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28歳女が3年付き合った彼氏と別れて何を思ったか

ほんの少し前に、彼氏とお別れをした。

「これはもう、私たち別れるんだろうな…」別れる少し前から前兆があり、それからというものYahoo知恵袋で同じような境遇の人たちの投稿を夜な夜な気づいたら検索している自分がいた。

25歳から28歳という、女でいう一番おいしい時期を捧げた人だった。お互い将来のことを視野に入れていたし、親にきちんと紹介した彼氏は私の人生で彼が初めてだった。2019年7月から始まった日本ーイギリスの国際遠距離も彼がイギリスに来てくれたりと、それなりに順調だった。だがしかし、人生は、人の心は、わからないものである。

別れてからというもの、気付いたらgoogleの検索ワードに「人 呪う 方法」、「元カレ 殺したい」と書いていた。ふと気が付くと、頭の中が「ぶっ殺す」という言葉でいっぱいになっている、ということがよくある。

ちなみに私はストーカー気質もメンヘラ気質もなく、相手に電話・LINE攻撃をしたり相手のSNSを荒らしたり、藁人形を買って呪いを唱えたりすることは、やったこともなければやるつもりもない。検索するだけで、「ああ、なんて自分はバカなことやっているんだろう」と自分に呆れて少し満足するから。YoutubeでメンタリストDaiGoの「失恋から立ち直る方法」みたいなシリーズを聞き流しながら、「でも結局数か月はこの真っ黒な心の状態が続くのか」と吐きそうになった。

私が吐きそうになっている他の理由は、私と別れた男性の二人の間ではないところにもある。私が怒りが沸く理由は、「20代で結婚」といういつの間にか自分に刷り込まれた価値観を成し遂げられそうにないことが、ほぼ確定した、という理由もあると思う。

私は、大学卒業と同時に地元を離れ、それ以降、転勤したり、会社を辞めて海外の大学院に進学したりと、「あんた、結婚するつもりないだろ?」と家族から心配されていた。そんな私でも、それなりに恋愛し、人並みに彼氏もいた。田舎の保守的な価値観に染まるまいとしながらも、一番自分を苦しめていたのは「30代までに結婚したい」みたいな気持ちが密かにずっとあったことに気づいたことだった。自分のアイデンティティが「28歳独身彼氏なし」になったのを、自分が受け入れるのがこんなにも苦しいのかと思った。

結婚せず、独身で本当に楽しそうに生活している尊敬すべきお姉さま方を私は知っている。私は彼女らを尊敬する一方で、でも私は結婚したいんだ。その自分の気持ちに気づいてしまって、ああ、悲しんでるのは、この彼と別れたというよりも、自分が自分の価値観から逸れていくことが悲しいのかと、自分自身に呆れた。

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上の内容を3か月ほど下書きに眠らせておいたことを半分忘れていて、今この続きを書いている。3か月前の自分は、相当苦しんで怒りに燃えていたんだな。笑

イギリス生活も終盤。そして修論提出という最大イベントがもう終わりそうである。そして、良いニュースは当時このnoteを書いたときに予想していたように、何か月もこの失恋を引きずることはなかった。(当時の私に教えてあげたい。)

正直、最初の一か月は何も手につかず、勉強にも身が入らず、もうオワタと思っていた。しかし、たくさんの友達のおかげで本当に救われた。持つべきものは友。間違いない。私は友達からのHey How are you?という単なる挨拶にも、お世辞でも I'm good.と答える余裕すらなく、彼氏と別れてもうやってられんわと弱音を吐きまくっていた。特に女友達は、本当に力になってくれた。(男友達は「世界中の男なんてほんまにあほでくそで信用ならない」みたいなしょうもない悪口を文句言わずに聞いてくれた。)
ロックダウン中、まともに人にも会えない、パブも開いてない、気分転換もまともにできない中で、友達は本当に命の恩人だった。

別れて3か月半経って、心の底から言えること。私は今の方が幸せだ。本当に。今までのように、「いま日本は何時だろう?今まだ彼は仕事してるかな?」とかしょうもないことに神経をすり減らすことは一切なくなった。今まで、自分のことで精いっぱいのイギリス生活なのに、相手にエネルギーを無意識に搾取されている状態に気づいていなかった。

自分の結婚願望について、今、胸を張って言えることがある。
「間違った相手と結婚するのなら独身の方が100倍幸せだ」
焦って結婚して、それで自分の結婚願望だけは満たされるかもしれないけど、私は旦那の愚痴を言い続ける妻にはなりたくないから。
別れて良かった!だって結婚したってこんなんじゃ絶対うまくいかない相手だったわw と、催眠が解けたかのように今は素直に納得できる自分がいる。もちろん付き合っていた時は彼のことが大好きだったし、結婚したらうまくいくと勝手に当時は信じ込んでいたんだけれども。

世の中、人にレッテルを張りたがる。結婚相談所がビジネスで「結婚を諦めたアラサー女子」みたいなカテゴリー作っているみたいに。「結婚していないのは努力が足りないから」みたいな、そういう風潮はめちゃめちゃ癪に障る。(だから日本あんまり帰りたいと思わない、正直。)
「子ども産めなくなるよ」とか、他人には本当に関係ないことだから好きに言わせておくが吉。自分の人生なんだから。他人と比べても何の意味もないから。

イギリスに来て、「将来は自分の子どもを産むよりも孤児になってしまった子を養子にしたいな」という同じ年頃の女性にも何人か出会った。そういう思考だって、人生の選択肢の一つにあってもいいじゃないか。

出産や結婚願望を否定するつもりは全然ない。ただ、自分のその願望は本当に「自分の」願望なの?

それは、社会で良いとされてるからとか、人生の勝ち組に入りたいとか、そういう他人との比較や周囲からのプレッシャーで生まれた願望じゃない?友達全員結婚した…私もそろそろ結婚しないとやばいかな?みたいな、これは怖い。一生一人で生きていたくない、今の人を失ったら次が現れるのか?そんなことも考えると思う。でも、今は私は留学中という特殊な環境なのもあるかもしれないけど、一ミリも寂しいと感じていない。友達との仲が深まったり、人間関係が広がったり、逆に自分に自信がついた。私たちは有難いことに自分で自分の人生ある程度を選べる国に生まれてきた。だったら、自分の人生は自分で、選ぼう。

でもやっぱり、失恋は本当に辛いし乗り越えるのには時間がかかることは間違いない。すぐに納得なんてできないと思う。
もしこれを読んでくれた人が今苦しい思いをしているなら、私の女友達たちが教えてくれた&私が気に入ったお勧めを二つ紹介します。

TED Talkは、苦しんでるのは私だけじゃないんだ~~~涙 という気持ちになるし、苦しみを乗り越える方法まで教えてくれるので、大丈夫、頑張ろうという気持ちが沸きます。日本語字幕でも見れます。

Sia の the greatest は別れた男の為に自分が何年もかけて準備した大学院留学を台無しにされたくない!!という想いを込めて勉強する前に見ていました。笑 メンタル弱まったらお勧め!

絶対心から笑えるようになる日は来る!

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