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脱・昭和オヤジの暮らし方 / 「都心部の暮らし」だけでなく、「郊外部の暮らし」を考える!

 昨日まで都市経営プロフェッショナルスクールのコーチとして、熊本出張に行っておりました。5日間の出張で、毎晩遅くまで飲み歩いていたため、だいぶ疲れがきておりますが、昨晩は家でぐっすりと寝て、少し体力が回復したように感じます。

都市経営プロフェッショナルスクールでは、まちづくりを実践したい全国の公務員や民間人が受講し、実践的な事業を作っていくことを目的としたスクールです。コーチ陣も、全国で様々で事業を実践しているメンバーですし、2015年からスタートしたスクールですが、今回で11期のメンバーが修了していくことになりました。
僕は2016年に受講しており、2期として修了しました。当時は仙台市の公務員だったため、仙台市の定禅寺通の公民連携事業の企画を計画しました。そこで、多くの仲間と出会い、講師陣からもアドバイスをもらいながら、事業の企画をしていきました。もう、8年も経つということで、そりゃ、変わるような〜と思います。
 あわせて、個人プロジェクトとして現在の不動産開発の中心となったTateshitaCommonをスタートさせた年でもあります。

 話を元に戻しますが、プロフェッショナルスクールでは熊本市長とコーチ陣のクロストークがあったのですが、その時に交通政策の話になりました。
 熊本では台湾のTSMCによる半導体投資がはいることになり、大きな投資が入ることになります。工場建設だけでなく、そこに雇用者の働く住宅、他にも様々な人が入ってくることになります。空港や熊本、工場を結ぶ道路などをインフラ投資も求められますし、中心部の慢性的な交通渋滞も以前からも問題となっているのに対して、今後、さらに深刻化することも考えると、公共交通を中心とした交通政策が重要になってきます。

 僕自身の経験では、仙台市の勤めている時には中心部のリノベーションまちづくりや公民連携事業などを動かし、退職後は地元の岩沼市(仙台都市圏の郊外部)において、エリア開発をしてきました。まさに仙台市時代では、熊本のような交通渋滞はありませんでしたが、まちづくりを進める上で交通政策は根幹を担っていると、いつも痛感していました。

 仙台市でのまちづくり時代、僕の意見を尊重して、ある種やりたい放題させてくれたのが、僕の上司(といっても都市整備局長なので、だいぶ上の上司です)で、現在の一般社団法人せんだいリノベーションまちづくりの小島博仁さんです。
 僕の企画した中心部のリノベーションまちづくりや公民連携事業について理解をしてもらい、一緒に進めてきたのですが、小島さんの理念はとてもシンプルなものでした。
「中心部はナショナルチェーンを中心とした魅力ではなく、ローカルな魅力のある中心部をつくり、大部分の市民が住む郊外と公共交通で繋ぐ交通政策を推進する。」というものでした。

 中心部については、自動車交通が減少してきていることを考えると、中心部のメインストリートは自動車から歩行者中心に切り替え、楽しい公共空間・パブリックライフをつくっていく。
 ある程度、方向性は分かっていたため、動かしていましたが、当時、郊外のビジョンが持てない状態でした。

今日はそんな郊外の暮らしについて、記事を書いていきたいと思います。


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