見出し画像

旅を扱うメディアについて(地球の歩き方)

大事な事なので最初に記すが、これから書く事はあくまでも個人の感想である。

このnoteで何回も書いているように、私は旅行が好きだ。
特に海外旅行が好きだ。
旅好きが、旅に出ない時に何をしているかというと、次の旅の計画であるが、
行先が具体的に決まっていない場合は旅番組を参考にしたりする。
これは、行けない時の心を満たす効用もある。
昨年までのコロナ禍は様々なものを狂わしてしまった。
当然ロケ隊も行けないので、旅番組は激減、あっても国内だ。
国内であっても様々な規制があって面白味に欠けた。
一般人である消費者もそうだが、メディアも打撃を受けたのは間違いない。
特に旅行を取り扱った紙媒体は死活問題であったろう。
実は私も旅行雑誌に関わっていたので苦労も良く知っている。
その中で老舗の旅行媒体『地球の歩き方』編集部は斬新な企画、様々なテーマで世に出した。
海外に行けず売り上げが無いのなら東京だ!とか、
漫画のジョジョの世界だ、
ムーとコラボだ、
カレーだ、などなど。
本当に素晴らしいと思った。
快進撃と言っていいのか分からないが、コロナが明けても攻めのコラボ企画が続いている。
ガチャガチャの豆本、100均のコラボ商品(ヘッドの画像)。
ここだけの話、私は全てに踊らされている。まんまとハマっているのだ。
そもそもスマホが無い時代に行ったバックパッカーでの旅で『地球の歩き方』には世話になったから愛着があるのである。
だからだろう、現在放送中の『ドラマ地球の歩き方』には期待しかなかった。
しかし、である。
大事な事なので、もう一度記すが、これから書く事はあくまでも個人の感想である。
正直ガッカリした。
現在、韓国編、タイ編と観たが、面白かったのは各2話の途中まで。
編集企画としてタレントに特集ページを担当してもらう趣旨は良い。
韓国はオモニを、タイではアートを。
しかし露骨なドラマ仕立てになった途端、冷めた。
もちろん、はなから「ドラマ」と謳っているので問題は無いのだが、
茶番感に溢れ、冷めた。
韓国ではコーディネーターの生き別れのオモニを探すとか、
タイではプーケットに流れ着き、現地の母子と暮らしているとか、
決して軽いテーマではないのに偶然に偶然を重ねただけの演出で、何を表現したかったのか、視聴者に何を求めているのか、さっぱり分からない。
特にタイ編の2話の終わり、夜景の見える豪華な打ち上げ会場の風景にはドン引きした。
ワインのグラス片手に朝まで、とか、それはフィクションですか?ノンフィクションですか?それも込みでのドラマであるのなら、制作サイドのセンスを疑ってしまう。
タイ編は「アート」をテーマにしていただけに残念でならなかった。
各3話単位で視聴して残った印象は中途半端感。
主題歌も良いし、映像も綺麗だし、タレントのチョイスも取材先も抜群に良いのに何でこうなったのか。
関係者では無いが、今回の件はもう少し頭を冷やして考えようと思う。
そして、旅とメディアについても考察しようと思う。
本日は、この辺で、また。

ガチャガチャの豆本。欲しかった台湾を一発で引き当てた

この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?