「未経験だからできない」をなくす

「未経験はちょっと厳しいですね」

転職の相談をしに行ったとき、エージェントから何度もなんども何度も言われた言葉。
悔しかったけれど、現実は甘くない。その通りである。

売り手市場だし、仕事はいくらでもある?

世間では、売り手市場と言われているが、私の転職活動は難航していた。
(人事総務の仕事からマーケティングの仕事を希望していた)

転職エージェントは採用が決まれば企業からお金をもらう。企業は良い人(即戦力になるようなスキルや知識がある人)をスクリーニングして紹介してほしいから転職エージェントにお金を払う。

当然ながら、スキルや経験がある人が求められている。

・スキル、経験ない

・入社3年目未満

どうみても、私に勝ち目はない。むしろ、面談によく行ったなという感じ。
経験がある人は、一か月ぐらいですんなり決まるらしい。どうだろう。この差。

この時期は、自己肯定感が著しく低くて、仕事の話をするのが億劫で友達とも積極的には会っていなかった。

経験をつけるために転職したいのに、経験がなければ転職できないの?と負のスパイラルに陥っていた。


動かないと本当にどうにもならない。経験がないなら経験をつくるしかないな…と思いできることから始めることにした。


とりあえず、応募してみた


以下が実際に応募したものである。
1、宣伝会議賞に応募(落選)
2、販促会議賞に応募(落選)
3、ビジコンに応募
4、ほぼ日の塾生に応募

応募というより、できることは何でもするスタイルを取っていた。例えば、以前は漫画家になりたい人は出版社の新人賞を取って…というルートだったが、今はSNSであげていた作品が話題になってデビューすることもあるようにアピール方法はいくつかある。


私は、発信のハードルが高いと思ったのでコンテストに応募していた。コンテストへの応募はタダなのに、当たれば学びが大きい。


特に、ビジコンは人生のターニングポイントになった。

「ファイナル(賞)まで行かないと何にもならないよ」

メンターの方が言ったように、ビジコンでセミファイナルまでしか行けなかった(賞を取れなかった)私には何にも残らなかった。

残らなかったけど、自己肯定感が恐ろしく低かったのに、少し自信がついたことでいろんなことが少しずつうまくいくようになった。自己暗示すごい。

肩書きも少しは役に立つようで、ビジコンに引っかかってから今までの3倍ぐらい書類審査は通るようになった。

ビジコンは机上の空論だ、意識高い系と笑う人もいるだろう。

でも、書類審査すら通らなかった人間が面接までこじつけるようになったので、とりあえずでも動くことは重要だと思う。


そして、キャリアチェンジ

今年の4月ぐらいから本格的に転職活動。エージェントは使わず、Wantedlyというサイトから直接会社に応募。

狙えるのは、ポテンシャル採用しかないのだから、まわりの応募者とちょっと違うと思ってもらえるように意識した。

履歴書は普通に書いても絶対無理だと思ったので、2/3社外での活動について書いていた。

作戦通り、普段の仕事について聞かれる割合は少なく、社外活動のこと、これからやりたいことについて聞かれることが多かった気がする。

ビジコンとプログラミングをやっていること(色々動けること)が評価されたらしく、縁あってIT企業で営業職としてお世話になることになった。

何もしなければ、「キャリアチェンジしたいなー」と言いつつ、ずっと同じ職場で働いていたのだろうと思う。

”一歩踏み出すことで、未来は少しずつ変えられる”


転職を考えている20代でキャリアチェンジしたい人は90%を占めている。ただ、実際に未経験の職種に転職できている人は30%ほど。
“経験がなければ経験をつめば良い!”ともっと気軽にやりたいことに挑戦できる世の中にすることが今の目標である。







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