見出し画像

日本一のわらじを担ぐ!?福島市の代表的な「わらじまつり」

8月になり、今年は全国的に暑い夏が続いています。暑さもありますが、夏祭りや花火、お盆休みなどといった楽しみもあります。福島県でも伝統行事や観光スポットがたくさんあります。今回は、福島市で開催される第54回「福島わらじまつり」の魅力について紹介します。


わらじまつりとは?

わらじまつりとは、福島県の代表的な伝統行事のひとつであり、400年以上続く「信夫三山暁まいり」に由来し、昭和45年に生まれました。全長12メートルにもなる大わらじを担ぎ、「暁まいり」で片足分を奉納し、もう片足は「福島わらじまつり」で2回に分けて奉納されます。この祭りでは、健脚や旅の安全、無病息災、五穀豊穣、家内安全、商売繁盛などを祈願します。
2019年にわらじまつりはリニューアルされ、祭りの起源に関する物語を作ることから始まりました。「暁まいり」の起源については誰もわかっておらず、福島の伝説や民話を元に、脚本家の渡辺あやさんに作ってもらったそうです。「わらじまつり物語」を起点として、おどりや音楽がどんどん発展していくそうです。

全長12メートルにもなる大わらじ

わらじ祭りの内容

第54回のわらじまつりは、8月4・5・6日の3日間行われました。昨年は新型コロナウイルスの影響で、参加人数が制限されていましたが、今年は人数制限なしで開催することができたそうです。大わらじを担いで練り歩くほかに、わらじおどりや創作わらじパレードもあります。また、今年新たな取り組みとして観覧席が設置されました。有料になるものの、目の前で大わらじの迫力を見られる特等席があるそうです。

スケジュール
8月4日(金) 18:00~20:00
修祓式・わらじおどり・大わらじパレード・創作わらじパレード
8月5日(土) 19:00~20:00
わらじおどり・大わらじパレード・創作わらじパレード・福島わらじ綱引
8月6日(日) 9:30~
大わらじ奉納

これらのほかに、わらじ作りやわらのわ作りのものづくり教室から、わらじ担ぎ・わらじおどり教室などが開催されており、体験することができます。

わらじまつりの見どころ

わらじまつりの見どころといえば、大わらじを担ぎ、踊り手や演奏する人とともに「わらじおどり」をするところです。踊りの曲は「福島盆踊唄」のリズムを参考に、古関裕而さんが作曲した「わらじ音頭」を編曲しなおし、「わらじ太鼓みだれ打ち」などの楽曲を加えたそうです。今年は輪おどり形式で、たくさんの人がわらじの担ぎ手や踊り手として参加することができました。わらじおどりでは、「わらのわ」といわれる輪を両手に持ち、これを使って踊ります。振り付けは、若者からお年寄りの方まで楽しく踊れるようなものになっています。特に、大学生などの若い人の参加人数が多いと感じており、この祭りはどの年代でも楽しめるものだと実感しました。

会場周辺の屋台と楽しむ人々

4年ぶりに通常開催ができた「福島わらじまつり」。会場周辺にはたくさんの屋台が出店しており、文化通りや並木通りでは、飲食店が多いため露店も並んでいました。屋台の種類としては、たこ焼きやかき氷の食べ物系から、お面やスーパーボールすくいといった遊戯系など定番の屋台があり、多くの人で賑わっていました。特に、並木通り付近にある「吾妻屋」さんの牛串がおすすめです。塩コショウで味付けされており、柔らかいお肉との相性が抜群です。もう一度お店に行ったときはすでに売り切れていたので、とても人気の高い商品です。

多くの人で賑わうまちなか広場
肉の香りに誘われる「吾妻屋」さんの牛串

わらじまつりに参加してみて

実際に参加してみて、日本一大きなわらじの迫力と、楽しそうにわらじおどりをする子どもや大人、地元の人から観光客の賑わいを肌で感じることができました。笛や太鼓の音色に合わせて踊りを楽しんでいたので、次回は飛び込みで参加してみたいと思いました。こういった祭りで、地元の人と信頼関係を築いたり、福島の伝統文化を知ることができたりなど、街の賑わいを創出することにつながると感じました。東北には地域の過疎化や少子高齢化などの問題があります。ですが、祭りを通して地域の魅力をどんどん発信することで、地方の子供たちや若者に伝わり、地域課題解決にもつながると思いました。また、私たち若者も地元の伝統行事に興味を持つことで、より楽しい祭りやイベントを発展させることができると考えています。私は福島市出身ではないものの、たくさんの祭りやイベントに触れてみたいと思いました。

著者:福島学院大学2年 pippi


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?