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「アフリカ史」

川田順造 編  新版世界各国史  山川出版社

読みかけの棚から
読みかけポイント:西アフリカとマダガスカルをちら読み

薄い水色のシリーズ。最後に現在のアフリカ諸国の破綻について?の対談がついている。
(2015 03/16)

アフリカの長篠の戦い


「各国史アフリカ史」では西アフリカの歴史を少し。内陸部のガオ帝国の騎馬隊にモロッコのサード朝の鉄砲隊が攻め込んだ1591年の戦いでは、2、3万人(騎馬隊)対1000人(鉄砲隊)で後者が勝利したという。この後南の海岸からヨーロッパ人が来訪して現地のベニンとかダホメーとかアシャンティとかの王国と結託して、鉄砲が大量流入する。それは奴隷狩りに多く使用。ベニンでは英国国教会アフリカ版みたいなのもできたり。
(2015 03/25)

マダガスカル文化の基底


「アフリカ史」拾い読みからマダガスカル。マダガスカル文化を形作っていると思われる基底は、実は何回も重層的に人々が訪れて形成されたものであり、しかも現在の言語や灌漑米作などの特徴的なものは最も最近の東南アジア辺りからのものらしい。イスラームは言葉や考え方などには影響したけど、宗教そのものは(コモロと違って)取り入れなかった。
また、対岸のアフリカからは(ある種のマダガスカルナショナリズム主義者からは蔑視されることもあるらしいが)体格や言語や牛など様々な影響があるという。これが直接マダガスカルに入ったのか、東南アジア系がマダガスカルにたどり着く前に、別の場所で寄って取り入れたのかは謎。
マダガスカルという地名は、一説にはマルコ・ポーロが現ソマリアのモガディシオと間違えて使ったところから来た?
(2015 04/02)

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