気分の波。

双極症で療養1年を迎えます。そこで、ここ最近の気分の波について語ろうと思います。
とくにこの一ヶ月になって、自分の特性がわかってきました。わたしは強い感情を持ったときに、映像記憶ができます。これは、アスペルガーなどの神経発達症に見られるものだそうです。遺伝と考えると、両親がアスペルガーの一部症状を呈していたため、幼少の頃から二人の間には深刻な問題が生じており、トチ狂って子どもの私に精神的にぶら下がられて気分の面倒を見てきたことにうんざりして、拒否するようなトラウマが強くあることがわかりました。それが、調子を崩す直近の状況でした。
カメラアイを使うと、映画のように場面ごとに感情とともに細かく振り返ることができ、便利です。双極症であることは診断済で確かなので、頭の中に考えが溢れる観念奔逸の状態を利用して、複雑性PTSDが猛威をふるい肉体的にうつ状態で万年床の状態で次々とトラウマや過去の出来事を整頓していきました。
わたしは提案された薬から推測すると、躁状態が強いタイプのようで、躁の期間が長いです。今年は半年あり、3ヶ月鬱で、いまは鬱まで落ちずに低空飛行で持ち直すような日々を送っています。良くはなっているようです。
社会復帰にあたり、どの場面で自分は体調を崩すのかを知っておくことが大切です。
複雑性PTSDというのは、両親が発達障害者であるとなりやすいとクリニックのページには多く書いてあります。幼少期を昭和、学生期を平成、社会に出てから令和を迎えた世代のため、両親も発達障害である特性自体を知らず、当事者にもなりたくなくて、知ろうとしない特性があります。そのままそれが、アスペルガーの特性なんですけどね。
わたしは障害者福祉、引きこもり支援を経験したあとに、発達障害の医療が進み理解が広がりました。いまでは同世代なら、もしかして自分も、と思っている人のほうが多い概観です。私自身も、心理検査を受けました。結果は発達障害域ではない。
しかし、自己探索を進めていくと、人間関係に躓くのはアスペルガー特性が強く出ているからだとわかりました。アスペルガーと診断されるほどではないけれど、その発達が色濃く場面で現れるという感じで、いわゆる定型発達のなかにも凹凸がそれぞれ違っていて、補い合いながらやっていると思いますが、とくにわたしの場合はチームで動く場面で暗黙の了解が話してみると伝わっていなくて連携がうまくいかない、というのがありました。説明すればそういう考えもあるんだ、といってくれて助かります。
調べていくと、アスペルガーにはメルトダウンという感情機構があることがわかりました。ある特定の人や場面を思い出して、激しく怒ったり、暴力が出てしまう激しい症状です。本人も覚えていないことがあるようです。
私の父の暴行も、メルトダウンによるものなのではと合点がいきました。父は覚えていません。
父も辛い家庭環境もあってのこととは思いますが、それ以前に他者の立場をわからない脳の構造です。伝えてもわからないです。
アスペルガー同士で結婚しても、男女であれば女性の方がスペクトルが軽いことが多く、カサンドラになるそうで、私の母もこれであったことで合点がいきました。不適切な卑猥な発言も母は家庭でしており、適切な場面が読めない受動型の様相を呈していました。
双極症の躁状態には、考えが溢れるだけでなく感情も目まぐるしく変わります。この症状があるときの行動がADHDと同じように目まぐるしいため、ADHDと診断する医師もいるそうです。そういうことを考えると、わたしにはあらゆる特性が混ざって独自の感性が外界に開かれている状態と言えます。
スペクトルという考え方があって、水晶に通した太陽光のように、発達の度合いはリストにすると定型発達者でも色とりどりです。日常に困らない範囲であれば障害にはなりません。障害になった時、発達神経症になりますが、重度から定型と変わりない軽度もいます、これもスペクトルです。おそらく私の体感は、この軽度と定型のあたりではないかと想定しています。
さて、脳の図を思い出していただきたい。前頭葉が感情の調整を司っていて、発達神経症と感情の調整は難しいそうです。双極症と発達神経症、脳はひとつなので、とても近いところで影響していると思っています。傷つく部位によっては合併に波及するのではないか。さらにわたしは複雑性PTSDと診断がおりました。複雑性PTSDはトラウマのフラッシュバックによって、アンガーマネジメントも効かないくらいの感情の動揺を引き起こす症状があります。フラッシュバックは、アスペルガーのカメラアイによって誘発されやすいです。このように、脳は連動して動いていることがよく分かると思います。
アスペルガーと仮定すると、記憶が苦しい感情のものばかりを取り出す傾向があり、それを自己記憶として一般化してしまう記憶のクセがあるようです。楽しかったり感動したりしていても、悲しかったり傷ついたりした記憶を多く思い出しやすくなり、それがフラッシュバックになります。
ところがわたしは、そうでもないんですよね。つまり、ちょっとした日常の風景で生涯最大の感動体験なんかをすぐに思い出します。双極症は感情の増幅を症状として持つため、陰性感情だけでなく、楽しい、感動、うれしいも増幅してくれるお得感がついてきます。それは鳥肌をしょっちゅう起こすレベルで、人生得していると思います。
躁状態は、怒りを通してハイテンションにな。活動的になります。わたしは絵画やこうした文章表現で、楽しいに変えることができました。そして2年くらい、飲み続けている漢方が効いています。
トラウマはほうっておくと1年くらいで治るようです。そろそろ楽になってきたのはこのあたりかもしれません。
そんな今日びの所感です。読んでいただき、ありがとうございます。


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