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シソンヌじろうさんと友達になる練習part2

前回のつづきを始める前に、
どうしてこんな妄想をしているか説明すると、
数年前じろうさんが、とあるカレーショップで女性と相席した話をインスタに投稿していたからである。

わたしは思いがけず、初対面の方と仲良くなったり、ちょっとだけいいことがあると、その夜、余韻に浸り、どこかにその思いを綴りたくなる。
例えば、喫茶店で隣の席にいたおじいさんが私の着ていたロックTシャツを褒めてくれたとき。
帰り道、散歩中の可愛い犬にやたらなつかれて、「ここわたしの帰り道だからまた会えるよ」ってバイバイしたとき。
ストーリーズに書いたって、他の人は何も思わないって分かっているけれど、何かに残しておきたい!余韻に浸っていたい!と思って勢いで綴る。

きっとじろうさんも、心があったかくなって、その時は伝えられなかった思いをもしかしたらその女性に届くかも、今日のことを記録しておきたい、と思ってインスタグラムに投稿したのだと思う。

その投稿を見て、どこかのお店でじろうさんにばったり会ってお話しすることは、叶わぬ夢ではないと思った。
なので、いつかのその日のために練習をしておこうと思った。
最初に書いておけば良かったですね。
では、じろうさんと飲み友達になる練習(妄想)の続きをどうぞ。

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外で飲む時の一杯目、真冬以外は生ビールと決めている。
店員さんに目で合図を送り、とりあえず生ビールを頼んだ。
生ビールが運ばれてくると、追加で枝豆と本日のお刺身を。

電車を使わず30分ほど歩いたので、やけに美味しく感じた。
身体の中を冷たいのがすぅーっと通る感覚が心地よい。
「おいしっ」と小声を漏らし、じろうさんに少し私の存在をアピールした。
ビールの美味しさというのは、どちらかというと「うまい」の方がしっくりくる気がするが、わたしは小さい頃から丁寧な言葉遣いを大切にしてきたので、咄嗟の「うまい」が出てこない。

ちらっと横を見ると、じろうさんも生ビールを飲んでいた。
おそらく店に入ったのはわたしとさほど変わらない様子。
2/3を飲み干した生ビールと、白身のお刺身があった。

店内には夕方のニュース番組の音と、したたかな世間話が広がり、じろうさんもこのお店の雰囲気を大変気に入っているようだった。

枝豆とお刺身が私の目の前にやってきた。
今日は、マグロとサーモンと、おそらくアジ。
ここのお刺身はとても分厚いし、わさびがチューブではなくすりおろしたものなので気に入っている。
休日に明るい時間からこの店でお酒を飲む時間というのは、わたしにとって至福。
しかも今日はとなりにじろうさんが座っているのだ。
わたしは何て話しかけようかずっと考えていた。

するとじろうさんが煙草とライターを取り出した。
店内で喫煙できるが、お店の人に声を掛け灰皿をもって外に出ようとしていた。

今だ!と思った。

「あっ、わたし全然煙大丈夫なので、ここでどうぞ。」
「あっ、ありがとうございます。すみません、気を遣っていただいて。」

じろうさんは少し笑いながら、優しく答えてくれた。
はじめて目が合い、会話をした。しかも、とてもさりげない感じにできた。
心臓が飛び出るくらい鼓動が胸を打ち、叫びたいほど興奮していた。
外側は気さくな常連客だが、内側はじろうさんの沖にハマり込んでいる24の女だ。
ちなみに沖というのは沼の上。
シソンヌのコントの中でじろうさんが言っていた。

じろうさんは、煙草に火をつけ一息吸った。
普通ならここで会話は終わってしまうが、この機会を逃すまいと会話を続けようとした。

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このあとのセリフが全く思い浮かばず(この妄想を本気で考えすぎて)、気付けば前回の投稿から一か月が経ってしまった。

この妄想が、良い展開になりそうならまた綴りたいと思います。
ご清読、ありがとうございました。

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