見出し画像

インターネットは簡単につながるんだよな

今はパソコンを買ってインターネットは簡単に繋がるんだと思う。
昔は大変だったんだよ。
その時私はパソコンショップの書籍売り場にいました。
パソコンショップの書籍売り場ってただ本を売っているんじゃないんですよ。パソコンそのもの以外の質問はすべて書籍売り場に来るんですよ。
だからインターネットのつなぎ方なんかはしょっちゅう聞かれるのですよ。
当時「WINDOWS95」だったかな。インターネットにつなぐことは標準機能ではなかったんだと思う。だから必要なソフトやドライバーと言われるソフトが必要になるんだけど繋がっていないからダウンロードさえできないんだ。だからどうしたかっていうと当時パソコン雑誌やインターネットの雑誌や書籍がたくさん出ていてその付録のCD-ROMやフロッピーディスクに必要なソフトが収録されていたんだ。今の人はフロッピーディスクって知ってますかね。見たことないかな。MACはもっと大変だった気がする。当時は「MACOS」ではなく「漢字TALK」と言っていた。これを知っている人は50歳以上の方だと思う。古いMACだと「opendog」というソフトがないとインターネットにつなげられないがそのソフトを収録した書籍がもう品切れ間近でなかなか入荷しないのだ。だから秋葉原の店は優先的に品物を回してもらっていたのだ。
あとパソコンとインターネットをつなげるためにはモデムが必要となった。
モデムというのは電話回線とパソコンをつなぐもの。当時は電話回線でインターネットをつなげていたんだよな。
今のパソコンはLAN端子やワイヤレスLANが装備されているが当時のパソコンはまだついていないしなぜか電話端子が付いていた。これはパソコンでFAXを受信するためだ。
モデムと電話回線をつなげたらパソコンは何でつなぐのか?
確かRS-232という通信端子でつないでいた。だってUSB端子なんて便利なものはまだなかったからね。
これでパソコン側の準備が整うともっと大変な作業がある。
どのプロバイダーと回線契約をするかということ。
これはインターネットにつなごうとするとパソコンは契約したプロバイダーに電話をかけてつなぐんだ。つまりインターネットをするということは電話の通信料が発生する。つまり遠くにつなげれば料金が高くなるし、つなぎっぱなしにすればバカみたいな料金が請求されるのだ。だからプロバイダーを選ぶにはいかに自分の家に近いアクセスポイント(電話発信基地)があるか重要になる。
それが網羅されていたのが当時発行されていたインターネットの雑誌だった。一番有名なのはインプレスの「インターネットマガジン」だね。
月刊誌で私が売ってた頃、月200冊以上は売っていたと思う。
また、速度はモデムの速さと回線の質に影響されている。
当時はアナログ回線だったので普通の家でインターネットを使っている間は電話が使えなかった。しかしNTTはデジタル回線(ISDN)を販売した。これは1契約で2回線ついてくるものでインターネットもアナログ回線よりも速く、2回線あるのでインターネットを使っていても電話が使用できるというとても便利なものだった。そのあとはADSL回線を経て光回線につながっていったと思う。このインターネットの流れを1日何回も説明していたな。
今はもうLAN端子につなぐだけでインターネットにつながるんだよね。
でも今は、俺はChatGPTで同じような事してるな。
AIが劇的にこんなに身近になるとはおもわなかった。
俺も年取ったな。
ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?