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文藝2022夏号…ポータブルフォークナー刊行記念(五大文芸誌も読んでみよう…その1)

五大文芸誌…文學界(文藝春秋)、新潮(新潮社)、群像(講談社)、すばる(集英社)、文藝(河出書房新社)

これら五大文芸誌(以外の文芸誌も)の過去号を図書館で借りてきて、読んでみる企画(と言えるのか)。
読むのはもとより存在自体も知らなかった…というテイタラクな海外好き日本文学苦手な自分も、少しは今の日本文学シーンの一端の端っこくらいは味わないと…

と言いながら、結局読むのは海外文学ネタではないか…


「ポータブルフォークナー」刊行記念特集。とりあえず4人の座談会を。ポータブルフォークナーを編集したカウリーは、この企画を通すために前段階で論文を書いている。そしてカウリーはポータブルフォークナーにおいて、ヨナクパトーファ郡のクロノジカルな流れを見せようと編集している。

池澤夏樹は実は共訳者3人に薔薇を送って逃げようとしていた(笑)が、父である福永武彦が「野生の棕櫚」の冨山房の全集の解説を書いているからこれはやる、ということになったらしい。ただ柴田氏に原稿を送ると修正ペンがびっしり入って返ってきたという。
小野氏の発言の中に、フォークナーの文体は、いきなり部屋に暴れ馬が入って出ていったかのような文体だというのがあった。桐山氏はもともとカウリーの文章と解説担当だったのが、翻訳もよかったのでフォークナー作品もという流れだったという。
(2023 05/07)

ユードラ・ウェルティのフォークナーフォーラム?開会スピーチと、中上健次特集は読めなかった。後者は、宇佐美りんの熊野紀行と、その宇佐美氏と中上紀氏(中上健次の娘で自身も小説家)の対談。対談の始めの方だけちょっと見た。「十九歳の地図」の話題とか。
(2023 05/24←見たのはもっと前)

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