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「ぼくらの未来をつくる仕事」を読んで その13 オンライン診療は子育てにも禁煙にも有効

子供を育てた経験がある人なら「子供を育てるのにどれだけ病院に通わなければいけないか」を痛いほどご存知かと思います。

それが喘息もちだったりすればなおさらです。
風邪をひいているわけでもないのに病院に行って、待合室で病気をもらってきたらどうしよう・・・

そんな不安を抱える人も少なくないと思います。
そんな時に有効なのがオンライン診療。
通常、行き帰りと診療時間で合計3時間くらいかかる通院を、自宅でものの10分程度で済みます。

また、禁煙にも効果があります。
喫煙に対する治療も、禁煙外来ということで知られる治療方法です。
保険診療で一定の条件を満たしていると「ニコチン依存症」という病気として治療対象になるのです。

個人の趣味・嗜好性が高いですが、将来的に大病のリスクを高めることが明らかであること、また依存性があることから2006年に保険による治療が認められました。

喫煙は企業としても問題で、就業時間内の喫煙によって年間50万ほどの生産性が低下しているというデータや、喫煙している社員は長期の病欠リスクが高いというデータも出ています。

このような背景から豊田氏たちはオンライン診療を活用した「オンライン禁煙プログラム」を考案し企業や健康保険組合、医療機関と連携して行ったそうです。

その結果、禁煙外来に4回通った結果として
対面のみの場合通院できたのが51%
にたいして
オンライン診療を組み合わせると75%
の患者さんが通院継続できたというデータが出たそうです。

(厚生労働省 平成21年度調査)

海外では、オンライン診療を生活習慣病メンタル疾患の治療に活用することが有用であることはすでにさまざまな研究から知られているそうです。
なので今後日本でもこのような取り組みがどんどん進み、オンライン診療の価値が広まっていくと考えられます。

また、このCLINICSではさまざまな医療機関でうけたオンライン診療の情報を1つのアプリ上で管理することができます。

これをもう少し進めていけば、例えば検査結果やウェアラブルデバイスによる計測データなどもアプリ上で管理できればよりさまざまな診療に関わるデータを患者さんが一元的に管理できるようになります

さらにこれらのデータを新しい病院で受診するときに提出できるようにすれば患者情報の共有がスムーズになり、不要な検査をカットできたり、さらに詳細な検査をすぐに実施できるなど、効率的な診療を行えるようになると考えます。


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