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なんでも包みこむ寒天という食べ物の可能性

寒天と言われて思い浮かべるものは?

あんみつ?
水信玄餅?
牛乳寒天?

私の場合は、「サラダ寒天」。

秋田県民はなんでも寒天で固める(一応、おいしく食べられる食材は選んでいると思う)。

スーパーに行くと、牛乳寒天をはじめ、溶き卵を固めた寒天、サラダを固めた寒天が、お惣菜コーナーにゾロゾロ並んでいるのだ。しかも1年中。

こんな感じで、寒天がお惣菜コーナーに並んでいる

寒天をあんなにたくさん売っているのは秋田だけらしいね。上京して知ったときの衝撃インパクトといったら……。


真夏の暑い中、だんだん寒天の味が恋しくなってきたので、いろいろ固めてみることにした。これは、その記録である。


寒天の好きなところ

ついでに、私個人が寒天を好きだと思う理由も載せておく。

テクニックがいらない

寒天づくりは、テクニックがいらない。
食材だけ用意して溶かして固めるだけだから、技術が必要ない。寒天の量さえ間違わなければ、失敗もほぼない。

洗い物がラク

油を使わないから、ケーキのような焼くお菓子と違い、ベタベタしない。鍋を水につけてしまえば、汚れはゼリー状になって剥がれ落ちる。

洗うのは鍋ひとつ。片付けがとにかくラクなのだ!

家にあるものがデザートになる

食材があると楽しいが、用意しなくてもいい。
インスタントコーヒーや牛乳、卵など、家にあるものですぐに作れる。



寒天作りはとにかくラク!
ズボラさんにも、火を使えるならお子さんにも、ぜひおすすめしたい。


ちなみに、ゼラチンと寒天は似て非なるものなので、買い間違えに注意。

ゼラチン:
・動物の皮膚や骨のコラーゲンからできている。
・沸騰させすぎると固まらなくなる。
・食感はゆるゆる、口当たりが柔らかい
・20℃以下で固まり、25℃以上になると溶けるので、夏場は注意

寒天:
・海藻の粘液質からできている。
・ゼラチンとは逆で、沸騰させるのが重要(寒天を煮溶かすため)
・食感はプルプル、歯切れが良い
・常温で固まり、常温でも溶けない

寒天は、沸騰させてしっかり煮溶かすのが重要!
作る時は気をつけて!

最近作った寒天

さて、本題に移ろう。作ったものをいくつか載せてみた。

寒天は、すべて粉寒天で調理したもの。使用量はパッケージに従ってなんとなく入れている。

容器はiwakiの耐熱ガラス 保存容器1.2Lを使用。大体1L前後の量の液体+具を用意すればこの容器に収まるはず。

ちなみに、いつもこの容器で作るのだが、2日もあれば食べ切ってしまう。消費が早すぎるんよ……。

卵寒天

卵寒天は透明感が魅力

お出汁を固めた方がおいしいのでは、と思いながらも、簡易的に中華スープを甘めに味付け、溶き卵に軽く火を通して固めた。

夏、食欲のないときにもするっと食べられるのがいいね。

サラダ寒天

具をひたすら混ぜる
家庭によって野菜の切り方が違う、気がする

冒頭でも出てきたサラダ寒天。

同じ秋田県でも、家庭や地域によってはあまり食べないらしいのだが、私の実家は、寒天がしょっちゅう出てくる家庭であった。

まず、きゅうりとにんじん、プチトマト、ゆで卵を潰したもの、マヨネーズで和えてサラダを用意する。
そのサラダを、水で溶かした寒天にぶち込んで固めた。
ある意味、男前な料理(?)。

プルプルした寒天とシャキシャキした野菜の食感が独特でハマる。

つぶあん × 豆乳

牛乳がなかったため、豆乳で代用。豆腐っぽくなりこれはこれで美味しい。

今回は寒天を白く残したかったので、つぶあんを容器の底に敷き詰めて、その上から寒天を溶かした豆乳を注ぎ入れて固めた。

容器に入れる前につぶあんと豆乳を混ぜても2層で固まるのだが、豆乳部分に少しつぶあんの色が残るので、そこはお好みで。

寒天でなんでも包み込もう

かぼちゃやさつまいもを潰したものも、寒天で固めると羊羹みたいになる。
ジュースを寒天を入れて冷凍させて、フォークで地道にほぐせばシャーベットに。

先日、ちょうど仕込んでいた梅酒が出来上がったので、梅酒寒天もいいかもしれない……。残っている紫蘇ジュースもおいしそうだ。

まだまだ寒天の可能性は広がりそう。ぼちぼち試してみよう。



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