分の受験する会場が大学の中でもどこにあるのかを確認しておくとよいと思います。

余談ですが、神戸大学は山の上にあって、キャンパスによって乗るバスが違いました。私は前もって自分で行ってみたのですが、そのときには間違って別のバスに乗ってしまい、本当に当日ではなくてよかったと思った記憶があります。そんなこともありますから、家から遠い学校や電車やバスの乗り換えが必要な学校を受験するときは前もって試験会場へ行く練習をしておくと良いと思います。

そして、試験に友達と一緒に行く約束をする人もいるかもしれません。気持ちが少し軽くなるでしょうから、悪いことではありません。ただし、しっかりと集合時間を決めておいてください。もし何時までに出会えなかったら、先に行くという約束まで決めておくと安心です。万が一、どちらかになんらかのトラブルがあったり、行き違いがあったときに、友達を待っていて受験に遅れてしまっては大変です。

また、緊急時のために受験校の連絡先を控えておいたり、いくらかのタクシー代を持っておくことも賢明です。


②防寒対策:
受験会場の温度は予測できません。座る席によってはストーブの近くで暑いかもしれませんし、窓や廊下の近くで寒いかもしれません。また、体は温かくても足元はとても寒いかもしれません。

体温調節のできる上着やカイロ、靴下用のカイロなどを準備しておくと良いと思います。カイロは事前に貼っておくのではなく、試験会場の温度を確認してから使うのがポイントです。


③お昼ご飯:
お昼を挟む受験の人は、お昼ご飯にも注意が必要です。「自分は何を食べると状態がいいのかな?」と考えてみて準備しましょう。お家の人にも準備してもらう人は、早めに考えて伝えておきましょうね。

ご飯を食べると、人は消化に血液が取られ脳の血液量が減るので、眠たくなります。眠くなることを避けるためには、いつもより量は少なめが良いと思います。試験は遅くとも16時ごろには終わりますから、たくさん食べる必要はありません。足りなかったら、帰って食べるようにしてください。
※共通テストのような長い試験の場合は、間食を持って行って少しずつを何度か食べるのがおすすめです。

そして、本番緊張してしまってお弁当を食べる自信がなければ、ゼリーなどを別に用意すると良いと思います。大丈夫だろうと思っていても、何か午前中に大きなミスをしてしまうと意外と何も受け付けなかったりするものです。そんなときにゼリーがあると、大活躍してくれます。また、本番の状態に合わせて色々な選択肢が取れるようにお菓子や軽食を持っていくと便利です。

〈勉強編〉

◯点数を上げるというより、いつも通りを出せる勉強を心がける

前述したように、入試においては「落ちない」ことが重要です。落ちなければ、合格できるわけです。受験において合否を分けるのは「みんなが解ける問題を確実に正答できたか」ということです。ですから、いつもできた問題を間違えてしまうことを最も恐れるべきでなのです。

まず、入試直前に不安になることは避けるべきです。難しい問題や苦手分野に手を出す必要はないですから、これまで解いた問題や過去問の復習や、入試形式の問題を使って時間配分を確認するなどするとよいと思います。

◯入試本番の休憩時間の勉強を計画しよう

当たり前のことですが、直前に見たものは当然できる可能性が高く、直前に意識付けたミスはしにくいです。

そこで、直前期におすすめしたいのが、これまで解いた過去問などを見返しながら、ルーズリーフか何かに、時間配分のコツややりがちなミスをまとめておくことです。

例:私がTOEIC(ビジネス英語の試験)を受験したときのListeningのもの


これを見返すことは、心理的な安心にもつながります。そのシートにはこれまでの努力が詰まっているわけですから、これさえできれば自分の最大限を出せると思えるからです。

また、何か暗記事項で確認したいものがあるなら、テキストに付箋などを貼っておくのも効果的だと思います。

◯想定外を想定する

受験にトラブルはつきものですが、予測して準備しても起こってしまうことがあります。そのため、事前にトラブルが起きたときのことを想定しておくのも重要です。

最もよくあるパターンとして、全く手がつけられない問題に出会ってパニックに陥ってしまうことがあります。

まず、覚えておいて欲しいことは、同じ学校を受ける受験生のレベルはさして変わらないことが多いです。ですから、自分が解けず焦っているときは周りも同じ状況の可能性が高く、合否を分けないこともよくあります。むしろ、焦って解けるべき問題を落としてしまうことの方が怖いです。

私は、パニックになったときには、ペンをおいて1分間ぼーっとすると試験前から決めていました。実際に、それを実践したことも何度かあります。パニックで進むくらいなら、1分間失う方がマシだと思っていたからです。

事前に全くできないことになるかもしれないと予測しておくことで、少しは気が楽になりますし、この問題をどうやって解くかではなく、できないなりにどうしようかというように思考が変わります。気持ちを切り替える何か自分なりのルールを決めておくと良いと思います。

そして、絶対にその教科の不安を次の教科まで気にしてはいけません。難しい教科ができないのはみんな一緒かもしれませんが、次の教科までできないのは自分だけかもしれないからです。この失敗は落ちる原因になります。難しい問題と出会ったときには、いかにそれに惑わされずに解ける問題を解くかという実力以外の問題が問われていると考えるようにしましょう。

あと、もう1つトイレに行きたくなるという想定外がよくあります。もちろん休憩時にトイレに行くという準備ができるのですが、入試会場ではトイレが混んでいたり、緊張していて思いどおりにいかないということもよくあります。

試験中にトイレに行きたくなったら、必ずすぐに行くと決めておくことが重要です。迷っている時間は無駄になるし、迷いながら解く問題の正答率は基本的に落ちるからです。恥じらいを捨てて試験管に伝えてトイレに向かいましょう。

2.入試前日にすべきこと

◯イメージする

次の日に朝起きて試験が終わるまでを細かくイメージしてみましょう。その中で、会場までの行き方や持ち物など、不安に思うことや不備がないか確認してください。

◯食事

まず初めに、カツは食べてはいけません。勝てず、負けることが多いです。よくげんかつぎに、カツ(勝つ)を食べる人がいますが、これは悪手です。

緊張していると消化器官は炎症を起こしやすくなります。普段は平気でも、意外とお腹を壊したりするものです。できるだけお腹にやさしいものを摂るようにしましょう。脂っこいものや生物、繊維質のものは避けて、消化の良いものがおすすめです。私は暖かくて、野菜も摂れるので、お鍋にうどんを入れて食べていたと思います。

◯睡眠

お風呂に入って、暖かくして布団に入り、早く寝てください。白湯や温かいお茶、牛乳などを飲むのもおすすめです。

緊張して寝られないかもしれませんが、スマホは触らないようにしましょう。スマホの光が身体を眠りにくくするからです。暗くして横になり目を瞑っているだけで、たとえ眠れないとしても起きて何かをしているよりは身体は休まります。

どうしても、気が落ち着かないのであれば、スマホやラジオを使って、耳で楽しめるものを流してください。このとき、スマホを使ってもいいですが、画面を見ないようにしましょう。

3.入試当日にすべきこと

◯余裕を持って起きる

急ぐと、ミスをします。忘れ物を防ぐためにも余裕を持って起床しましょう。

◯再びイメージする

再び、試験が終わるまでを細かくイメージしてみましょう。荷物もここで最後のチェックをすると良いと思います。受験票、お金(交通費など)はあるか?など確認してください。

◯受験会場でできる確認をする

受験会場に着いたら、いくつか確認をして欲しいことがあります。

まず、トイレの位置は必ずチェックしておいてください。休憩時間に行くことになると思いますし、もしかしたら試験時間に行くことになるかもしれません。

そして、自分の席の位置を確認して、気温を確認してください。暖房の当たり具合なども確認しましょう。体温調節の方針を立てて、カイロを貼ったり、上着を脱いだりしましょう。

4.最後に

ここまで、読んでくださりありがとうございます。
みなさんが、無事に受験を終えられることを祈っています。
頑張ってください!!!


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