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読書めも

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私の読書メモを元にしてまとめてみました。実際に書かれている内容と異なる箇所があるかもしれませんが、面白そうだと思われましたら、本書を読んでみてください。
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読書めも ユヴァル・ノア・ハラリ著『サピエンス全史』第三部 人類の統一

私の読書メモを元にしてまとめてみました。実際に書かれている内容と異なる箇所があるかもしれませんが、面白そうだと思われましたら、本書を読んでみてください。 歴史は統一に向かって進み続ける人間社会は、人工の本能ネットワーク、つまり「文化」を持つことによって自然状態で維持できる大きさを超え、複雑になっていった。 神話と虚構は常に矛盾を抱えており、折り合いをつけようとする試みが変化をもたらすことになった。 善きキリスト教徒が最高の騎士になることを証明するため十字軍は遠征を行った

読書めも 松原隆彦著『宇宙とは何か この世界はどこまで本当か?』

私の読書メモを元にしてまとめてみました。実際に書かれている内容と異なる箇所があるかもしれませんが、面白そうだと思われましたら、本書を読んでみてください。 SF小説、漫画、アニメ好きだけど、最新の知識が怪しいという人だったら、ぜひとも読んでほしい一冊です。宇宙理論や、量子論、数学をからめて、楽しく説明されています。 なぜ夜空は暗いのかぼーっとしている人には、最初にこのヘンテコな質問の意味がわかりません。(私も含め) 無数の恒星があるのなら、夜空を更に多くの星が埋め尽くし、

読書めも ユヴァル・ノア・ハラリ著『サピエンス全史』第二部 農業革命

私の読書メモを元にしてまとめてみました。実際に書かれている内容と異なる箇所があるかもしれませんが、面白そうだと思われましたら、本書を読んでみてください。 農耕への移行紀元前9500年~8500年頃、トルコの南東部とイラン西部とレヴァント地方の丘陵地帯で農耕への移行が始まりました。そのきっかけは、幾つかの動植物種の生命を操作することから始まります。 紀元前3500年までに、小麦、稲、とうもろこし、じゃがいも、キビ、大麦が、様々な場所で、それぞれ完全に独立した形で栽培化されま

読書めも ユヴァル・ノア・ハラリ著『サピエンス全史』第一部 認知革命

私の読書メモを元にしてまとめてみました。実際に書かれている内容と異なる箇所があるかもしれませんが、面白そうだと思われましたら、本書を読んでみてください。 私達しかいない250万年前の東アフリカで、人類が初めて姿を現しました。彼らアウストラロピテクス族は、200万年前に広い範囲に進出し、個別の種として誕生します。これらの人類種には、大柄の者もいれば、矮小なものも、恐ろしい狩人もいれば、温和な植物採取者もいました。 200万年前から1万年前ごろまで、この世界にはいくつかの人類

読書めも 東浩紀著『訂正する力』

私の読書メモを元にしてまとめてみました。実際に書かれている内容と異なる箇所があるかもしれませんが、面白そうだと思われましたら、本書を読んでみてください。 訂正する力とは現在の日本は、政治的にも経済的にも行き詰まっています。大きな改革が必要だと叫ばれていますが、日本にいま必要なのは「訂正する力」です。 それは、トップダウンではなく、一人一人の努力が必要となります。柔軟な思想を持ち、一貫性を維持しながら変わっていくことが「訂正する力」です。言い換えると、継続する力であり、老い

読書めも 清水亮著『検索から生成へ 生成AIによるパラダイムシフトの行方』

私の読書メモを元にしてまとめてみました。実際に書かれている内容と異なる箇所があるかもしれません。面白そうだと思われましたら、もとの本を読んでみてください。 WWWの誕生と検索エンジンの成長1991年、米ミネソタ大学が開発したGopherは、サイト上に保存されている論文を検索するためのテキストベースのシステムでした。 テキストベースだったため、操作を覚える必要があり、また、参照された論文は改めて検索し直さなければ参照できませんでした。 1993年、ティム・バーナーズ=リー

読書めも 橘玲著『世界はなぜ地獄になるのか』

私の読書メモを元にしてまとめてみました。実際に書かれている内容と異なる箇所があるかもしれません。面白そうだと思われましたら、もとの本を読んでみてください。 キャンセルカルチャーの広がりかつては芸能人やスポーツ選手、芸能人などの有名人が対象だったキャンセルカルチャーは、SNSの広がりによって、いつ自分が巻き込まれてもおかしくない時代になっています。 本人に明らかな非があるケースだけでなく、意図的な編集や人格プロデュースなどの方法を誰でも行えるようになり、エンターテイメント化

「日本語大博物館―悪魔の文字と闘った人々」を読んで

 紀田順一郎著「日本語大博物館―悪魔の文字と闘った人々」を読んで、抜き書きし調べてみたところを書いてみます。 日本の最初の活字は明朝体 日本で最初に活字印刷を行ったのは、本木昌造(1824-75)でした。蘭書の需要が高まり、出版事業を行おうとオランダの交易係に印刷機械と活字を注文したのですが、何年経っても印刷機は届かず、先に届いていた活字を使って工夫しているうちに邦文の活字を作ってみようということになります。  その頃、上海の美华书馆(The American Presb

「RANGE 知識の「幅」が最強の武器になる」を読んで

 デイビッド・エプスタイン著、東方雅美訳の「RANGE 知識の「幅」が最強の武器になる」を読んだので、勝手にまとめてみました。 知識ではなく考え方を学ぶ 早期教育は、早い段階から繰り返し学ぶことを始めるので、決められた型を忠実に身につけることができ、評価されやすい。教育、研究の分野では、狭い範囲でしか能力を育てようとしていないし、誰もが知識の習得、研究に忙しく、自分の手法について立ち止まって考える時間がない。  このような知識重視の学習は、明日も機能と変わらないことが前提

「チャイニーズ・タイプライター 漢字と技術の近代史」を読んで

2021年7月30日発行 トーマス・S・マラニー 著/比護遥 訳 の「チャイニーズ・タイプライター 漢字と技術の近代史」のを読みました。 https://www.chuko.co.jp/tanko/2021/05/005437.html アルファベット・タイプライターの完成度 アルファベットを元にしたタイプライターは、18世紀から様々な種類のものが試作されてきました。今のような形に落ち着いたのは、1873年のウィーン万博、1878年のパリ万博で出品、受賞したあたりからです。

萩尾望都先生の話

 私の子供の頃は、漫画本は買うか、友達の家で読ませてもらうしかなかった。田舎なので、小学校は1学年1クラスで、漫画本をたくさん買ってもらえる家の友達は、2~3人でした。  友達が持ってた漫画本は、「ドカベン」とか、「キャプテン」。別の友達は「バビル2世」だったでしょうか。親戚の家には「無用ノ介」なんかもありました。  でも、ヘッセや、ドストエフスキーなんか読むようになると、もう少し筋立てがしっかりしているものが欲しくなる。 お小遣いで自分の好きな漫画本を買えるようになって