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アイツとコイツと時々ワタシのファスト・バック/富永寛之「TOMMY'S FASTBACK」に寄せて。

私の自慢の幼なじみ・
ギタリストの富永寛之が先日、
新しいアルバム「TOMMY'S FASTBACK 」を出しました。
(なんと今さらの! ファーストソロアルバムらしい。)

「アイツのファストバック。」て良いコピー。


チャンネーが片◯義男風でこれも良い。



今回は、
ミュージシャンでもなければ
プロの文筆家でもない、
世間様もあっと驚く・ど素人の私が、
こともあろうにそのアルバムについて
ゴソゴソとご紹介したいと思います。
よろしくどうぞ。


我々が最初に出会ったのは
私・小学6年生、
“アイツ”こと富永氏・小学5年生のときでした。

そのときすでに、富永氏は両腕でしっかりとギターを抱えており、
つまり、私が初めて出会った
「ギターが上手い小学生」だったのです。

「鳥は、初めて見たものを自分の親鳥だと思い込む。」
なんていう話を聞いたことがありますが、
まさにそんな感じで
私はそれまで
目の前でギターを弾く自分と同じ小学生なんて
見たことがなかったものですから
その瞬間、
富永氏のことを
「世界でいちばんギターが上手いひと」である、と
まだコドモだった脳ミソへ
刷り込まれてしまったのでした。

それ以来、富永氏はずーっと私にとって
最初で最後の最高のギタリスト。
たぶん、これからも変わらないでしょう。

数日前、そんな富永氏の
(しつこいですがファーストソロアルバム)
「TOMMY'S FASTBACK」
が私の元へやってきました。

ワクワクしながらパッケージを開くと
クレジットに
director ”Kenja-Kim”
の名前をみつけて思わずニヤリ。

"自動車ショー歌"風のCDデザインもかわいい。


はい、ここで “コイツ”Kenja氏についてご紹介。

Kenja氏は現在、島根県松江市を拠点に活躍中の
知る人ぞ知るマルチ・プレイヤー!

実は、私にとって、
なんとこれまた富永氏と同じころに出会った
もうひとりの幼なじみであります。

初めて会ったとき
彼も富永氏同様、ギターを抱えた小学生でした。
(いや、あれはベースだったのかな? まぁそんなことはどうでもいい)

何の因果で出会ってしまったのか
私と、アイツとコイツ。
それは、
昭和がもうすぐ終わろうとしていたころのことでした。

あのころ
歌謡曲や演歌やロックやニューミュージックや、
洋楽や なんやかんや
いろんな音楽がテレビやラジオからごちゃ混ぜに流れていた、
そういう意味では良い時代でした。

私たちは、
会うたびにいつもお互いの
お気に入りの音楽の話で
ゲラゲラ笑っていたものです。

音楽が好きなちょっと変わり者のコドモたち。
年齢も住んでいる町もバラバラだけれども
一緒にいると、とても楽しかった。

そんなコドモのころから長いおつきあいの
ふたりが関わっているこのアルバム。

私は最初聴いた時からずっと泣いております。

いろんなことが頭の中を駆けめぐるわけよ。
まさに妖怪・涙腺ユルユルBBA。
こんな私に誰がした。(アイツとコイツだ!)


特に2曲目がヤバい。

ふたりがコドモ時代によくやっていたという
「黒電話セッション」
をしている様子が浮かんでくるのです。

「黒電話セッション」とは?

まだパソコンもスマホも無い時代、
なんとふたりは
黒電話の受話器に向かって演奏し、
夜な夜なセッションを繰り返していたらしいのです(笑)

これはまさにリモートの走りではないか!
LINEもZOOMも登場が遅すぎるぜ。

そう、この曲を聴いていると、
もうすぐ人生半世紀にもなろうとしている
オッサンふたりが(ゴメン)、
コドモ時代の遊びに
再び夢中になっているような
そんな、微笑ましい姿が浮かんでくるのですよ。

あぁ、私も(みんなも)トシをとったものです。
カラン(←グラスの氷の音)
これが泣かずにいられますか?
(多分、泣いているのは私だけ)

そしてそのまま最後の曲まで、
アイツのギターは鳴り止みません。
黒電話セッションは続くよどこまでも。

まるでそれは、
神戸のウエスト・コースト
須磨水族園の手前辺りから
塩屋・垂水・舞子そして
アイツの地元・明石の辺りの道路までを
突っ走るぐらいのスピード感と
距離感、といったイメージでしょうか。
(わかるかな? わっかんねぇだろうなぁ。)

このヴィジュアルを見たとき特にそう思った


参考画像・JR舞子駅前のようす


あと、
ギターに絡む、オルガンの音色がとてもいい。

全曲を通して
一見、ドライブが似合いそうな
都会的なサウンドなのだけれど、
オルガンが入ることにより
教会のミサ風味がほんのり漂ってくるこの感じ。
私たちがコドモのころ、
最も影響を受けた映画のひとつといっても過言ではない
The Blues Brothers
の記憶が脳裏をよぎります。


ああ、このアルバムは、アイツの「スキ」で作られているのですね。


アイツの半世紀にも及ぶ人生(今年で50歳)の中で出会った、ひとことでは言い表すことの出来ない「スキ」が至るところに散りばめられている。

あの、雑食気味にいろんな音楽を聴きまくった
コドモ時代からずっと続く、
たくさんの「スキ」が
拾っても拾っても、
きりがないぐらい散りばめられているのです。

宝物をいっぱい聴かせてくれて、ありがとう。
そんな気持ちになってしまいました。


そういえば、“コイツ” 曰く、
このCDジャケットの青空は
コドモ時代にみんなで遊んでいた時の青空に見えるのだそうだ。

おお、なかなかロマンチストじゃないか。

これね。



想い出の色と音。

だから私はずっと泣いているのか。
これからもずっと、泣き続けるのかな。
そう思うと、
なかなか困ったアルバムなのですが

皆さんも、良かったら是非
アイツの「スキ」のお裾分け、
どうぞお試しくださいね。





◇◆◇


以下、富永寛之ブログより転載。
お求め方法などがアナウンスされています。 ↓

◇◆◇


富永寛之待望のソロアルバム「TOMMY'S FASTBACK」が2022年8月8日、遂にリリース!

「ブルームーンカルテット」を中心に独自の活動で、全国の音楽ファンに親しまれ、演奏中の穏やかな表情とは裏腹に、
縦横無尽に動くその左手の指先を目で追う観客が後を絶たないギタリスト、富永寛之が、
近年親交を深めているハモンドオルガンプレイヤー藤田貴光、ドラマー酒井颯太とのトリオを主体に、珠玉の自作インスト曲などを披露する。

今年50歳を迎える富永の歩んできた数々のキャリアをふんだんに発揮した、節目に相応しい本アルバムは、
ジャンルや時代、国境を超え、また海辺や田園の景色から都会の騒ぎに至るまでを「うたうギター」で奔放に奏でる、
唯一無二の出来栄えとなっている。
これぞ最新式、富やん流イージーリスニング。
あの指先が描く、ロマンチックギターによる風景画集の頁をめくろう。


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「TOMMY'S FASTBACK/ HIROYUKI TOMINAGA」

1.HOMETOWN SHUFFLE
2.ヒストリック カーチェイス
3.あのころ、それから
4.エアポート'22~黒い靴音のブーガルー~
5.マグカップ半分の言葉
6.たそがれのギター
7.ニューシネマ
8.月光に吠えろ
9.Pray for You
10. ~bonus track “sky-high session#1”~

全10曲
価格 ¥3.000-(税込) 
2022.8.8 発売
BFP002

演奏

富永寛之バンド

富永寛之(Electric&AcousticGuitar.Piano.ukulele)
藤田貴光(HammondOrgan)
酒井颯太(Drums.perc.synth)

additional musicians
立谷富美男 (Vocal on M-10)
Kenja Kim (Bass.synth on M-2)

producer 富永寛之(BlueFilmProduction)
director Kenja-Kim(人間大学)
Title Coordinator タケダ2000GT
Art Desined by 戸倉弘一朗

recording at  T's STUDIO Aibetsu Hokkaido 2022.5.9-11
recording engineer 川瀬真司(GumboStudio)
Powered by  BlueFilmProduction


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2022年7月8日よりBLUE FILM PRODUCTION 通販にて予約始まりました!

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振込ご希望のお客様は郵便送料は当方にて負担させていただきます。
ポスト投函のためお受け取りいただきやすくお奨めです。
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他アイテムとの同梱も承ります

ブルーフィルムプロダクションからリリースされている全アイテムの同時注文、同梱包発送可能です。
この機会に是非お求めください。

カタログ→ https://ameblo.jp/banban0020/entry-12642161439.html

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