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1年前は顧客の立場だった私。とある事件で人生を見つめ直した時、次のキャリアは絶対フルカイテン!と思った

突然ですが、みなさんは自分の会社のファンですか?フルカイテンには、社員が友達や知り合いに「一緒に働こう」と声をかけ、縁が繋がり入社した人がたくさんいます。

他にも、業務委託から社員に/元FULL KAITENのお客様が社員に/退職したメンバーが再入社/などのいわゆる「リファラル採用」です。
この「リファラるファイる」という記事は、こうして縁が繋がって入社し、今も活躍している人達のストーリー。社外の方はもちろん、フルカイテンの現社員にも読んでもらって、ますます会社やメンバーを誇りに思い、もっと会社を好きになって、フルカイテンの大ファンを増やし続けたいと思って書いております!


今回のリファラるファイるでご紹介する社員の山﨑(ニックネーム:寅さん)は、現在フルカイテンのカスタマーサクセス(以下CSと呼びます)チーム在席。ですが、1年前は弊社のSaaS「FULL KAITEN」を利用するお客様の立場におりました。彼のフルカイテンへの転職が決まって間もなく、当時の会社がまさかの倒産。
前職で山﨑は熱心にFULL KAITENを利用して業務改善に取り組んでいましたが、実は裏側では閉業に向かっており、会社の動きが右往左往し始めたことをきっかけに、今後のキャリアと人生を見直すことに。

当時、その会社のFULL KAITEN導入を支援していたのが、現在CSマネージャーであり、後に山﨑の上司となる田中(ニックネーム:D)。そこで2人の間にアツいドラマが起こったのです!
ちなみにこの記事、田中本人より「このドラマを語りたい!」と提案を受けて書きました!

導入先顧客×フルカイテンの社員だった二人

山﨑(寅さん):フルカイテンへの入社前、私は雑貨店で商品管理をしておりました。年中売れる雑貨ということもあり、人気商品ばかりが売れて他の在庫は残っているものの、食品と違って期限もないし「いつか売れるだろう」という判断が積み重なって不良在庫が大量に溜まっていました。「もうどうにもならない!」という時に当時の上司が展示会で「FULL KAITEN」を知り、在庫問題の解決のため即決で導入しました。導入後、私は社内にFULL KAITENを推進する立場でした。

田中(D):FULL KAITENは導入後必ずCSが伴走します。2022年4月、寅さんがいた企業の担当になったのが僕でした。実はフルカイテンに転職して初めて担当したお客様だったんです。FULL KAITENを上手く使うことで粗利をアップし、不良在庫を削減するために寅さん率いる現場の方々とは定期的にミーティングしていました。一緒に施策を考えたり振り返ったり、かなり密にコミュニケーションを取っていました。

お互いの印象と当時の状況

山﨑(寅さん):Dさんには色々話を聞いてもらいました。在庫に精通していて的確なアドバイスをくれて、頼れる存在でした。自分の意見は良い時も悪い時もいったんDさんが受け止めてくれる安心感がありました。

田中(D):寅さんは、めちゃめちゃ在庫が好き、データが好きな人だなと思った。そして今も在庫が大好き(笑)CSになってからも、そこが活かされてとても輝いてます。

山﨑(寅さん):いやぁ、当時はFULL KAITENを通してDさんと色々盛り上がりましたよね~!!在庫とデータが好きな私にとって、在庫の状況が数値化されて見えるFULL KAITENは面白すぎました。当時の会社は、社長含めクリエイター気質の人が多く、作りたいものをどんどん新商品として出しては売り、生まれた不良在庫については振り返ることもなく、値引きもNGでとにかく売上至上主義でした。
私からは、上層部に対して在庫を売り切るために「値下げして欲しい」「販促強化したい」とお願いはしていたのですが、なかなか聞いてもらえる状況ではなく、そんな困りごとをDさんに聞いてもらって、CS兼相談役みたいな相手になってもらってました(笑)
ですが、FULL KAITENを導入したことで、商品部門のバイヤーなど現場の人間が在庫に対して共通の価値観や言語を持って話せるようになったこと、「いつか売れる」と年中販売していた商品の鮮度の判断がつき、販売の止め時を決断する事ができたことなど、在庫についての様々な情報が見える化されたことでみんなの士気は上がっていました。

インタビュー時の2人の様子。左が山﨑、右が田中。

こうして不良在庫の山が数値化されたことをきっかけに、現場でもようやく「このままではやばい」と認識が広がりました。最後はDさんと私で作戦会議を重ねて「値引きを許可して欲しい」と社長に直談判しに行き、許可を得ることができたのですが、蓋を開けるともはや間に合わない状況に陥っていました。さらに売上も未達だから商品を仕入れる資金もない。もう八方塞がりでした。

田中(D):寅さんは、そんな会社の課題を「何とかしたい」という想いがとても強かったのですが、上層部からなかなか賛同を得られなくて困っていました。彼のアツい想いが自分にも伝わり、彼にとことん付き合おうと思いました。「FULL KAITENを使うこと」にとらわれずに、課題を解決する支援を出来る限りしていきたいと思いました。

FULL KAITENユーザーのためのワイン会

そんな時に、FULL KAITENユーザーを招待し、東京オフィスにてセミナー兼ワイン会が開かれ、そこに山﨑が出席します。FULL KAITENを活用している様々なクライアントとCSメンバーが顔を合わせ、交流する良い機会になりました。

田中(D):その時、寅さんは手土産持ってきてくれたんですよ!お客様の立場なのに、そんな人います?びっくりしました。

筆者:優しい。寅さんらしいですね~!

田中(D):そのワイン会で、寅さんとゆっくり話す時間があり、その時に彼が悩んでいることについて相談を受けたんです。

ユーザー同士の交流や事例共有を目的としたイベント「ナチュラルワインの会」
ナチュラルワイン会に来ていた、当時顧客の立場だった山﨑。

衝撃の告白。そして…

筆者:確か寅さんが居た会社が破産を申請したというニュースは5月中旬でしたよね。ワイン会は4月に開催されたのでそのちょっと前だったんですね。

田中(D):はい。ワイン会の時には(破産申請について)寅さんも、もちろんうちの社員の誰も知らなかったんです。ただ、ワイン会が終ったあと、ちょっと寅さんと2人になって話してたんですよね。そこで、「社内で不穏な動きがある」と聞きました。上からの指示で仕入れがストップされた・ECが休止になった、FULL KAITENの契約更新もできないかもしれないと。その直前に「来年も更新します」という話になっていたので、あまりに急転直下でなんだか穏やかじゃないなと。

山﨑(寅さん):そのあとすぐゴールデンウイークに入ったんですが、会社の状況が分からず、上層部の不穏な空気や二転三転する指示にモヤモヤと悩んでいました。その期間に自分の未来のキャリアや本当にやりたい仕事について、改めて考えたんです。そして、 休み中でしたがDさんにメールしました。定例会議とは別の機会で直接お話できますか?と。

田中(D):そのメールで、休み中に定例とは別の機会でっていうのは何かおかしい!と思い、「飲みに行きますか!」となりました。

山﨑(寅さん):会社の倒産は後日知ることになり、この時点でもまだ知らなかったのですが、薄々と勘づいていました。Dさんとの飲み会は行き詰っていた自分にとって良い息抜きになりました。

田中(D):色々と話を聞く中で、思わず寅さんに「FULL KAITENに来たら?」って言ったんです。そうしたら、なんと。寅さんがカバンの中から封筒を出してきたんですよ!

山﨑(寅さん):はい。FULL KAITENのCSチーム採用に応募する書類でした。

筆者:え!!まさか、寅さんらしいけど、既に相当な決心で会いに来てたんですね!

田中(D):「15年ぶりぐらいに履歴書を書きました」とか言って。飲み屋でですよ?「宜しくお願いします」って(笑)!

山﨑(寅さん):はい、会社がやばくなってから、そういう動きをしたのは後から振り返ればあざとい感じと思われるかもしれないんですけど..それがきっかけで、自分の未来について考える機会になったんです。もともと自分自身もFULL KAITENというプロダクトが大好きになってて、会社でこれから活用して行こう!という矢先だったのと、ワイン会に参加した時にCSチームの印象がすごく良かったんですよ。みんなで一緒に盛り上げていこうという気持ちが、外からもしっかり感じられたんです。

筆者:うちの社員、みんなちゃんとミッションに向かっていてすごく魅力ありますからね!(笑)

山﨑(寅さん):もし今の会社でもう働けないとしたら、次どんなところで働くか?色々想像したらFULL KAITENで働いてる自分が一番楽しそうだったんですよね。また別の会社で同じような仕事するよりも、大好きなFULL KAITENに携わり、このチームで働いたらすごく楽しいだろうなと思えて、当時の真っ暗な闇の中の希望というか。トライしてみてもし縁がなかったとしても、その時に次を考えようという気持ちでした。

田中(D):彼の真面目さは知った上で、真っ直ぐな気持ちが伝わってきたし、CSで一緒に働かせてくださいと話があった上での履歴書の手渡しだったので納得でした。
CSチームには色々なバックグラウンドの人間がいて、それが強みです。お客様からメンバーになるというSTORYも面白いなって思ったし、一番熱く、いちばんFULL KAITENの良さを語れる人になるだろうと思いました。素直に嬉しかった!
ボードメンバーには、「この会社がチャーンになります、そのかわり先方の担当者が入社を希望しています」っていう謎の報告になりました(笑)
その後暫くして、その会社が倒産したことを知りました。

筆者:FULL KAITENとの出会いはすごい人生の分岐点だったんですね!寅さんが自分の力で、思わぬ事態をプラスに持って行ったというのがすごいなと思いました!

寅さん、入社後のギャップに苦しむ

筆者:入社後苦労したことがあったと聞いたのですが、具体的に教えてもらえますか?

山﨑(寅さん):はい、入社するまでは、即戦力になれると思ってたんですよね。自分は在庫と15年向き合ってきて、FULL KAITENの知識もある、その経験があればすぐ活躍できるはずだ!と。ところが、研修後客先にアサインされて分かったことがありました。自分の経験はあくまでも自社の在庫管理であって、会社によって在庫の課題は全然違うのです。また、前職では社内で仕事することが多く、会話相手も社内の人間で簡潔しており、クライアントワークの経験がそこまでありませんでした。
人生で初めてのリモートワークでzoom会議の間が分からないとか、頑張って準備した資料でお客様に話しても、オンラインではいまいちリアクションが分からず、手応えがない気がしていました。
なかなか支援を重ねても成果に繋がらなかったんですよね。もどかしさを感じる日々でした。

筆者:チームメンバーについてはどうでしたか?

山﨑(寅さん):外から見た和気あいあいのイメージはそのままでした。でも思った以上に1人1人のビジネススキルが高いなって感じて。在庫のドメイン知識がなく他の業界から入った社員でも、お客様と対等で、とても説明が上手いのを目の当たりにして落ち込んでしまったんです。

筆者:長野県の伊那パノラマオフィスにCSメンバーで来てくれましたよね。その時はちょうどその悩んでいた時期でした?

山﨑(寅さん):はい。煮詰まってた時だったので、伊那ではリフレッシュできました。あの時間をきっかけにメンバーと深く話すことができたんです。

伊那市にあるパノラマオフィスでワ―ケーションしたCSメンバー

筆者:その時期をどうやって乗り越えたんですか。

山﨑(寅さん):Dさんに「あんまり自分と周りを比べなくていいよ。メンバーによってできること・得意なことは違う。しっかりと1つ1つできるようになっていけばいい。それで寅さんの良さができていけば、チームに貢献できるから」と言われて、気持ちが楽になりました。
自分はFULL KAITENをとにかく触り、時間をかけてFULL KAITENマスターになろうとしました。支援も回数重ねて信頼関係構築できたことで、お客様の課題を聞き出せるようになったし、表立った話しか出来ていなかったのが、本質にたどりつくような気付きが得られるようになり、光が見えてきました。

筆者:コツコツと誠実にやるのが寅さんらしいですね。今はどうですか?

山﨑(寅さん):在庫好き・在庫データ好きという自分の特性が活かせていると思います!在庫を見てどこに課題があるのか考えるのが好きで、楽しいですね。「もしかしてここが課題ですか?」と、お客様と同じ目線で話した時に「分かってるね~」と言われるのが嬉しいです。
また、前職の在庫ディストリビューターの目線で、「もっとこんな情報が見られたらいいのに」と必要なデータに気付けるようになってきて、それを声に出した時にメンバーやお客様から共感を得られるようになってきました。
今は、自分がやってることは間違っていないんだって思えますし、みんなに頼られるようになった実感があります。人より在庫データを見てきたことが活かされてるなと。

筆者:Dへの印象は、取引先の担当者→上司 になって変わりました?

山﨑(寅さん):顧客とCSの関係だった時は聞き上手な人、何でも受け止めてくれる感じの「田中さん」。それは今でもそうですね。入社してから驚いたのは、とてもビジネススキルが高くて、チームビルディングする力があること。お客様とCSの関係では、チームをマネジメントし、リードしていく姿は見られなかったので良い意味でギャップを感じました。

最後に一言!

山﨑(寅さん):今はCSという仕事にやりがいを感じています。契約更新などの結果が出せるようになり、周りが認めてくれ、一緒にFULL KAITENを作り上げているという実感が持ててきました!ようやく仲間になったという感じです。

筆者:ありがとうございました!人に降りかかる運命は選べないけど、それを味方につけ、今輝いている寅さんはすごいな!と思いました!


CSチームの活躍が分かる「挑戦するカスタマーサクセス」マガジンは下記で見られます!


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